単体なんかな?て思ったら烏の時と同じ世界線の話で、あの結界破りの真相がきけて驚きと納得。こちらはこちらで鬼と陰陽師という本来なら絶対的に相容れないはずの二人の話で、そりゃ、長いこと時代が過ぎれば人も物の怪も少しずつ色んな思いと共に多様化していてもおかしく無いし、私は神様や妖には全く詳しくないけど、それでも興味の湧く物語で思わず調べてみたくなるくらいには面白かった。
茨木は優しい鬼なんだよな。ずっとずっと諦めずに探していたことも、心身ともに疲れ果ててしまったんだろう、最初らへんの無表情に話す姿が何とも切なくもあり美しくもあり。紺と出会ってから表情豊かで可愛らしい鬼さんになったね。一生一緒にいてほしいのにそれは叶わないだろうからそれが切ない。今後の二人も、前作の烏天狗も、それ以外の話もめちゃくちゃ気になる!このシリーズ永遠に続いてほしい!!!物語だけでなく、風景やお着物や台詞回しも、全て全て美しい。いや、本当ストーリー構成が素晴らしかったです。