評価も高いしレビュー数もあるしで、「面白そう」とは思っていましたが、想像以上に良かったです。序盤から何となく二人の関係性は見えていて、だけど当て馬ポジションにいるキャラが、どう転ぶか読みづらくて(真の当て馬か見せかけかの判断ができなかった)それがスパイスになっていて深みのある面白さになっていたと思います。
それから、こういうすれ違い・思い違いのパターンて表現や理由付けが難しいですよね。その上ここまで拗れていると余計に…中途半端や薄い理由では無理矢理感があってのめり込まない気がします。でもその辺の書き方が上手なので、尚更二人のやり取りがツボにきました。
「押してダメなら引いてみろ」とは言うけども、それは一人だったらの話しで…二人同時に扉を挟んで向かい合わせに同じ行動したら、そりゃ押しても引いても開くわけないわなと笑ってしまいました。そんな感じで笑ったところで、タイトルの『ラブコメかもしれない』が活きてくるんだと、感心してしまいました。絵も綺麗で読みやすいし面白いしで、最高でした。