羽海野チカさんの作品って、ファンタジーみたいな世界観なのに起きている問題や向き合っていることがものすごく重たいことが多くて、みんな本当は色々なことがたくさんあって、とても大変で辛いんだけど、優しくて朗らかなキャラクターとそのファンシーさと優しさとか思いやりとか目に見えないはずのものを漫画にして見せるのが本当に上手で、色んなキャラクターの、生きていたら経験したことないような出来事や経験が、どこか自分と重なってすごく重たく感じたり、乗り越えることで私も変われた気がしたり、ホットミルクを飲んだような優しい気持ちになれたり、一緒に泣けるような、そして懐かしく、私もそこで一緒に過ごしたいと思える、そんな作品です。少し鬱っぽくなって、会社をやめたあとなんだかずっと元気が出なくて、一人だけこの世界から取り残されたような気持ちになっていたとき、桐山くん達に沢山元気をもらいました。ありがとう。