部族オメガバース
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部族オメガバース

蝦夷森わに

アンソロジーじゃないよ

ネタバレ
2025年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルがアンソロジーっぽいのでスルーしようとしてたら表紙の2人と目が合って第六感が働きました。結果アンソロジーどころか260ページもある涙あり感動ありエロありの大作やんか、デビュー作ですか?おめでとうございますっ!
舞台は文明がまだ完全ではない孤島で、主人公はそこに住む2つの敵対する部族同士。互いの部族の友好のために婚姻を結んだ2人が、お互い第一印象最悪からの突然のヒートで初夜むかえちゃったり、2人の辛い過去が明らかになったり、迫り来る西洋文化っぽい勢力の影やら部族の裏切りやら島民の葛藤やらなんやらかんやらあってお互いだんだん惹かれあって行く話です(適当)。ありがちな話やけどオモロい。まず何がいいかって部族みんなガタイがいいしタトゥーだらけで腰に布巻いてるだけ。老眼のはずやのにこんな時だけ何故かピント合う合う!!その中でも群を抜いて攻めがワイルド。まぁこんな目つき悪くて側頭部に刺青入ってる人現実におったら絶対目合わさんけどファンタジーにおったらかっこいいから不思議よね。そんなガタイいいぶっきらぼう次期族長男が、受けにだんだんデレて独占欲丸出しなっていくんがテンプレやねんけどやっぱりええねん。そして受けは懐深いオカン系オメガ。ナヨナヨさ皆無なとこがいい!酷い事されても、島の為に罪を憎んで人を憎まず、強さと健気さとエロさを併せ持つハイブリッド聖母。しらんけど。
そんであらすじ通りまだこの島にはダイナミクスの知識がないです。そこもあんまりない設定でオモロい。後半、海賊みたいなヤカラの奇襲にあって、そこで『お前オメガだろ?高く売れるぞ!』みたいな事を受けが言われて『え?オメガって何!?番って何!?高く売れるってどういう事!?10年前の侵略も自分が目的だったの!?ガーン』ってなります。まぁそこは攻め様がフォローして最終ラブラブなって一巻は終わり。。。そう!そうなの!多分続くのよ。てか続いて??まだ番になってないし、侵略者とも決着ついた訳じゃないし。
でもそんな気になるところで終わるわけじゃないからとりあえず読まれても損はないかと。

ちなみにイチャイチャしかない番外編集は皆さんニヤニヤしすぎてきっと顔面福笑いになると思います。番外編はどちらかというとエロメイン。
ただ正直な感想として、、、タイトルはもうちょいオシャレ感欲しかった。サブタイトルはいいんやけど。
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