思春期の苦さも煌めきも

ネタバレ

2025年7月22日

このレビューはネタバレを含みます▼ 触れ合いを見られてしまった中学生のミチルと潤。

自分の価値観で受け入れられないものを頭ごなしに否定するのは、その人を否定するのと同じ。
ミチルは同性が好きというだけで否定され、好きなものを好きと言えずに、諦めて生きてきた。
誰を好きになっていいはずなのに、子供にとって全否定されることはどれだけ苦しいだろう。
彼が高校に行っていない理由を想像すると切なくなる。

訪れた17歳の再会。
戸惑いながらも、潤の誠実で真っ直ぐな瞳に見つめられ、閉ざされたミチルの世界が徐々に広がっていく。
彼の塗りつぶされたキャンバスに徐々に色がついていく様子には、心から応援したくなった。
苦しくはあるが、思春期のきらめきも青く、眩しい。
これから2人は手を取り合い、どう大人になっていくのだろうか。

作者様が描きたいテーマに誠実に、丁寧に取り組んでいるのがわかり、大変好感が持てた。
本編はとても真面目だが、描き下ろしの潤の画伯ぶりにはクスッと笑ってしまった。

違反を報告する

いいねしたユーザ13人

ミッフィーさん

(女性/50代) 総レビュー数：0件
Michael さん

(－/－) 総レビュー数：2件
くりさん

(女性/40代) 総レビュー数：0件
さば寿司さん

(女性/30代) 総レビュー数：38件
xyz さん

(女性/30代) 総レビュー数：1781件
shikimi さん

(女性/50代) 総レビュー数：474件
ゆきんこさん

(女性/50代) 総レビュー数：301件
木蓮さん

(女性/50代) 総レビュー数：0件
すもももももさん

(女性/－) 総レビュー数：394件
まゆみこさん

(女性/40代) 総レビュー数：456件
ナイスーさん

(－/－) 総レビュー数：3119件
natsu さん

(女性/40代) 総レビュー数：359件
水玉さん

(－/－) 総レビュー数：1390件

レビューをシェアしよう！