上巻の完成度に比べて下巻はやや失速気味な気もしましたが、キャラたちのバランスが良いのと、台詞のニュアンスに沿った人物の描き分けが適宣でとても読みやすかったので星を埋めました。
極道の内紛とか小田島の生い立ちなど描かれてる内容はどんよりのヘビーなテーマですが、片岡のちゃらんぽらんな言動や人を信頼して前向きな言葉しか発しない、一見軽そうに見える明るさが、どんよりをだいぶ軽減してくれてる気がして、そんな意味でバランスが良いかなと。
下巻では同じく軽ノリの別キャラが登場して首を傾げる場面もあったり(カタギでもその歳で幼稚園云々は語らないんじゃ?)
あと小田島の気持ちの傾きは抜群に分かりやすく伝わるのに対して、片岡は、みんなを魅了する羨望のアイコンとしての描写が小田島に焦がれる場面より多い気がして、黒髪短髪不憫受け推しの自分にはちょっとだけ物足りない感ありました。
でもインパクトあるタイトルに相応しい展開・分かりやすい絵柄とキレイにまとまった内容で、続きは買うと思います😊