コヨーテ
」のレビュー

コヨーテ

座裏屋蘭丸

この作品を読んでいる時の充足感よ…

ネタバレ
2026年7月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 5巻、発売嬉しいです。発売予定の表紙を何度か眺めて楽しんでいました(目が動きそうで、違うマレーネを見ているみたいです。)作品を読んでると切な過ぎて苦しくなるのですが、物語の流れる時間や空気感が美しくて、読んでいるこの時間の何と贅沢な✨と。
どこにも存在感を残さない人狼達の生活に、ふっと風が吹いたら消えてしまいそうな儚さが堪らず。。なのに人間に対する想いは怨霊並みで、そこからはもの凄い生を感じるのですが、幸福を感じる時の彼らは瞳だけだったりと…読んでてあぁ…と。本当に切なくなります。

ネタバレしますが、ヨーロッパのどこの国なんだろうと。東ヨーロッパの様な感じもするけど右ハンドルだし。おばあちゃん家のクリスマスの飾り方もフランスでもなしドイツっぽくもなく…またクリスマスのプレゼントはツリーの下に置かない所からアメリカでもない…どこかの異国。リリーという愛称も、花子みたいによく使われる…私の本名は長いし、スタバで名前を聞かれたらリリーにしておこ…みたいな。ありふれた名前のリリー。そして5巻の最後のセリフ「運命とは最もふさわしい…」。どっかで見たなぁこのセリフと調べたら、シェイクスピアと言われてるけど実の所は分からないと。。うーーー💦…この、目の前に確かに居るのに実は存在していないかの様な空気を纏った人狼達よーーーーー、、(何だーーーーこのエモさーー😭)んでもって「リリー・マルレーン」で始まった物語よッ💦💦死を出さないでおくれーーーくーーーー🙏と最後は祈りました(上手く言葉に出来ません…)

この暑さ…なのに雪。
白の中に奥行きを感じる雪。
止まったメリーゴーランドと雪。死んだ瞳とクリスマス。頭の中はリリー・マルレーンが流れ…はぁ。。と。でも美しいんです。憂鬱なのに何だか設定やセリフ、その描写から幻想を見ている様な物語。苦しいけど美しい世界だから息はできるぞ、みたいな読了感。

描き下ろし。
マレーネの好き好きという表現が10代みたいで可愛いなと。その微笑しいひと時が、切なさを倍増させて…もう本当に。良いです。(座して続編を🥹)
いいねしたユーザ33人
レビューをシェアしよう!