ネタバレ・感想あり黒猫の黄金、狐の夜のレビュー

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とにかくすごい名作!!みんな読んで!!
2025年4月27日
いや~また神作に出会えた…!!普段ほぼライトノベル読みませんが、BL AWARD 2025小説部門の10位で試し読みしたらどハマりですぐ購入し一気読み、いまだに余韻に浸ってます。こんなに取り憑かれたように読んだのは今までなかったかも。とにかく人物、ストーリー、世界観、表現、全て素晴らしい!言葉の持つ力や文章で伝わる表現の豊かさや素晴らしさを改めて思い知らされました。小説ってこんなに面白かったっけ?心が鷲掴みにされたっけ?もう映像が見えて心情がまざまざと伝わってくるんですよ!これはマンガでも読んでみたいけど、この作品は小説で想像力を巡らす世界観の方が合ってると思う。
献身とは、自己犠牲とは、愛とは、幸せとは…よくあるテーマなのに、心に深く深く突き刺さった。こんなに泣いて泣いて、深く考えさせられて、心の奥底に響いて残る作品は今までなかった。コガネとクロの気持ちが痛いほど伝わってくるし、スオウ先生も憎みきれない。
途中で読むのが辛い描写もあるけど、最終的に甘々のハピエンなのでご心配なく!本当に大切なことは目には見えないことを実感できる美しく優しく尊い物語。涙も流すけど、読んだ後はとても温かく幸せな気持ちになれます。とにかく獣人とかBLとかライトノベルとかそういうカテゴリーにとらわれず、全ての人に読んでほしい!これはそのレベルの作品です。
あ~もうこの作品に出会えて本当に良かった!!これからもずっと何度も読み続けていくだろう、私の神作です!!
なんだこれ!
2025年4月26日
こんな展開になるとは…優しい気持ちになるようなハビエンです。
後日談が本編と同じくらいあり大満足。後日談というより、本編では敢えて描かないようにされてた裏の展開が明かされたものかと。
献身とか自己犠牲とかいうけれど、これは究極。もらう側はたまったもんじゃない。スオウの気持ちが理解できる。けどコガネの気持ちも涙がでるほどわかる(私は真似できない)。クロの苦しみも含めてとても楽しめた。(楽しむという表現がしっくりこないですが)「しあわせとは二人でなるもの」が響く作品でした!
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幸せになる意味
ネタバレ
2025年3月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 涙なしには読めないと思います。命と引き換えに助けた子。その子を愛せなくなった父親が村人からお金を集めて姿を消した。残されたコガネは心を押し固めて生きるしか無かった。毎日毎日が苦行のようだったに違いない。そんな毎日に現れた小さな子猫。弱弱しく、目が見えない。コガネが世話をしなくては容易く失われてしまう命。その命があることで、コガネは生きる意味を見つけるし、誰と居る幸せも知る。記憶も無くしてしまっていた子猫にクロと名付けます。クロの為に何かしてあげたい。そう思う気持ちがとても強くなるコガネは、差し出させるものがない、。身を削ることしか。その献身がクロを苦しめる事にもなってしまうのです。コガネにはそこまで考える事が出来なかったのでした。クロの目の手術をして。学校へいれて。相手を深く想うから。この身を捧げる。でもそれだけでは。互いに幸せを求めていく。そんな2人になれる。段々と。コガネとクロの2人だけ。手を取り合う。そんなこれからまで。傷ついた心は、元には戻らない。けれども。読了後、なんとも言えない穏やかな気持ちが湧きます。yoco先生のイラストもムードあって良きです。タイトルの意味!
ストレートな無償の愛に号泣
ネタバレ
2025年2月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初から最後までどストレートな無償の愛を見せつけられて、主人公に感情移入してしまい大変でした。最終的にはクロがスパダリに成長するので救われるのですが、最悪コガネと再会できていなくても、そこまでの展開で涙の90%位は持っていかれるので、読者としては満足できたと思います。
再開してからはハピエンだとわかるので安心して読み進める事ができました。クロの献身ぶりが可愛いです。親子関係から変化する事に動機が不十分な気がしないでもないですが、子供側からすると血の繋がらない若者が身を挺して守ってくれるという環境は成長するとともに、この人以上に自分を愛してくれる人はいない!と家族愛以上を抱いてしまうのはわからなくもないです。大人側が折れちゃうのも。
yoco先生のイラストも素敵過ぎて、二人の世界が美しくてしょうがないです。
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コガネの献身をどう見るか
ネタバレ
2025年2月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 父が犯した罪の賠償をし続ける狐のコガネと、目が見えなかった黒猫の少年クロのお話。

公共の場で読むのがとても危険な作品です。
うっかりしていると大号泣してしまうので収拾がつかなくなります。

私はめちゃくちゃ泣いてしまったし、好きな作品でしたが、正直読む人を選ぶ作品だと思われます。
理由は主人公コガネの行き過ぎた献身。
コガネの献身が許容できるかできないかで大きく変わってくると思います。

コガネがクロを思い、クロのために何でもしてあげたいと行動する様子は本当に健気でいじらしく、可愛らしくて涙を誘います。
が、コガネの生い立ちを考えたとしても、そこまで自分のすべてをクロに捧げる献身は読んでいて辛いし、ちょっと視点を変えると独りよがりで理解しがたいかもしれません。
コガネはただただクロの幸せを考えて行動していましたが、そこに自分の幸せは存在しないし、クロが考える幸せの在り方も否定しているように思えて悲しかったです。

クロがコガネに対して語った「俺の幸せと、コガネの幸せを、すり合わせたい」。
このセリフがこの作品の全てではないでしょうか。

自分の幸せを押し付けるのではなく、他人の言う幸せを受け入れるのでもない。二人に幸せを見つけたい。
長い物語の着地点がこのセリフに込められていて、まだこの段階ではラストまで進んではいませんでしたが、ストンと腑に落ち自分の中のモヤモヤも解消できました。

BLとしては、コガネの気持ちが終始家族愛以上のものに見えなかったので、結婚はまだしもエチがあったのがちょっと意外ではありました。
それなりに楽しめましたが、この作品では無くても納得したかも。
そうなると本格的に家族愛の話になってBLではなくなってしまいますがw
号泣!
2025年2月5日
これは号泣ものです。ほぼ最初から最後まで、悲しくて、切なくて、苦しくて、これは覚悟して読まないとダメなやつです。私は二人のハッピーエンドだけを期待しながらなんとか読み進める事ができました。とても重いストーリーではありますが、色々と考えさせられ、学べる事もたくさんありました。とても素晴らしい作品だと思います。ただもう一度読むには気合いがいると思います。また号泣してしまうでしょうから。
早くーーー
ネタバレ
2025年2月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 25年度BLアワード小説部門ノミネート作品。きよ先生の作品2作ノミネートされててどちらも読んでない!早く読まないとと一気読み。
きよ先生の書く受けくんはいつも弱く見えて生きてくために(ズル)賢く強かというイメージがずっとあったのですが、この作品の狐人さんは、強いけど、それは自分を全部投げ出し献身して自分の大事な拾い子クロを保護する強さであって、ひとには騙されいいように使われる狡賢さとは全く正反対なキャラ。あんまりにもかわいそうで早くーーー助けにきてーーーとクロに大声で伝えたかった。親と養い子って恋愛関係になるの難しそうなんだけど、その辺りの狐人さんの戸惑いもちゃんと書かれてて良かったです〜
すすり泣き
ネタバレ
2024年12月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ だいぶ泣かされました。狐のコガネさんが不憫に輪をかけたような人で。こんなに悲しい物語全部読めるかなと思いましたが、先を読まないと幸せがやって来ないと思い、すすり泣きながら読みました。もうほんと、アイツ、スオウどうなっとんねん!コガネさんの治療薬じゃんじゃん送ってこんかい!コガネさん、どうか長生きしておくれ。頼みます…
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泣けます
2024年12月25日
『献身』がテーマの作品とのことで、迷いなく自分の全てを捧げることの尊さと危うさを何度も考えさせられました。ハッピーエンドを信じながら読み終え、深い感慨の中にいます。同性婚OKの世界なのであまりBL感はありませんでしたがとても良い話を読んだなぁと満足しています。
泣ける…
ネタバレ
2024年12月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 温かくて切なくて、幸せなお話でした。コガネはずっと、自分に出来ることを一生懸命で、逞しく優しく健気で。辛い状況でもいつも前向きで、何度も涙が出ました。クロは子猫時代もめちゃくちゃ可愛いし、終始、コガネ以外には冷静な二面性も良かったです。コガネの献身はもしかしたら間違っていたかもしれないけど、コガネがその選択をしたから今の2人があり、御伽話の中で末長く2人は愛し合っていたとあって、コガネがやっと幸せになれて本当に安心しました。
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献身愛、考えさせられた
ネタバレ
2024年12月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 献身愛って一方的でもしんどいんだなって考えさせられた作品でした。献身的ってそれだけで素晴らしいものだけど、一方的に受け取った側の気持ちを考えると辛くもなるのだなと。だからスオウ先生の母親との過去とかやり取りとか気になりました。

あと、よくあるBLの養父と養い子はそんな恋愛感情になるもんかね〜とよく疑問に思う作品が多いのですが、この作品は「クロ」と「ツルバミ」と分けてたり、最後までコガネが恋愛感情に疑問に思ってる点にとても納得できてスッと入ってきました。でも全てをひっくるめて愛してるのはクロだけというのも良かったですね。

それにしても2人が幸せになれて良かった。他の皆さんが書いてるように泣けました。
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お互いを想って切なく苦しく愛おしい
2024年12月3日
泣いちゃいましたね…相手を愛しく想うあまりに辛い選択を躊躇わずにしてしまう切なさ…
読んでいて辛かったですが、しっかりと書いてくださってありがとうございますという気持ちです。
2人が穏やかに過ごせる未来が見える作品でした。
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うっうっ…つ"ら"い"~
2024年12月3日
始まりから前半ずっと辛く悲しくなんでこんなに酷い境遇なんだぁ~先生ぃ~~と思いながら幸せになる日を思って読み続けまたまた試練がぁ~と涙腺ガッチガチの私も心の中で大量の涙を流し(心の中か~い 笑)
やっと、やっと幸せの兆しが見えた時の感動がっ!!
あ~辛く悲しかったけど良かった、ほんとに良かったと思える作品でした。
互いしかいないという強さと弱さ
2024年12月2日
コガネとクロは、途中まで紛れもない親子として関係を築いていたので、後半の恋愛が混じってくるのに抵抗があるところですが、そこはこの作家さんの上手いところで、「ツルバミ」というコガネにとって見知らぬ青年を挟んだことで、かなりその忌避感が薄れました。目が見えないときの方が物事が見えて、目が見えるようになると見えなくなるものがあるというのは、私たちの身近に存在している真理かもしれません。今回の物語のテーマである「献身」は、相手がその行動をどう受け取るかというよりも、自分より大切な者へそうせずにはいられない強い想いと衝動だと感じました。この物語の重要なポイントとなっているスオウの薬作りもまた献身のひとつの形かもしれません。誰かに自分の「献身」を捧げるということは、哀しいけれど美しい人間の心のあり方ですね。
優しすぎる狐
ネタバレ
2024年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読んでいてずっと涙止まらないし辛い・・・。コガネ自分を犠牲にし過ぎもっと自分を大事にしてよ!!最後が駆け足気味に終わってしまい、残りのページは後日談もっと幸せになった二人を読みたいよーー!
涙涙
2024年10月26日
コガネが不憫で健気で…そしてとても献身的な愛。
クロも小さい頃からずっと一途にコガネを愛していて。
なんて素晴らしい物語なんだろうと感動しました!
電子特典のSSがまたとても素晴らしいので、是非読んでみて欲しいと思います!
泣けます
ネタバレ
2024年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ コガネのクロに対する献身的、盲目的ともいえる愛情が本当にせつない。自分にできることはこれしかないから・・・という理由で自分自身を差し出すってすごいなぁと思うけど、スオウ先生が言っていたようにそうされて苦しむことになる人もいるんですよね。確かにそうだよなぁと。クロはコガネがしてくれたことに100%感謝することはできないかもなぁと思いました。それが子を愛するがゆえとわかっていても。途中まで読んでいてすごく苦しかったけど、コガネが助け出されて、クロの想いを受け入れてくれて良かったです。一方的な愛ではなく二人一緒に幸せになることが大切ですよね。もっと二人の物語が読みたいです!続編希望します!
よかったわーーー!
ネタバレ
2024年8月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 母性のある人はもう大号泣するんちゃうかな、
もうホンマに無償の愛。紛うことなき愛
途中も少し泣いたけど
最後の最後の方で泣いてしまった。
人間味より動物の本能的な愛でいきなり泣けてしまった
よかった。
無償の愛
2024年8月22日
文字も読めないコガネ。父親の借金を背負わされ、村人にも冷たくされて…。読んでいてつらかった。唯一の希望であるクロのために自分を犠牲にしますが、最後はハッピーエンドでよかったてす。
良い作品です
2024年8月15日
ボリュームもあり、ほのぼのした話でとても良かったです。狐とのBLというのがまた新鮮で、さらにとても感動する作品に仕上がっており、大変良かったです。
泣きっぱなしでした
2024年8月12日
狐獣人コガネの母親が自分を助けるために命を落とした。それが許せない父親はコガネにあたるだけではなく、わざと村人にお金を借りまくって姿を消してしまう。残されたコガネは盗人の子として虐げられながら懸命に働き、たった一人で生きてきでた。ある日コガネは、川で猫獣人の子どもを助けた。そして目も見えず身寄りもないその子をクロと名付け育てていくことにする。自分が教育が受けられなかったコガネは、クロにはちゃんとしあ教育を受けさせてやりかたかった。そのためには目も治してやらなければならなくて。結局その手術費用を捻出するため、医師のスオウの取引に応じてわが身を差し出すコガネ。やっとクロを王都の学校に送り出したが、二人は離れ離れになってしまう。献身がテーマの小説だということですが、なんとも重くて愛おしくて哀しい物語でした。
キツネBL
ネタバレ
2024年8月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ お狐様のお稲荷さんが控えめに言って玉神輿な美しさがありました。お稲荷さんの拍子にうるさいワタクシもたまりかねないエロさでした。しかしながらの光ディスクな表現でうまく隠すチラリズムが良かったのです
泣けました。
2024年8月4日
全770ページほど。540ページくらい~後日談。ほのぼので良かったです。作者さんのお話にハズレ無です。おススメです。
泣きました
ネタバレ
2024年8月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ コガネとクロの視点のストーリーが読めて、それぞれの心境を知って、心を掻き乱されました。尻尾の毛が少なくなっていくシーンに気がついたら涙が流れていました。涙で、文字が滲んでいました。
涙、トキメキ過多
2024年8月1日
レビューでめちゃくちゃ良いとあり、評価も高かったので購入。
結果、大正解。
お互いを思いやる気持ちに涙が止まりません。
でも、悲しいだけじゃなくてトキメキもたくさんあって最高の一冊、
一緒に
ネタバレ
2024年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何もかもが上手くいくのが理想だけど、辛いことも悲しいことも、理不尽なことも、勿論楽しいことや嬉しいことも、二人にとっての幸せは共有するものであって、誰かの犠牲の上による幸せは本物ではなく、与える物でも与えられる物でもない。それに気付いた二人は真実の愛を手に入れられると同時に、最期まで幸せでいられると思います。
感動号泣必至!いついつまでもお幸せに
ネタバレ
2024年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ めちゃくちゃ良かったし、今回も泣くと分かってましたが、泣きながら読みました。作家さん買いですが、ほんとに電車とかでは読めません。いつ涙腺崩壊ポイントがあるかわかんないから。今作は最初からかなりずっと涙ポロポロでした。狐獣人のコガネは母がコガネを救ったことで命を落とし、父にその恨みを小さなコガネに一身に全て投げつけます。我が子を助けたい一心で助けたであろうその献身。でも、父親は愛する人の献身が理解できず、遺された寂しさを悔しさをコガネにぶつけることで生きていたのでしょうか?到底許せないけど。

今作の作家さんのテーマは『献身』だそうですが、ほんとに冒頭からそのテーマだったとあとで気づかされました。母の献身で救われたからといって、コガネが同じように愛するものに自身の身を犠牲にしててもという、間違った献身(そんなのがあるのかわかんないけど)をしてしまうことに繋がってはないと思うけど、コガネは拾ったクロという小さな命が愛おし過ぎるがゆえに「命をかける」という誤った献身を行うのです。

本当にいろんな『献身』の形をみることができます。クロを探し続けた叔父のロウも身を惜しまずクロを探し続けます。10年目で見つかったからそこで終わりますが、見つからなければ継続して探し続けるでしょう。

儚くなる寸前で無事救出されたコガネとその献身に苦しんだクロ、二人の出した本当の献身……『二人で幸せになる』献身。わかってるようで叶えるには相当に難しい答え。でも今ならそれが出来る。

村人に搾取され続けてるコガネが眼を治し、王立学院にまで入学させるにはあの方法しかなかった。作家さんはもちろんこれが答えだ、正解だということが言いたいのではない。

幸せについて色々考えさせられました。ほんとに2人が共に歩んでいけること良かった〜と嬉しかった。クロもコガネもほんとに可愛くて、しっかり最後の最期までえがいてくださったので、ココロがホワホワ幸せです。

全部読み終えたあと、ふとタイトルをしっかり読み返しました。『黒猫の黄金』『狐の夜』まさに、まさにこのタイトルしかありません!!!またも作家さんの素晴らしさにため息が出ました。
愛情深い
2024年7月1日
伊達きよ先生のほんわか獣人物語と油断をしていたら、かなりの序盤からおそらく3/4ほどは泣きながら読んでた。コガネの愛が深く美しい。
黒い夜が明けて黄金の朝日を迎えるまで
ネタバレ
2024年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ ケモ耳と尻尾を持つ獣人世界のお話。文明的には20世紀初頭ぐらいのイメージです。幼い子狐を救けるために母狐が犠牲となったことを許せぬ父狐は、村中の人達からお金を集めて子狐を残して姿を消します。幼い時から盗人の子として村人達にこき使われ、一人ぼっちで生きてきた狐獣人のコガネは、川の流れに引っかかっていた小さな黒猫を拾います。目が見えず、記憶も失っている黒猫をクロと名付け、貧しい中コガネは育てる決意をします。素直なクロはとても利発で、学校に行く機会が無くて読み書きもできないコガネは、何とかしてクロの目を治し教育の機会を与えたいと考えるのでした。物語全体を通して自己犠牲が大きなテーマとなっています。父親の罪のせいで搾取され続け、内職であるハンカチの刺繍に自分の尻尾の毛を抜いて刺繍糸として使うコガネは、クロのために自らの身体を試薬の治験に差し出します。後にそれを知ったクロは、ボロボロになったコガネを前に嘆き悲しみます。時折差し挟まれる御伽話のように語られる章が、自己犠牲が相手に与える大きな愛と残酷さとをより深く印象的づけています。二転三転しながら最後は相手も自分も一緒に幸せになろうと手を取り合うまでの深く優しいお話でした。
胸が苦しいです、最高です
2024年6月11日
最高です。
不憫受けが大好きなので、ドストライクでした。
胸が苦しくなるくらいの状況が続きますが、
ただただかわいそうなだけではなく、
翻って自分の行動はどうなのと、考えてしまいました。
とにかくいいです。
ぜひ読んでみてほしいです。
初っ端から涙
2024年6月6日
うっかり電車の中で読み始めたら、序盤で早くも涙するハメになり、降りる駅までハンカチで目を抑えて堪えました。お互いに、とにかく献身的で純粋で少し臆病。お互いに一歩踏み出すまでの心のありようが、しみじみと伝わる素晴らしいストーリーでした。オススメです。読むときはぜひ泣いても良い場所で!
涙が止まらない(T_T)
ネタバレ
2024年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読んでると悲しくて勝手に涙が零れてきました。無償の献身の愛。好きな人から自己犠牲の愛を受け取る方も辛い。悲しいが盛り上がったところから最後はあっさり終わっちゃうけど、後日談が1、2とたっぷりあるので満足。それぞれ見えなくなった目が簡単に治っちゃうのはちょっとご都合主義感あるかな。でも泣きたい方にはオススメです。
色々な思いの詰まった愛情のお話
2024年6月4日
一言では語れない、ひたすらに相手の幸せを願う美しい物語です。ここで描かれる愛情の途方も無さに心が締め付けられてしまいました。
じんわりと涙が滲みながら、あっという間に読み終えてレビューを綴っています。ずしりと重くて痛くてひどく愛おしい、とてもよいひと時でした。
ハンカチ必須。
2024年6月3日
作家購いです。
先生の牧歌的で叙情的な世界観と理不尽さや悪意に対して「余白」のある対応の人物描写が大好きで、今回も丁寧で優しい内容は変わりませんでした。
全作品読んでいますが、今作はかなりハードで厳しい内容に途中、ほとほと泣かされました。
重いストーリーなんで地雷のひとはキツイだろうなぁ、、、と思いますが、私は大好きです。
優しく胸に刺さる
ネタバレ
2024年6月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 元々SNSに投稿されていたお話のもとを読んでいたので、あらすじは知ってるし〜と軽い気持ちで読んだら頭痛くなるくらい泣きました。献身を捧げる側受け取る側、重たい内容がさらさらと優しい文章で綴られてます。クロが本当の自分を隠してコガネに気持ちを伝えるところで胸がぐううううーっと痛くなりました。思わず口に出しちゃったんだね、最後は見つけてもらえてよかったね…と。こんなおとぎ話があったら辛すぎるけど、美しい絵の雰囲気も相まって分厚い絵本を読んでいるような気持ちになりました。後日談で幸せな二人が見れて良かったです。
献身、無償の愛
ネタバレ
2024年6月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者のSNSから書籍になる事を知り、そのつぶやき(書籍になる前のおおまかなお話)の文章を読むだけでも重くて悲しくて涙したので、書籍になったらどうなるんだろうと思いつつ、出版されるのを楽しみにしてましたがやっぱり情緒がグチャグチャになりいろんな場面で泣きました。
何かの隙間時間とか乗り物の中で読むのでは無く、家でじっくり読む事をオススメします。
あらすじや他の方のレビューの通り、狐獣人コガネと捨て子(?)クロの出会いと別れ、再会したその先のストーリーがコガネ、クロ両視点から丁寧に綴られています。
本編後にショートストーリーも有るので、途中苦しい内容もありますが、2人の行く末を是非読んでほしいと思います。挿し絵のyoco先生のイラストも物語に合っていて素晴らしいです。
また、伊達きよ先生のSNSで本編に掲載されていないこぼれ話も読むことが出来ます。
目玉溶けて無くなるかおもった
2024年6月2日
やー、長年生きててなかなか泣くって機会がない中で、びっくりするぐらい泣いた!!笑。こ、こがねく〜ん君って子はほんまに!!ってなった場面が多々あり、究極の献身愛やなって噛み締めました。これ幸せになるんか?いや、きよ先生や!信じて読んでいこう、、!!とハラハラしながら読んでましたwもうきよ先生の作品の中でも1番好きですね!(毎回ゆうてる)。ほんま先生の作品は間違いない!ネタバレなしで2人の行く末を見てほしいです!
きよ先生ってこれで終わり!とかではなく、この後も穏やかに続いて行くことでしょうって感じでキャラクターがこの後も生きて行く様子を残してくれる後書が毎度本当に好き!
泣く。泣きはらす
2024年6月2日
先生の作品いくつか持ってますが、ほっこり系かと思ったら、これは泣かせに来ます。
泣いて泣いて目が腫れますので、翌日仕事のない日に読むこと、ご注意を。
献身、自己犠牲、愛
2024年6月1日
作者様買いです。以前SNSにアップされていた話を読んだ時もぐっと話に引き込まれ涙し、何度も何度も読み返していました。その話をベースに本になると知った時からずっと楽しみにしていました!話の流れは分かっているはずなのに新鮮にハラハラドキドキしながら読みました。今作は「献身」がテーマとのことで、、、献身って難しいですよね。自己犠牲も献身も執着も大きくくくると相手に対する愛ではあるわけで。する側とされる側それぞれの環境や思いが思わぬ結果になったり。狐獣人のコガネとコガネに拾われた獣人のクロ。お互いがお互いを想いあっているが故のすれ違い、、、涙無しには読めませんでした。少し重い話なので読む人を選ぶかも知れないですが、私はぜひ読んで欲しいです。今作がコミカライズされるとの事で、そちらも今から楽しみです。
献身
2024年6月1日
相手の幸せを願って自分を犠牲にしているという自覚もないまさに「献身」な愛。
身体を犠牲にしてまで体調を崩されてまでして幸せを手に入れたくないという憤り。
どんなに貧しくても一緒にさえ入れれば幸せだったと思う心。
それぞれの想いがすごく伝わってきました。
最後はもう綺麗な言葉で締め括られて幸せな気持ちで読み終わる事が出来て幸せです。
コガネの弱くなってしまった身体が心配です。
今回は大ファンのyoco先生が挿し絵を入れてくれたのでこの物語に更に深みが出ていて本当に素晴らしかったです!伊達きよ先生×yoco先生のコラボ最高でした!また楽しみにしてます!
愛の物語
ネタバレ
2024年6月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 狐獣人コガネが保護して育てた猫獣人(本当は黒豹)クロに対する無償の愛の物語です。学校に行けず字の読み書きは出来ない抜きん出た美しさがある訳では無い、ただひたすら働いて親が村人から騙し取ったお金を返す…そんなコガネが自分に向けられなかった愛をクロに注いで育てていく物語です。クロのコガネに対する若い愛、コガネの身体を取り引きに使ったスオウ先生の解りにくい歪んだ感情もたぶん愛、クロを探し続けた叔父の愛、クロ母子を殺そうとしたクロの父の妻の思い、深くは掘り下げてはいないけれどコガネとクロ以外の人達の心情も私の心に引っかかって寝不足です。でも出会えて幸せな作品です。
重かったけどよかった
ネタバレ
2024年6月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 親に捨てられた狐獣人コガネが拾った黒猫のクロ。
その子は記憶も無く目も不自由で人の姿にもなれず鳴いていた。
二人は孤独を癒やし合うように寄り添って生きていく。
お互いだけを信じてお互いだけを必要として。
しかしその二人にも別れの時が来る。
クロの将来を慮って、コガネは自分の身を犠牲にして教育を受ける道へとクロを送り出す。
そこから読んでて本当に辛かった。
自己犠牲の尊さ、けれどそれが相手を傷つけてしまう事もある。
相手のことだけを思ってというのは、ある意味傲慢かもしれない。
しかしその自己犠牲が悲劇になる寸前で二人がともに歩める方向へと運命は動き出す。
いやもう本当に間に合ってよかった。
かなり重たいテーマだったと思いますけど、可能な限りの建設的な終わり方でほっとしました。
感動する
2024年8月18日
見ず知らずの目の見えない子供を大切に育てる様子に思わず涙がほろりとなりました。なんで愛情深いのでしょう。一軍入りです。
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育ての親とみなしご
ネタバレ
2024年8月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ わかってたけど、泣いた。読んでる間、三分の二は涙出てた。BLっていうか、父性。親子愛の比率が大きいかも。さて、ここからどうBLにもってくのか?というところで本編終了。後日談で結ばれます。でもやっぱり義理といえど禁断の親子っぽさ拭えなかった。それはそれで好きだけど、親子愛に感動した後だから、煮えきらなかった。
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なんて、不憫な。
2024年8月4日
主人公のコガネが自分を犠牲にしてまで、クロの為に尽くすのですが、ちょっとばかり行き過ぎな自己犠牲で、苦しくなります。でも、不憫な主人公大好きなので、凄く良かったです!!
ただ、クロが拾われた時、年齢の割に精神年齢が大人過ぎて、そこはどうなの!?と思って、星4です。
とても良かったのですが…
2024年7月11日
元々作者さまのお話が好きなので作者買い+レビュータイトルをざっと見てから読み始めたのですが、そのせいか過剰すぎるほど過剰に過剰を重ねてしまい、どこだ……どこが泣けるポイントなんだ……!ここか?!みたいな読み方を終始してしまい、読了後の感情が、良かったけど思ったより普通だったな……になってしまいました。
私のように過剰を何乗にもせずまっさらな気持で読んでほしいです。
他者による救い
2024年6月12日
「白銀」は自己をしっかり持った主人公の話だったけど、こちらはラストになってもなんつーか救いがない…かも。いや、救いはあるんだけど、それが他者による救いで、自分による救いじゃないのよなぁ。
これでもかと言うぐらいの献身
2024年6月3日
自己犠牲の愛を受けた方はどう思うのか等テーマは重たいのに、読後は爽やかでした。
ただ、育てた子とそう言う関係になる…なるか?って思ってしまうのと、それがあまり好みではないので星4個で。
感動
ネタバレ
2024年8月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ ここまで自分を犠牲にしたのだから報われてほしいよ〜。とハラハラしながらよみきった。とりあえず不満の残るラストでなくよかった。
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深い
2024年8月17日
ストーリーはかなり深い奥行きがある感じでした。
ヒューマン要素の強いシリアスという感じ。軽い気持ちでは読めない。
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作家名: 伊達きよ / yoco
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: KADOKAWA