名セリフの連続で、息つく暇が無いほどです。ラッパーですか?というくらい、言葉のセンスが鋭い。キレッキレです。
現在を生きる女性の、男性の苦しさをしっかり拾ってるのに、すごく笑えたり癒されたりもする。
登場人物達は、皆、自己分析が深いですね。どの人も個性的で自分なりに一生懸命だけど、頭の中で厳しく自分にダメ出ししてくる自分だか世間だかの声と戦っている。そういう声をノックアウトできる強さを凪ちゃんは徐々に身に付けていくし、その逞しさが眩しいです。
正直、普通の人間にとって、今の世の中って辛い事が多くて、ひと時でも異世界にトべた方が幸せな気もします。こんな現代で実直に現実と向き合いながら、希望や笑いを生み出した作者さんに拍手喝采です。