后宮のオメガ
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后宮のオメガ

露久ふみ

先生ありがとうございます!嬉しい想定外!

ネタバレ
2025年8月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上下巻で完結したものと思っていたのでまさかの続編が出るとは知らずびっくりして3巻慌てて購入しました!下巻の終わりは時代が飛んでいてもうちょっとハーリドとイリヤの後日談が欲しいな~と思っていましたが、今回の3巻で2人が再会し正式に結ばれてから1年後の話がたっぷり描かれていました。
新しいストーリーが加わって改めて2人の有能さとイリヤの美しさ、ハーリドの色気に圧倒されます。

以下3巻ネタバレです

あまりにもΩが不憫すぎる国に生まれたイリヤ。
Ωを虐げることが当然のように育ってきた兄ソーンからしたら大層目障りだったのだろうけど・・にしてもね、あれはない。
仮にも同盟国の后宮ですよ?ハヌ国をも下に見て侮辱する行為なわけで。
でも彼の息子が優しい子だった。未来の王の器がちょっぴり垣間見れました。
そして実の父である国王。ハヌ国へ嫁がせたこと自体が愛だったのか。
それほどの想いがあったのならばその前にもう少し愛を示してあげて欲しかったけど、イリヤが少しでも愛されていたと実感できたのは良かったです。何より2人の新しい家族!子供たちが可愛すぎるし、タルジュにまさかのパートナーができたの面白い!

個人的にこの作品の一番の魅力はイリヤが神々しいほど美しいΩという設定ながら、αのハーリド同様に有能で勇敢な一人の男として魅力的に描かれている所だと思っています。
異世界ファンタジーで出てくるようなチート能力があるわけでもなく、様々な理不尽を自分自身の能力と人望で突破していく。雰囲気はおとぎ話のようなのにバディもののような信頼関係と愛の深さ。それが繊細な線と素晴らしい画力で異国情緒とともに美しく描かれているのが本当に圧巻です。
そしてさらに男の色気を増したハーリド!
為政者としての貫禄と能力に加えてあの下がり目でおねだりするように見上げられたらもう・・・さすがのイリヤも陥落する雄のエロスにあふれている。あえて言うなら…こんな美しい2人、もうちょっとエロがあってもええんやで、と心の中で呟いております。電コミ大賞も納得の名作です。
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