べな
」のレビュー

べな

こふで

人間と鬼

ネタバレ
2025年8月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ こふで先生の作品は先に“ノっぴきならぬ”を拝読しており、艶っぽい絵柄と江戸という時代設定が見事にマッチしていて素晴らしいなと。
こちらの作品も舞台は江戸時代。見世物小屋で育った青年・壱と、そこに捕らえられた鬼の子・“べな”の物語。人間と人外キャラのお話は好きなジャンルの一つです。
また自分は幼稚園児の頃から時代劇に慣れ親しんでいるので、髷や月代、褌なども萌えポイント。特に乱れた髪や後れ毛、着流しから覗く脚やはだけた胸元には堪らなく色気を感じてしまいます…。

始まりは前述の見世物小屋、どことなく不穏な雰囲気から紡がれていく物語。
ですがそこを抜け出し、やがて始まる壱とべなの市井での暮らし。優しく流れる時が何とも言えず愛おしくて。ずっとこの穏やかな日々が続いていってくれないかな、と。
そして髷を結ったベなの姿がもう可愛くて可愛くて!壱を愛し、壱のためにどんどん人間らしくなっていく彼。頼むから二人で幸せになっておくれ…と願いながら読みました。

様々な困難を乗り越え、お話は幸せな結末を迎えます。まずはホッとしました😢
本編を読んでからレビューを拝見し、ちらほらと“読みづらい”というような感想をお見かけしましたが、私は全く気にならず拝読していた…😅
むしろ緻密な描き込みで、当時の風景や建物が丁寧に描写されていると思いました。あくまでも私個人の意見です、ご気分害された方すみません💦

時代設定もキャラたちも魅力的で、とても素敵なお話でした!
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