勇者になりたかった側妃、本物の勇者に下賜される
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勇者になりたかった側妃、本物の勇者に下賜される

滝沢晴/奈良千春

頑張るオメガと健気な勇者

ネタバレ
2026年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 正義感が強く、守りたい子のため勇者を志したリヒト。
しかし13才でオメガ性が発現し、その美しさから汚職まみれで好色な国王の側妃に選ばれてしまう。

オメガであっても負けん気が健在で、父親が廃爵し領民への責任が無くなってからは城からの逃走を図るも失敗続き。
幼い頃に夢見た魔王討伐は他の勇者が成し遂げて、しかもその褒美として、何故だかリヒトが指名され…

ラブコメなんだけど、自分は何が出来るのか悩みながら頑張るリヒトは応援したくなるし、涙脆くて健気な勇者ヴィクトールはとても可愛くてよい執着。アルファだけど努力型で、一途な変態なのも良かった。
優しくて待てが出来る勇者様っていいですよね。

ヴィクトールの眷属たちも面白くて、
それぞれ南北の方言で喋る白黒毛玉のケサラン・パサラン、倒した後に仲間となった魔獣たち、そして角を持つ見た目は子供中身は大人な訳あり執事アンタス。「ほんじつことばうりきれ」って、なにそれ可愛い!

オメガだから勇者になれないと諦めるリヒトは悲しかったけど、「一つ一つの困りごとに向き合った積み重ねが勇者をつくる」夢を諦めない、説得力のあるヴィクトールの言葉が良かった。

あー、恋っていいな。甘酸っぺ。そんな作品でした。
とても楽しかったです。
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