25巻読了。
作家さまのあとがき等で、この作品が最初は、読み切りで描かれた一話だけのお話だったとの事を知りました。本当に1話目、短い中によく纏まった、素敵なお話だなぁと思います。
その後、続編が描かれて、よくぞここまでお話を膨らませて、しっかり芯のある筋書きを立て直されたものだと、作家さまに改めて敬意を評したいくらいです。
長いお話になってしまいましたが、特に17巻18巻の怒涛の展開はハラハラのし通しで、とても楽しめました。
作家さまも作画が最初の頃から比べると格段に上手くなられたと思います。又小さなコマの人物の精巧な描写は細かくても解りやすいし❗綺麗です。
確かに、レビュー低評価の方が、物語が動かないと言われるように受け取れる所もあるかもしれません。(25巻のうち大きな山場は数回ありますが、それ以外は穏やかな日常だったり、時間の流れだったり、人と人の繋がりだったりを絵だけで表現されたり、細やかな何でもないエピソードが挟まれる為)好きになるとそれもまた妙なのですが、退屈に思われる方もいらっしゃるのかもしれません😓
でも私は、この、すぐそこで生活が存在しているような世界観がもの凄く好きです。
近頃流行りの異世界系で、王子様とヒロインはすぐに結ばれてしまう感じですが、本作の、「ゼン」の隣にいる為の「白雪」の頑張る姿は胸を打つような試練ですし、応援せずにはいられない思いです。
そして、白雪、ゼン、ミツヒデ、木々、オビ・・・仲間の信頼と絆がとてもとても素敵なお話です😍