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南月ゆう

溺愛モード炸裂のナル様に完敗の4巻…!

ネタバレ
2025年3月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本作は、スピン元のラブネストで顔面、頭脳、経済力最強のミステリアスな存在感を放っていたナル様と、たい焼き屋の息子、盟という一見不思議な組合せの2人の関係性の変化を横軸に、名家の血筋のナル様属する成瀬家に対するナル様の野望の行く末を縦軸とし、話が進むにつれ、それらが密接に関係していくことが解き明かされていく作品。話の筋を中心に読んでも、登場人物の心情の変化を中心に読んでも面白くって、新刊が出る都度読み返しては、ミステリアスなナル様が、禁断の恋=初恋におちて変化していく姿に萌えてしまい、毎回もんどりうってます。
 この4巻、盟への恋愛感情をセーブしなくなったナル様が、IQ150の頭脳を駆使して息を吐くように愛をささやくんですが、語彙力が豊富なためか、全てがデロ甘。溺愛感情の供給過多でこちらのキャパを軽くオーバー。読んでいる間、あの氷の女王と呼ばれたナル様の変貌ぶりに「あ…、あ…」とカオナ〇のように口をパクパクさせることしかできない状態になってしまい、途中で「あ、これ、溺愛甘々ワードに対する耐久レースだ…」と思ったものの、もう完敗ですよ、こっちは。なんなんですか、あんな普段人を喰った態度を取っている男が、焦れたり、うっとりした目をして顔を赤らめて「死んじゃだめ、僕が生きていけない」って。けしからんじゃありませんか!!あー、もー、耐えられなーい!!(と、言いつつ、その甘さがクセになりつつある…ナル様沼、深い…気をつけられたし)。
 4巻では、ナル様が、子どもを自分の駒のように扱う母親と、当主の下で育てられてきた幼少期が描かれ、華麗なる一族の中で心に虚ろさを抱えて生きてきた中、盟によって生きる意味を与えられたと感じた場面が登場。大げさに思えたナル様の愛の言葉の重さの理由も分かってきて。そんなナル様の感情の変化と、ついに2人のベッドシーンが…上下どちらも嗜むナル様の美しい攻め様ぶりが最の高なんです。
 とスタオベ状態で見たおまけページで、お手伝いの沢乃さんの心の声と手を合わせて拝む姿が自分の感情とリンクし過ぎてて大爆笑…宝塚でも、余りに舞台上のCPが尊すぎると自然と胸の前で手を組み拝む人続出☺️そのポーズを乙女ポーズと呼ぶんです。その時の気持ちを思い出して「分かるよ沢乃さん…」と感情移入🙂‍↕️最後まで面白くって、大満足でした🌟
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