「爪先に光路図」は、菌を研究している先生と助手の話。学びながら一緒に過ごす時間が増えると恋愛感情に結びつきやすいですが、菌の研究の話なのでその菌の特性と絡めて感情を表現されている雰囲気がとてもきれいでした。
フィールドワークで山に行くことも多いので、背景に林や森が描いてあるのですが、そこに菌のイメージとして丸が描かれていて、BLというよりキレイな絵本を読んでいる感じでした。
2話目は「さかなの体温」
こちらは寝ている人の体からは魚が泳ぎ出て、それが見える高校生の話でした。
片思いしている子の魚が一番好きで、自分の魚のイタズラ?で思いが通じ合うかわいいかわいいお話でした。
3話目は「夏の底」
おじいちゃんが亡くなって、その家に仮住まいしていたら不思議な雰囲気の少年が現れる。
仲良くなって気がついたのは彼が人ではないということ。怖さはなく、とてもかわいらしかったです。
どれも絵本のようにキレイで素敵なお話でした。