俳優を目指していたヒモ男が同棲中の彼女の浮気で家を追い出され路頭に迷っていたところ、見た目がチャラい色黒の謎の男に拾われて助けられるお話。
このお話の良さはまさに主人公2人のキャラが際立っているところです。薫は、拾ってきた颯一郎にお礼しろと無理やり襲い受けするハチャメチャな展開をするくせに、普段の言動は弁護士らしく理路整然としています。そんな冷静さと情熱のギャップが、薫の頭のキレや親しみやすさをより引き出していて素敵でした。
また、颯一郎は呆れるくらいの大バカですが、甘え上手・床上手な上、ズルさが全くない一生懸命さが母性本能を刺激します。まさに天然のヒモの鑑。最初こそダメ男に見えましたが、知れば知るほどハマっていくタイプだなと感じました。
そんな2人の恋愛は、いい具合に手綱を握り合いながらの関係性で、熱愛スクープを逆手に取っての公共の電波を使った告白シーンはさすが弁護士だなと思わせる天晴な展開でした。面白かったです。