田舎の港町にある小さなIT会社で働く古株の営業マンが突然中途入社してきた英国紳士と恋をするお話。
哀愁漂う田舎の寂れた町がアニメの聖地となりサブカル的に盛り上がっていく様子と、そこに更に加わる紳士の国代表英国人。全くのジャンル違いのものが、牡蠣ガールというアニメのお陰で一つに繋がっていく様がとても面白いし、ある意味日本らしさを感じました。そして、それが縁で繋がった人たちの心を結びつけていく様子がじわじわと伝わってきました。
ルイスにとって、牡蠣ガールとの出会いは運命を左右するものだったのだろうなと感じました。憧れだけでの聖地巡礼には苦労もあっただろうけど、そこで新に親切にしてもらえたことはアニメの世界を超えて得た出会いだし、人生の宝物になったんだろうと思います。
とにかく紳士なルイスの行動は素敵でした。欲を言えば、そんなルイスがもう少しえちにのめり込むところも見たかったですが、優しすぎるルイスはきっと時間をかけて新を甘く溶かしてくれるんだろうなと思います。サブカルの良さを改めて認識できるお話です。