元気になるシカ!
」のレビュー

元気になるシカ!

藤河るり

タイトル通り元気を貰った感じです。

ネタバレ
2025年12月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先生の闘病日記があるとは思わなかったので、タイミングも良く読んでみました。

一巻は癌が見つかって治療まで。婦人科系の痛みはめちゃくちゃ共感でした。私も卵巣嚢胞腫は20代前半からずっと経過観察で30代で取ったけど、術後も忙しくスーパーの袋をいつも通り持ったりして痛みがなかなか引かなくて、でもなんとかなるだろうと。先生の癌治療と向き合うエピソードを読みながら、自分の身体の事なのにどこか他人事と、委ねてしまう癖が自分にはあったなと反省しました。誰かが治してくれると思っていたなと。

抗がん剤治療もおひとりで頑張られたんだなと。ウィッグも。当たり前だけど、ひとりで注文されたんだなと。怖かっただろうなと思いました。仕事も何もかも全てストップして。癌がみつかりましたと。がん検診もされていたのに。家族歴もいないのにどうして自分がと。これを受け入れるまでの苦しさは、作品から感じる先生の明るさと同じくらい反対の面があったんだろうなと。鹿の角で笑ってしまったけど、その描写にある辛さを思いました。

2巻は術後と経過観察のお話。手術は身を委ねるしかないけれど、怖かっただろうなと。何が起こるからわからないし。
歩くのが大変だった道が、歩けるようになるエピソード。先生ご自身やユギ先生の闘病後初のコミック発売のエピソードは泣いてしまいました。そこまで回復できるのか…どうなるの?の毎日だったと思うから。
再発という言葉の怖さを思った時、一巻で先生にウィッグのおすすめをされた方がそうなんですよね。手術でも取りきれなかった人もいるだろうし。ずっと付き合っている人もいるだろうし。スポーツしている人、いろんな方がある日突然なんですよね。病気に職業、家族歴は関係ないなと思います。

この作品を読みながら、先生の「スパダリさまとスパダリくん」を思い出して笑いました。外科医の方のつっけんどんと、内科の先生の聞く力を私も思った事があったので。私を切った外科医もイケメンで。切る事以外興味なさそうな方が、炎症が起こる確率は何%ですか?に初めて人間らしい表情を見せた…そこにBL…✨
私も治療中だからか、薬によっては頭がボーっとしたりで。先生の作品はそんなままならない辛さを知ってる温かさを感じるというか(…偉そうかな)そんな先生の作品が好きです。
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