物語の冒頭に何故かハマれず、暫く読まずに積んでいました。
巻数も増え、何度も最初から読み直して、或る時カクンと、この物語の深さを漠然と理解し、読み進めると(上手く表現できませんが)ジワーッと沁み渡るようにこの世界に没入する事ができました。
何といっても、魔王討伐から凱旋帰国して間も無く、フリーレンだけが仲間に見送られ旅立つシーンで、後ろ髪引かれることも無くアッサリ別れていった彼女が、新しい仲間との新たな旅の中で「あの時」を思い出し、あの時の言葉の意味、裏にある心情や思い遣りに想いを馳せ、気付き、理解を深めていく姿が心に沁みホロッとしてしまいます。
原作者さまと作画の先生の関わりもイイなぁと思います。特にセリフが無いシーン。ただ其々の想いを携えて時間だけが過ぎて行きました的なコマがとても好きです。
迫力のバトルシーンがあり、クスッと笑えるシーンがあり、しんみりするシーンがあり、感動するシーンがある。
とっても素敵な作品です。