始まりから結びまで、たぶんそんなに時間は経ってないはずなのに2人の間に流れる空気感なのか距離の縮まり方のせいなのかとてもゆっくり進んでいたように思いました。自分と置かれた環境におかしいと気付いたときには手遅れだった鎌倉さんと、そんな鎌倉さんをとある理由から放っておけなかった荒井くん。ゴミ屋敷の掃除を通してゆっくり確実に近づいていくふたり。掃除していく度、解けていく心の淀み。ゴミ屋敷がすべて片付いた時、ふたりも、読者も晴れ晴れとすっきりした気持ちよさを感じる、そんなお話でした。
ちょっとだけネタバレをすると、しっかりしてそうな荒井くんはここぞという時モジモジしがちで、おっとりしてる鎌倉さんはいざという時やるタイプです…!