最近、読み放題に入ったようで、読み放題で再読して、あーやっぱり好き!と実感して、レビューします。
3作ある中、特に好きなのが3作目の「バレンタイン」。男子高校生広江君目線で同級生の白砂君とのバレンタイン前日のやりとりから始まるお話ですが、広江君のモノローグに読み手もしんみりしてきたところで、一転明らかになる広江君の心情描写がもう見事!読む度に泣けてしまう秀作。
1作目の「ロング・ディスタンス・ロマンス」も年下彼氏寛太君の都会で働く恋人清君への、好きなんだけど、すれ違いからもっといい人がいるなら…と思い告げた言葉、からの怒涛の展開に気持ちが高揚する。
作者さま、ストーリーの緩急のつけ方がとっても上手で、読み手も翻弄されつつ、最後は心がとっても満たされる。
レビュー評価が高いのも納得の短編集。全93頁。購入しても大満足ですが、読み放題で読む作品としてもイチ推しです!