ネタバレ・感想ありオリンピアのレビュー

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良質のお伽話
2025年5月29日
クーポンの数合わせの為に選んだ作品でしたが、この作品に巡り会えて良かったです。
先生の作品は3作購入した事があり、あの先生の作品なら間違いないと購入を決めてドンピシャでした。
不思議なお伽話のようでこれからも何度も読み返すと思います。
寝る前の穏やかな時間にぴったりでお勧めです。
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短編だけど
2025年2月8日
しんみりと深い読み応えでした。
買って良かった。
何度も読み返したいお話でしたね。
おもしろかった。
切ない…
お気に入りの作品
2024年11月27日
短編ですが、読後感がとても良かったです。何度も読み返したくなるお気に入りの作品になりました。気になっている方は、是非、読んでみて下さい。
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いっさい無駄のない作品で才能に脱帽する
2024年5月14日
ショートストーリーの中に落とし込まれる童話の様な物語で、映画化してほしいくらい素晴らしい。ただの漫画ではおさまらないほど深く、もっと読みたくなる文学的な作風に期待を裏切らない作家さんです。
後からくる読み応えが凄い見逃し厳禁の名作
2024年2月21日
丸木戸マキ先生の作品を拝読していると昔読んだ昭和平成に大活躍された大御所と同じ空気感が感じられます。決して時代遅れ、古いと言っているのではなく少しのページで登場人物のそれまでの人生、感情まで浮かび上がってくるような、最後に人間の感情を深く揺さぶるような何かがいつもあるのです。それが絵から発しているのか余韻から発生しているのかわかりません。この作品も短編でページ数は多くないのに、時間まで忘れるような読み応えがあります。謎と余韻。あの涙。多くの方とこの何とも言えない余韻、深い形容しがたい感情を分かち合いたいです。何度も拝読しましたが、時間が経つほど続編を読んでみたいと強く思うようになりました。是非その後何が起きるのか、起こらなくてもその後が読みたいです。出版社の方、是非続編お願いします。
不思議なお話
2024年2月21日
どこまでが現実だったのか。そのまま受け取ってもよし、奇跡に想いを託すもよし。可笑しさと哀しさと愛についての短編。作品の纏う雰囲気が強く、なかなかに忘れられないお話です。
良かった
2023年7月30日
作家さん買いです。絵が美しいです。美少年のセクサロイドを通して父を想う息子の話でした。切ないけど良かったです。
25p
2023年4月1日
エンターテイメントとしてのBLが主流の中、純文学の流れのような作品を読んだ…そんな読後感。
余韻が初読、再読、再々読と、色が変わる。
反芻して楽しめる。
短いのに素敵
2023年3月29日
濃密でした。
二人の距離が縮まるのも、愛情を持つのも、しっかり描かれていて夢中になってしまいます。この終わり方もまた美しすぎますね…。余韻も楽しむ作品。
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詰まってる
ネタバレ
2023年3月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ あっという間のページ数ですが、味わい深いストーリーでした。どちら側の視点で見ても切なくも温かい気持ちになります。
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丸木戸ワールド!!
2023年3月23日
昭和レトロ感のようなイラストにあったストーリー。
丸木戸先生好きなら読んでみてください。
ストーリーは短いですが印象に残る。
余韻が…
2023年3月20日
読む時の心の状態により、かなり引きずる作品だなぁと思いました。つい何気なく読んでしまった為、只今ズシンときているところです。
童話のようなお話
2023年2月26日
ラブドールの半朱を通して、何十年も会わなかった父親と息子の邂逅の物語ではないかと思いました。大人になる通過儀礼のようでもあります。この短い物語の中で、半朱の存在を物悲しく…美しく描ききっているのは、さすが丸木戸マキ先生です。読んだ人それぞれの解釈が生まれる作品かな…と思いました。
短編
ネタバレ
2023年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ ファンタジーかな?今まで未読でしたがさすがとしか言えない濃密なお話でした。余韻がすごい。切ないです。
印象が強い
2023年2月8日
短くてあっという間に終わってしまいました、切ない気持ちになりましたが、とても印象に残る良いお話でした。
余韻が残る
ネタバレ
2023年1月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 礼央の父親の昭仁は、ラブドールの半朱に息子への愛情を注いだ。優しい昭仁に対し、半朱は性愛を抱いた。注がれた父親の愛情を、半朱は礼央に伝えた。そして昭仁の身代わりとしての礼央から性愛をもらって、役目を終わらせる、というお話でした。
あくまでも半朱は昭仁のために存在し、礼央の気持ちだけが残るので、余韻がありました。
是非、読んでみてください。
2022年12月6日
すばらしい!短いのに読みごたえがあります。目の描き方で命が宿っているのか人形になったかを表現するなんて漫画家さんはすごいですね。これは良作!
読後しばらくグルグルします(良い意味で)
ネタバレ
2022年11月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ *レビュータイトルの通り、読んだ後しばらく作品の世界観から抜けられなくてグルグルしていました。
たった20数ページの短編にこれだけ引き込まれるとは…恐れ入りました。さすか丸木戸マキ先生!
ラストシーンの受け取り方はそれぞれだと思いますが、私はこの先のストーリーをも読み手それぞれに自由に想像させ得る素晴らしい終わり方だと思いました。
ここからは私の希望的妄想です。
*礼央はセルロイド製の人形に戻ってしまった半朱を決して棄てられないだろう…では傍に置いて語りかけ続けるだろうか?父と同じように??…否。
礼央はきっと、半朱をまた抱く。
だって半朱はそれを望んでいた。自分の本来の役割を果たしたがっていたのだ。
父が半朱に与えた愛は「父親が息子に与える愛」だったけれど(半朱を通して父の愛は少しだけ礼央にも還ってきた…涙)、礼央が半朱に与える愛は「ひとりの男が愛する人に与える愛」。
そしてそれによって半朱はまた人肌の温もりを取り戻すのではないかしら。
そして今度こそ真の人間になれるのではないかしら。
そうだと良いな〜〜〜(*´꒳`*)
はぁ、短編でここまで妄想させてくれる作品滅多にないですよ。秀作!!文句なしの星5つです。
切ない余韻…
ネタバレ
2022年11月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最近ハマっている作者さん。短編ですが魅せます!言葉の表現が美しく、物語の世界観にすぐに染まり引き込まれます。人形の姿に戻ったハンスは素敵な思い出とともにとても幸せだったのだと思います。切なくも優しい余韻が心に残る素晴らしい作品です。さすが丸木戸さんという感じです!
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かの大先生の作品のよう
2022年7月10日
きっとよくあるストーリーよくあるオチ、よくある作品なのでしょうが、シンプルゆえに技量・力量が際立つ難しいページ数で、美しくまとめ上がっていると思います。「まぶたの奥からせりあがってくる」という記憶の描写など、かの大先生の表現のようで唸りました。丸木戸先生の他の作品と比較すれば地味な分類かもしれませんが、無駄のないセリフ、コマ割り、作者のセンスが窺える良作だと思います。
人形が人形に戻る時
ネタバレ
2022年6月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 20年前に失踪した父親の遺品の中から少年型のラブドールが出てきます。息子である礼央が局部に指を入れた途端に喋りだした人形は、まず亡くなった父親の為に祈ります。半朱と名乗った人形は、父親からあらゆる知識を与えられており、中でも物語と音楽をとても愛していました。半朱に寝物語を聞かせてもらう礼央は、冷たい筈のシリコン製の半朱の身体に温かさを感じます。それはとっくの昔に忘れていた父親の気配だったのかもしれません。生き生きとした半朱の願いを叶えた礼央の迎えた朝に胸が痛みました。説明口調に陥らない、短編ならではの鋭さを持つ、寂しく美しいお話でした。
独特の雰囲気
2022年4月1日
不思議な出来事のお話で独特の雰囲気のある作品でした。なんだかじんわりと胸に残るような素敵な読後感です。
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完成度の高さよ…
2022年3月3日
短編ながら、文句無しの完成度。疎遠の父親が亡くなり、相続したラブドール。なぜか命が芽生え、一緒に暮らすうちに愛情さえ覚えるように。
幕引きの美しさが光る逸品。
余韻がすごい…
ネタバレ
2022年3月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●本文23P。新刊『僕らのミクロな終末』が気になっているのですが、拝読したことのない作者さんなので短編で世界観を覗いてみたいと思い、手に取ってみました。ごく初期作のようです。絵柄も相まってか、昭和40年代?のような雰囲気も。不思議な物語でした…
●亡くなった父親の遺品の中にいたラブドール半朱(ハンス)。言葉を話し、物語と音楽を愛し、故人のために祈る人形。礼央は彼を連れて帰り、ともに時間を過ごす。
●父親が礼央には与えず半朱には聞かせた物語や音楽を、今度は半朱が礼央と共にする。父親から与えられなかったものを半朱から受け取るというのは、どういう関係性なのか。
●一方で、半朱はラブドールとして抱かれたことがなかったという。父親が抱かなかった半朱を礼央が抱く。「抱かれれば思い残すことはない」と言う半朱。そこに礼央に対する愛はあったのだろうか…本当に形容しがたい関係性。
●描かれている礼央と半朱の交流は、全て二人で父親を共有する行為のようで、礼央と半朱だけの関わりではなかったように思える。とすれば…この物語のラストは、ようやく二人の中で父親との区切りがついたということになるのだろうか。
●これから礼央は半朱をどうするのだろう。ここから築けるのがようやく二人だけの関係なのでは?父親が半朱に与えたように、礼央も半朱に何かを与えるのだろうか。そうしながら救われるのはきっと礼央の方なのかも。父親がそうだったように。
●軽く手に取ってみましたが、考えることが止まらなくなる短編でした。(抜け出せない)
短編なのに、すごく心に残ります。
2022年3月2日
短編であっという間に読み終わってしまいますが、初めて見るストーリーで、読後、とても印象に残ります。切なくも幸せ感じるお話でした。
ひと夏の夢のような...
ネタバレ
2022年2月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み手によって解釈が変わるだろうこの作品。
まるでギリシャ彫刻のように美しく聡明なラブドール・半朱は、礼央の父を心で愛し、礼央に身体で愛され、やっとその役目を終えます。
父が礼央の代わりに半朱に愛情を注ぎ、礼央は半朱を通してそれを受け取った...ということでしょうか。
他の方のレビューにあるように、最後は蝋燭をフッと消されたような余韻で、礼央の表情が印象的でした。

ところで、たった25ページのこの作品で、いろいろなところに想いが飛んでってしまいました。
◇『オリンピア』はベルリンオリンピックの記録映画で、前半は「民族の祭典」、後半は「美の祭典」として公開されたそうです。
◇『マーラーの交響曲第3番』には削除された標題がありました。
初期:「幸福な生活-夏の夜の夢」⇒中期:「悦ばしき知識(楽しい学問)-夏の朝の夢」⇒最後:「夏の真昼の夢」⇒削除。
◇森茉莉先生の同性愛(のような)耽美小説『恋人たちの森』に、レオと半朱という名前が別短編で出てきますね。

私も「キッスを...」に胸が高鳴りました。
とりあえず脱がしてつんつんからのズポ、助平野郎からまさかの耽美な流れ。
ひと夏の夢のようなお話でした。
(2020年3月/25p)
短編なのに読み応えある。
2022年2月12日
終わり方が 凄く いいです。潔く 美しく パッと 一瞬で 終わってしまう、儚さと美しさを残して。タイトルと人形からすると きっと ギリシャの神話か何かが モチーフになってるのかなって思いました。
はぁ~切ない
2021年6月1日
これは素晴らしい短編。
悲しくて憎らしく愛おしく切ない。
礼央を思うと本当に切ないけど
でもこのエンドしかないとしか言えない。
良い作品だと思います。
2021年4月9日
レビューを拝見して読んでみました。語彙力が無い私の最初の感想は(えぇ〜!)ラブドールの刹那の愛。
オリンピア
ネタバレ
2021年3月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 三者の関係が物哀しい様な美しさを感じさせられる。本来あるべき関係を結べなかった親子。ラブドールを本来の目的として使用せず、美と教養を注ぎ込み、魂を芽生えさせる父親。父親の死により息子とラブドールが出会い関係を持ち、息子と父親、ラブドールと持ち主との音楽の接点がきっかけで結び目が解ける様に何かを得て何かを失う。絵もストーリーも良く描けている。
さすが
2021年3月20日
短編ですがすごく読ませる内容でした。昔読んだゴシックホラーを思い出しました。
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父と息子と高潔な人形
ネタバレ
2021年3月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 父はなぜ少年のなりをした特注のラブドールを手にしたのか?
沢山の知恵を授けられたハンスが「抱かれたことはない」と告げた時、父がハンスを手にした本当の理由に礼央は気づくのです。
美しくも切ない物語。
元ネタは神話「ピグマリオン」とオペラ「ホフマン物語」でしょうか?
こういった作品に出会うと「これだからBLはやめられない!」と思いますよ。笑
埋められた部分があるのかな
ネタバレ
2021年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 名前を付けられ父に愛情を伝えられていたラブドール。愛情には伝える力も受け取る力も必要な面があること。心が満たされていると認識するのは難しいという事。もっと膨らませたお話も読みたくなる、余韻がすごいお話だと思いました。
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せつない...
ネタバレ
2021年2月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後のページ読んで、えっ?て固まってしまいました。悲しい...。でも礼央が父親との温かい記憶を思い出したときに半朱はその役目を終えたのかな。人付き合いが苦手で孤独に死んでいった父親が大切にしていた愛玩人形、愛をそそがれた人形が命を宿して息子に愛情を伝えたのでしょうか。悲しいけれど、ラストの礼央の穏やかな顔に救われました。
2020年3月 総25ページ 修正=見えない構図、一部うっすら。
何度も読み返したい
2021年2月12日
フォローさんのレビューがもはや一つの物語のようだと思い、その物語の元の話を知りたくて読んでみました。本当に、たったの24ページとは思えないのは、想像の幅がどこまでも広がるからかしら。確かに物語は完結しているのに、終わらせたくないなと後を引きます。この作品を知れて良かったです。レビューに感謝です!
絵画みたい
2021年2月11日
余韻の残る、素敵なお話でした。何だか、竹宮惠子先生の漫画を思い出してしまいました。
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短いのに!
ネタバレ
2021年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 泣ける!!お父さんの息子に与えたかった愛、その断片でも覚えていた息子、そして本来の役目を果たした人形はただの人形になってしまった。短いのに凄い感動です。
彼らも寝物語のひとつだったのかも。
2021年2月11日
「目を閉じても〜」の作者さんでクーポン買い。(祥伝社の何冊でも40%オフはものすごく太っ腹だと思う。。この出版社さんのBL作品は名作が多くて、記憶を消してもう一度読みたいものばかり!ランキング上から読んでいって間違いありません)クーポンで買えるポルノグラファーシリーズが読みたくて、まずは同じ作者さんの短編から。たった24p、それでも充分に人生が詰まってる。こういうお話好きだ、大好きだー。電灯がパッと消える、蝋燭が吹き消されるようなラスト。彼らも寝物語のひとつだったのかも。
さみしくなる
2021年2月4日
丸木戸マキさんの作品大好きでこちらも短編であっさりしているように見えて深みや重みを感じられる内容でした。ずっと2人で仲良く暮らしていけたらいいのに、と思わされたところで強制終了される切なさ。なんて切ない。愛しい。
作者買い
2020年4月11日
短編ですが、少しファンタジーで
ドールを通じて薄かった父親との関わりと
不器用な愛情を辿る話。読後じんわり、少しだけ切なくなります。
愛を与えられた器
ネタバレ
2020年4月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 丸木戸マキ先生の短編ときいて飛びつきました。
長年会わずにいた父の遺品整理に呼ばれた先で美しいラブドールと出逢うお話です。
愛を与えられたラブドールと愛を与えられた記憶がない主人公。ふたりの交差する点は…。じんわりと沁みるお話です。
丸木戸マキ先生の短編
ネタバレ
2020年3月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ おとぎ話のような、ダッチワイフと青年のひと時。
短い間だったけどダッチワイフのヘンネから聴かされる父親の話。
なんだか悲しいけどほっこりしました。
作者買いして正解でした。
ネタバレ
2020年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ たった25ページです。
たった25ページなのにグッと来ました。
ラブドールが喋ります。
このラブドールとの交流を通して、20年間会っていなかった父との合間を埋めるような、遠くにいた父を少しだけ身近に感じる。
BL⁈エロ⁈とか関係なくいい話でした。
ちなみにエッチはするけどエロくはないです。せつないです。
千と一夜の物語を読んだ気分⁈
今日まで半額クーポン
2023年3月21日
75円で購入。出版社クーポン、ありがとうございます😶
ハイティンク、ベルリン・フィルのマーラー3番。家で探したけれど別盤しか無かった💦
BL枠を外したとしても家族愛を感じる良い作品です。
人形がスリープ状態から起動するスイッチ的なアレ、もう一回試してみないのかしら。
ハンスは本当に話せる人形だったのか…
遺品整理の間に見た不思議な夢だったのか…
切なさと想像力を駆り立てるファンタジーだなぁ🌙

作品の深さに加えて、皆様のレビューをとても興味深く拝読しました。色んな視点が再読する度に楽しめて理解が捗ります。お勧め💗
秀逸なショートショート
2023年3月18日
不思議な作品。父親から息子への愛情を伝えるための存在だったのか。息子への愛を橋渡しし、愛玩人形としての役割も果たして思い残すことなく昇天していったのかな、とか。短いお話なのに(だから?)いろいろ考えさせられます。
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愛の物語
ネタバレ
2023年2月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 父に大切にされた人形。父はでもその人形を本来目的では一度も使わないままでした。人形は父を愛していました。そして人形には思い残す事があり、それを息子に頼みます。そしてそれを知った人形はもう二度と言葉を紡ぐことはありませんでした。父は人形の本当の気持ちにはきっと気が付かなかったのでしょう。それを息子に叶えてもらうしかなかった人形の心を思うと切ないです。息子はただ父の代わり?それとも人形と息子の間のなんらかの感情が生まれていたのでしょうか?だったら息子はどんな思いで人形の願いを叶えてあげたのでしょう?
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独特の世界観
2023年2月8日
人形のハンスが往年の少女漫画に登場する美少年のような雰囲気があり、どことなく懐かしい感じがしました。
読者の好きなようにとらえてください的なストーリーなのかもですが、この短さだけでスッキリと理解するのは私には難しく感じました。
好みが分かれそうなお話だと思います。
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ドールの最後の役目とは…
2023年2月7日
夢か幻か、儚い24ページの物語でした。ラブドール 半朱を通して亡き父の失踪した空白の歳月を知り人間性を知り、幼い頃の記憶を呼び起こされる。マーラーの曲が繋ぐ、あの微笑みを向けられた日の父との記憶を。おでこを突き合わせて寝物語を紡いだり、キッスに頬を寄せたり、体重を預けてソファで一緒に寛ぐ2人は父と子の姿に重なって見えて、失われた時間が悔やまれる。人間嫌いで変わり者と言われた父の愛情深さに触れ、それは半朱越しに自分に向けられたものだったと知った礼央はきっと父に赦しを与えただろう。ドールに魂を吹き込む程の愛情を肌で感じたのだから… 最後に半朱が「抱いてみないか」と持ち掛けたのはドールとしての本懐を遂げたいと言う思いと、昭仁の面影が残る礼央に抱かれて幻でも彼の温もりを感じたかったのではないか。半朱は昭仁の為のドールだったのだから… 一人残された礼央の眼差しが語るものは… 受け入れ、慈しみ、祈り でしょうか。とても切なくて余韻の残る幕の下ろし方でした。聡明で表情豊かでおしゃべりな半朱だけれど、身体は人形のままで身動きが出来なかったのが何とも物悲しく感じました。 どうか半朱の魂が亡き主の元へ行けます様に… 丁寧な作画と大人のお伽噺の様なストーリーでページ数以上の充実感がありました。元々 お安いのに値引き&クーポンで雀の涙ほどのポイントで購入させて頂きました。ありがとうございます。
丸木戸先生の短編
2022年11月20日
単行本未収録なので短話買いしました。音信不通だった父親の遺品のラブドールと意思疎通ができて、父親の子供に対する愛情を追体験する主人公の話です。話の筋は正直わかってしまいますし、正直物足らないのですが(先生は短編よりも中編が光る)丸木戸先生ファンなら買って損はないかと。
完成された物語
2022年6月19日
現実離れした話が、唐突に始まり淡々と終わる。こんな昔話があってもおかしくないな~って感じるような完成された面白さがありました。
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耽美な御伽
2021年11月3日
作者さん買いしました。丸木戸先生の独特な少し懐かしいような美しい絵と話の世界観が凄く合っていて、ロマチックで儚くて切ない短話でした。読み切りの短話なのが残念です。
よい短編
2021年6月16日
短いからこそのよさがあって、上手だなー。
こういう過不足ない短編って好き。
絵柄とストーリーの相性も大事なんだなーって思った。
これは深い😓
2021年3月4日
レビュー高評価だしセールだったので買いましたが、余韻が深い作品でした。BLなんだけど、親子愛とか、やるせなさとか、報われるとはどういうことなのか?とか色々考えさせられる作品なので、単純にエロとか萌えとかトキメキ求めて買うとハズレると思います。でもよい作品です。
現代のおとぎ話
ネタバレ
2020年5月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ お父さんはラブドールを息子のように育てたのかな。それならばエッチは必要だったかな、とか野暮なことを考えてしまいました。いろいろ考えさせるという点で味わい深いお話でした。
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短編
ネタバレ
2023年6月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 短編ですが、色々考えさせられる良い話でした。でも、寂しい気持ちになるラストなので、好みではなかったです、
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短い話だけど
2022年4月7日
作者さんの世界観のファンでいろんな作品を探しては読んでます。この話も短いけど面白かったです。命の無い人形を誰かの代わりとしてでも愛情を注いでやれば活きてくると思いました。
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「舶来のタルカムパウダー」って響きが好き
2022年2月25日
25ページ。
息子が亡き父親から大切なものを受け取る物語。
ホフマン「砂男」からとったであろうタイトルから、狂気的展開を予想したけど違った。
違ってはいたけれど、短編としてはかなり良い。美しいものへの憧れが刺激されます。
個人的な趣味としては、キスまでの方が美しかったと思います。唐突感があって興が削がれた分、星4つからマイナス1。
主人公の父親、けっこう良き父親になれそうなタイプなのに、結婚相手って重要だな……。
同作者の一般誌連載「オメガ・メガエラ」が気になっているので購入。BL的制約無しでの物語の着地に期待。
なんだか懐かしいかんじ
2021年12月31日
作者さん買いです。なんとも不思議で、そして切ない作品でした。これはBLというジャンルでは収まらない気がします。
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えっ…
ネタバレ
2021年12月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな作者様で、お試しでも間違いない感じだったので迷わず購入したのですが。
今回はちょっと外しちゃったかな…。
見たことあるラストに「えっ、これで終わり!?」てなりました。
ストーリーは王道できちんとまとまっていますが、私はもうひとひねりほしかったです。

【以下盛大にネタバレ。未読の人はスルーしてください】
キスをキッスと呼ぶところ、半朱を息子代わりに大事にしてるところ、美しくて風情があって好きなところもたくさんあったのですが……ラスト、「ちょっ、100万回生きたアレかーい!」と。感動する前にズコーとなりました。期待していたせいか、がっかり感もすごくて。
全体的にどこかでみたことのあるあらすじで、先生の作品としてはちょっと物足りなかったです。。。
短いけどとても良い
2021年2月12日
亡き父親の遺品のラブドールとエッチしちゃうお話なのですが、短いながらもおしゃれで上品で読み応えありました。
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ふむふむ
2023年1月29日
ラブドールを発見するだけでも衝撃なのにしゃべりだしてもっと驚きです。この不思議な世界がこの作品の魅力です。
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期待しすぎた
2021年4月17日
レビューがすごく良いので期待しすぎました。
昔の24年組の作家さん達の作品の面影を感じました。
悪い作品じゃないけれど期待が大きかった分、期待はずれ感がありました。
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作家名: 丸木戸マキ
ジャンル: BLマンガ
出版社: 祥伝社
雑誌: onBLUE / onBLUE comics