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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 面影【タテヨミ】

    Team Chic Novel/Haesong/jinzo

    BL版サイコスリラー
    ネタバレ
    2025年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 今で言うサイコパスな攻めの、狂気を纏った仄暗い色気が凄まじい。攻め自身に共感性と良心が欠落しているため恋が恋の形をしておらず、受けとの間には子供時代以降絶望的に情緒的交わりが成立しない。成長過程で何があったらあんな人格に仕上がるのかめっちゃ謎だが、それゆえ濡れ場はエロと言うより、受けが快感という名の拷問に苛まれ苦しんでいるだけのように見えて今のところあまり萌えない。反面、性癖にぶっ刺さりすぎたのは48話の呪術の場面。受けの魂を現世の自分の魂に繋ぎ止める為、カルト的呪いの儀式に臨む攻め。自己愛の塊みたいな攻めが、受け恋しさに眩しい程の肉体美に血の刻印を受けるあたり狂気がもはや隠せない。日頃強かで底意地の悪い宮廷人さえさすがにどん引く澱み濁った空気の中、さすがホンモノのキ◯ガイと言うべき格の違いを見せてくれるところが素晴らしい。まるで角◯ホラーの如きキャラクター造詣に目が離せない。現代ではキャラを一遍させ、騙す者と騙される者という関係で攻めが受けを絡め取ろうとしているが、いやはや彼らがどんな形でエンドを迎えるのか気になる。
  • この想い届かなくても【タテヨミ】

    PANDO

    日本語版85話配信分まで読んだ感想
    2024年11月10日
    英語版で完結まで先読みしたが微妙なニュアンスが分からず日本語版で再読してる。不慣れな英語版を先読みし、そしてまた日本語版を購入させてしまう程中毒性が高い。
    まず作品自体の完成度が非常に高い。絵に加えモノローグ・情景・心理描写がこれまた精緻。ドラマ仕立ての映像を観るが如く、1カット毎の流れが自然で滑らか。何よりチープなご都合主義で誤魔化さずとことん描き切る点が素晴らしい。作者は精神疾患から裏社会からアッパークラスのハイティーンからミドルエイジのリアリティライフまで、とにかく色んな方面をとても良く勉強していると思われる。BLでありながら、ウ◯ジマくんや外道の◯の世界観さえ内包している。
    生まれながら富や資質・周囲の忖度に傅かれ育ったスンオンは、物質的には圧倒的な強者であるが、『母の愛』を知らずに育ち人格の中核となる愛着形成が未完了のまま生きてきた。作中では描かれてないが、自分を産んだ直後に母親が自死した事実は強烈な『別離と喪失の恐怖』を彼の無意識に植え付けたのではないかと思われる。痛みの余り感覚が麻痺して何も感じないと言うのは往往にしてよくあるが、BLというジャンルを差し引いてもこれだけリアリティある世界観にあって、ジウクに対する彼の執着は尋常でない。その様子は度々狂気のように描かれているが、それを確信したのが85話だ。寝込みのジウクを襲うスンオンは明らかに愛を失う恐れに駆られ、胎内回帰願望を彷彿とさせる言葉を口にしている。最も無防備な乳児期に母から自死を以て『捨てられた』経験が、愛の喪失への恐れとなってスンオンの無意識の根底に根付いている。ユング的解釈をするなら『愛=母』を連鎖象徴する『愛着対象=ジウク』は彼の無意識下では『己の無力さが暴露する対象』であり『捨て去られる恐怖感が発動する相手』という事なのだろう。高校時代から度々「捨てないで」「嫌いにならないで」と、その成熟した精悍な外見から及びもつかぬ幼子の様に不安な胸の内を口にするスンオンの深層意識は、『最愛の人に去られる強烈な不安』とそれに対する『回避反応』が形成されており、その反応は愛に比例して増幅される。…このように見ると心の傷がより深いのは、ジウクよりスンオンなんじゃないかと思えてならない。
    作中で描かれないそうした点まで想起させるほど、この作品は非常に緻密で強烈なインパクトを放っている。
  • 融点 [完全版]【タテヨミ】

    Bulgama/Gyougyul

    日本人設定の割に、中身は韓国の社会観。
    2024年11月3日
    表題通り。キャラの名前こそ日本人になってるものの、思考や発想・言動はまるで韓国人の社会観。
    第一に、キャラクター性を体現するキャラの名前が悉くなってない。キャラの性質と何らマッチしていない。ヒーローの名前なんかDQNネームそのものだ。
    そしてこれも韓国的社会観なのか、やたら登場人物の中に『会長』だの『理事長』だのと、世界観の小さい割に仰々しい修飾をしたがる虚栄主義が薄ら寒い。フルネーム呼び一つとっても、これは苗字のバリエーションが少ない韓国だから必要なだけで、日本でそんな呼び方は必要がない。いかにも分かりやすい成金趣味な住まいだったり装いだったり、日本人って設定を組んでるわりにこう言う描写がいかにも『ザ・韓国』そのままなのは何故なんだ。出版側の都合なのかわからないが、下手に日本人キャラに再編集する事で本来の作品の世界観が中途半端でいい加減な内容になるくらいなら、最初から韓国舞台でスタートした方が作者にとっても読者にとってもずっと良い。
    そして何より腑に落ちないのが、『ヤバい世界で生き死にの凌ぎを張ってるはずのヒーローなのに、何故彼の頬はあんなにも繊細な色白ピンクをしてるのか』と言う事だ。
    警戒するヒロインを妊娠させた挙句、無理矢理車に拉致るような『ヤバい世界で生きてる、好きになっちゃイケナイ危険な色気の漂う男』は、あんなに初々しい桃色の頬なんかしていないし、してちゃダメなはずなんだ。そういうビジュアルとしての瑞々しさや初々しさは、ヒロイン側の属性だ。
    そして要所要所セリフの翻訳が絶妙にダサいというかおかしいというかなんか下品な所も気になった。使う言葉ひとつ・表現一つでそこから派生するキャラの造詣効果は無限に変わる。『漫画』が持つ表現性の醍醐味の一つがそれだ。
    この作品は、登場キャラを読者に対してどのように魅せたいのか・印象付けたいのかがよく分からない。設定ばかりが一人歩きしてる感じで、キャラを通しての表現や描写性が追いついてない印象がある。

    そういう幾つもの不自然さや作中の違和感から作品そのものに集中出来なかった点および、ストーリーとして面白いのか面白くないのか無料版ではよく分からない点、逆に言うと無料三話通して作品世界に引き込まれなかった…と言う理由から、星三つになりました。
  • 朝霧~桜の道の見届け人~【R-18版】

    斑目りん

    朝霧大好き
    2024年8月3日
    何気に表に出さない琥珀の懊悩が良かった。朝霧推しには次作の発売が待ち焦がれる、そんな予感を感じさせる一作でした。
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  • おひとり様には慣れましたので。 婚約者放置中! 【連載版】

    晴田巡/荒瀬ヤヒロ

    他意なく笑える
    2024年7月25日
    『高位貴族』とかなんとかいかにも手垢に塗れた造語的表現をしてしまう安っぽさや、主人公が気持ちを切り替えた途端それまで散々ヒロインを袖にしてることさえ無自覚無関心だった婚約者が途端に焦る等の豹変っぷりはさすがに読んでてストーリー的に無理矢理感があるものの、そもそもラブコメカテゴリーの漫画なので軽い気持ちで読めるのがいい。まるで深刻さの無い呑気なすれ違いっぷりが適当に笑えて疲れない。
  • 淫乱受け上司(妄想)は不器用な溺愛獣 腐女子が性器を観察したら処女喪失!?

    uni/踊る毒林檎

    主人公が今話題のアルファベット4文字の人
    ネタバレ
    2024年5月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公の日常の描写がイタすぎて無理。とにかく鈍臭過ぎて見ててイライラする。庇ってもらってる営業部のエースをBLネタのキャラにしたり、職場の業務時間に漫画描いたり。こんな社会人、現実にいたら絶対職場でやっていけない。漫画として笑えないので、この評価です。
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  • デブとラブと過ちと!

    ままかり

    面白いけど疑問系のセリフの語尾が気になる
    2022年12月7日
    いや、話の内容は面白くてさすがままかりさんだなぁという一言。それにしてもこの漫画に限らず、最近やたら女性向けコミックスにて、キャラクターのセリフの疑問系の語尾が、か抜き言葉になってるのがめちゃくちゃ気持ち悪くて気になって仕方ない。
    例えばこの作品だとこんな感じだ。

    ケイスケ「夢子さんはそれでいいんです?」
    ↑これは夢子の意思を確認するシーンのセリフだが、いやいや、「夢子さんはそれでいいんです?」じゃなくて、「夢子さんはそれでいいんですか?」の間違いじゃね?終助詞どこ行った?

    編集担当はこのおかしな日本語のネームをよく倒したなぁ。。
  • ある日、お姫様になってしまった件について

    Spoon/Plutus

    量産型ラノベタイトルの割に面白い
    2022年2月8日
    表題辛辣ですいません。
    ファーストインプレッションは表題の通りの感想でした。何なら序盤多分一巻目とかもそこまで話に動きは無いし何がしたいのかもわからんが為、『絵だけが売りのつまんねー量産型漫画だ』くらいに思ってました。小説の世界への転生とか残虐な皇帝の娘とか、似たような設定を題材にした漫画が謎に量産されていてしかもまるで面白さが全くない為、この手の漫画にまるで期待値が無かったんですが、案外この作品に関しては、巻が進むごとに序盤でばら撒かれた設定やエピソードが回収されて行き、一つ一つの設定に意味付けされたストーリーが見えて来る為、読んでいて退屈がありません。そこまでストーリーにグイグイ引き込まれるほどの魅力は私は感じませんが、やたら絵だけが華美で肝心の作品内容がスッカラカンな漫画に比べたら、設定なりストーリーなり世界観なり、原作小説が別にあると言えば納得してしまう程度にはしっかりと作り込まれた作品です。
  • 中陰ノ宮

    zaru/Bamilssi

    幻想的かつ面白い!
    ネタバレ
    2022年2月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 色々壮大。舞台は架空の中華帝国圏。食べ物は朝鮮料理風。キャラクターの名前は韓国風。過去生から引き継いだカルマ(因縁)の解消を題材に、100年前の悲劇によるカルマを今生で解き、カルマから解放される事を目的とする主人公(受)と、その主人公への過去生から続く恋慕によって転生した皇帝。主人公は受であるが、カルマの鍵は何から何まで攻である皇帝が握っている。主人公の過去世のモノローグなど一通り読むと見えるが、受に対する過去生と今生の皇帝の振る舞いや言動の変化が切なく哀しい。
  • 彼方から

    ひかわきょうこ

    多分ずっと読み継がれる漫画
    ネタバレ
    2022年1月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大学生の頃に友達から借りて徹夜で一気読みした事を思い出した。何か知らんがイザークに凄い感情移入しながら読んだ記憶がある。デタラメに強くて超人的な身体能力を持つイザークなんだが、反面、心はめちゃくちゃ繊細でナイーブで優しくて、強いからって闘う事が好きなわけでもないし、自分の強さに存在価値を見出してるわけでもない。超人的な身体能力と超常能力、それに反して今にも壊れそうな心。意図的に囚われた牢屋の中で、主人公の事を想い一人で泣く構図がすごい。何かもう本当一回読んで欲しい。
    さあ。その対比として描かれるのがケイモス。イザークとは対極的に、残忍非道でおよそ人の心というものがない。寸分の迷いなく悪に振り切れているキャラクター。強さにこそ自分の存在価値を見出し、圧倒的な力を持って他者を蹂躙する己の強さに歪んだ悦びを感じる性格が故、一度敗れたイザークに異常に執着し徹底して交戦する。自分を負かしたイザークを圧倒する為、最後は人ですら無くなるケイモスだが、イザークみたいな人間的な心の迷いや揺らぎがない分、飛躍的な突き抜け方をしたのは当然といえば当然か。当作は少女漫画というカテゴリーだが、こうした現象は実社会にも通じる点があり、漫画だからと適当に誤魔化して濁さず、きっちり描き切る作者の鋭さが感じられた。何かまああと、色んなキャラが出てくるんだが、脇役が案外名言を発しているのも印象深い。失脚した大公(だっけ?)だかが言った「うまく行かなくてイライラしてた時、私は世界を自分の小さな物差しで測ろうとしていただけだった」みたいな事言ってたり。あと、ラチェフとかね。死んだ彼の側にゴーリヤの魂が寄り添うシーンとかね。チモとか翼竜とか巨大なキモい虫とか、なんか色々壮大な世界観だったな。
    作品的には昔風なイラストだが、人物の描写やアクションシーンやモーションカット、疾走感や躍動感の表現が本当に素晴らしい。顔や体をあらゆる角度から描写している作品だが、視覚的な違和感や狂いを感じさせないのは凄い。『少女漫画家=綺麗なのは決まったアングルの顔だけ。全身描かせたらデッサンおかしい。アクション描写なんてまるでダメ』という個人的な偏見を完全に覆した作品。
  • 悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される

    ほしな/ぷにちゃん/成瀬あけの

    ありきたりなトレンド量産型漫画
    2022年1月24日
    悪役令嬢というタイトルの割に全く悪役令嬢ではない。むしろ良い子ちゃん過ぎてイライラする。あとこうした少女漫画にはお決まりなのか知らないが、主人公にとって万事都合の良い形でストーリーが展開されるご都合主義の王道。また登場するイケメン男が主人公を好きになるきっかけも読者目線ではまるで分からない。高評価が多い事に違和感があるほど、何が面白いのか分からない。唯一素晴らしいのは、イラストが安定して綺麗なところか。トレンド設定だけを踏襲した量産型漫画である。
  • 蘭と葵

    上田倫子

    初恋に生涯を捧げた将軍
    ネタバレ
    2021年3月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 蘭と葵。
    人間臭くも、感嘆する人物が多く出てくる作品だ。漫画を読んでて久しぶりにちょっとだけマジ泣きした。生きる哀しさとか苦しさとか孤独とか人生そのものが持つ美しさとかひっくるめると、到底1000字以内では書ききれない。
    例えば帝。彼の生涯はこの一語に語られている。「御所に戻ったら、皆が望む帝を演じたる』。聡明ゆえに、彼は自らに求められる役割を知っており、優しさ故にその役を拒む事が出来ない。人の美質とも言える心優しさ、聡明さが苦しみを生む皮肉。
    それは家光にしても同様だ。『私の絵は下手だ。だが私が将軍だから、皆本当の事は言わぬ』。権力にまつろう人間の心を彼は知っている。権力という豪奢な鎧が孤独を深め、自由を奪い、真実から視界を遮る事を知っている。これを反転させたのが国松だ。母親の過剰な偏愛に目隠しをされ、自意識だけがおかしな方向に成長した。遂には彼は母の供する限られた世界から抜け出せないまま、外の世界を知る事なく妄執の中で最期を迎える。往々に、権力を持つ程、それに比例して悲劇の度合いも深まる。国松から理不尽にも手打ちにされた近臣達は被害者であるが、国松自身もまた母の偏執的な妄念と愛着の被害者だ。この世界には完全完璧な自称などない。誰もが加害者であり被害者の側面を持っている。
    ヒロインとヒーローが目に見える形で結ばれない本作は、少女漫画的にはアンハッピーエンドに分類されるのかも知れない。が、家光が『蘭の心に沿う生き方』を人生のある地点からその後生涯に亘って貫いた事を見る限り、やはりこれはハッピーエンドなのだろう。これは恋によって拡大・成長していく人間の可能性を描いた作品だ。
    なお、蘭は疱瘡に倒れた家光の為、伊賀へ薬を求めて走った姿を最後に作中からはほとんど消える。代わって、更に歳を重ねたある日、家光の前にが五郎丸と名乗る少年が現れる。蘭と一厳の面影を宿し才気溢れる五郎丸を見て、家光は感極まって涙を溢す。「一厳と蘭によく似ている」という一言に、彼がどれほど蘭を深く愛していたかが表れている。その後の物語は、さながら走馬灯のような描写で過ぎていく。
    細かい点を挙げれば気になる箇所は幾つかあるが、そうした事を交えても『蘭と葵』はとても感慨深く美しい作品だ。人の生と死の間にある抒情をこれほど優しく繊細かつ清々しい息遣いで表現出来るのは、上田倫子さんだからこその感性だろう。
  • 隣の席の変な先輩

    うすくち

    誤植?
    2021年3月13日
    4ページ目のヒロインのセリフ。モノローグに『部長』とあるが、次のコマでは『課長』に変わっている。誤植か編集事のミスか。気になるのでコメントします。
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  • 彼女の腕は掴めない

    理央

    アポテムノフィリア
    2021年3月10日
    主人公と白鷺のどちらも揃って社会の中では圧倒的にマイノリティな外見、嗜好を持つという設定からか、二人とも妙に冷めて達観したキャラクターとして描かれている。そのキャラクター性がそのまま作品全体の熱量のMAXになっている為、漫画として読んでいて『確かにそうだな』と頭で納得はするものの、作品世界に呑み込まれる様な没頭感は起きない。
    このトーンで作品を纏めるのであれば、主人公の感情表情の描写についても、彼女だけ唐突にミニマムキャラ化などせずに、作品全体の世界観に合わせた描写をして欲しかった。
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  • 太陽が見ている(かもしれないから)

    いくえみ綾

    漫画なのに、文学的。
    2021年3月8日
    いくえみ綾さんの絵と名前は知ってたけど、作品を読むのはこれが初めて。
    初見の印象は「漫画なのに、まるで詩か小説、あるいは無音映画のような世界観」。
    世間に少女漫画家は数あれど、突飛なストーリーやキャラクターへ依存する事なく、これほど起伏の少ない日常(第一巻時点)を漫画として読ませる表現力が凄い。セリフも人物も動きも伴わない日常光景のコマに横たわる奥行きは、さながら『行間を読ませる』小説のようでもある。
    まだ一巻読んだだけだけど、とりあえず2巻目読もう。
  • 窮鼠の契り-偽りのΩ-【マイクロ】

    白石ユキ

    世界観が分からん
    2021年3月7日
    ラブストーリーの相手役が動物描写の時点で、感情移入が難しかった。これに関しては無料分の先を読み進めると変転もしくはネタバラシがあるのだろうか?
    また話を進める為なのだろうが、相手役に対して不必要に反抗的な言動を主人公に取らせてしまっているところに作者の手抜き感もしくは創造性の浅さが伺える。せっかく綺麗な絵なのに、漫画作品としての造りが浅く、無料分から先を読むほどに引き込まれる要素がなかった。
  • 体感予報

    鯛野ニッケ

    普通でした
    2021年2月13日
    高評価だったので買ったけど、そこまで刺さる内容ではなかった。
    漫画だから突っ込むのも野暮だけど、まともに意思疎通も図れない相手(予報士)に養ってもらうなんて生活をよく決意したなぁ、と。
  • ひかる物語~非モテOLが異世界にタイムスリップしたらこの世の春が来ました~【マイクロ】

    成海柚希

    好きって何だ(哲学)?
    ネタバレ
    2019年11月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ファンタジー少女漫画ではあるが、「女の容姿」と「男の愛」についてちょっと考えさせられた。
    現代では容姿ヒエラルキー最下層に位置する主人公。「下膨れ」「麻呂眉」「おちょぼ口」の三拍子が揃った「オカメフェイス」。そんな「顔面底辺」な主人公が平安時代にタイムスリップし、そこでイケメン上流貴公子に「オカメ顔=平安美女」として熱愛されるという、ちょっとお笑い要素ありな平安チックファンタジー漫画が当作品だ。なお、先にこの作品に関する注意点を前述しておくと、この作品は「何となく平安時代っぽいファンタジー漫画」くらいに思っておいた方がいい。「平安時代の風俗文化の時代考証」などといった高尚な視点で見てはならないし、オカメ顔=平安美女という審美眼が浸透した世界でありながら、貴公子たちはいずれも現代風のイケメン揃いという「作品内の美の尺度の破綻」に言及するのもナンセンスだ。
    さて。感想だが、この作品においてもっとも肝心なのはこのオカメ主人公の「女の存在価値」の反転である。現代でも平安時代(っぽい世界)でも、オカメフェイスは何一つ変わらない主人公。現代においてはブスだのなんだのと理不尽な扱いを受け侮辱され見下され、平安時代では「絶世の美女」と持て囃されて惚れられる。現代・平安(もどき)の両舞台を境に、主人公に対する周囲の男達の態度は全く真逆に描かれている。美しさ次第で「君の為なら死ねる」と言われ「消え失せろブス」と言われてしまう(※作中ではもっとマイルドな表現)主人公。漫画だから笑って済むが、この辺りに人間の本質的な愚かさと浅はかさ、不幸の根源があるように思えてならない。そして何より業が深いのが主人公だ。周囲に容姿を酷評される半生を送りながらも、(現代風)イケメン貴公子に言い寄られると、容易く籠絡されてしまう。そこにはオカメな容姿ゆえに受けた理不尽への怒りや人間への不信感など微塵もない。だがしかし、果たしてオカメ主人公は彼ら貴公子の顔面が自分と同じくオカメ顔であった時、彼らの好意に応えたのだろうか?あるいは、容姿一つで語られる愛に疑問を抱かないのだろうか。彼らは主人公の「器」が好きなだけに過ぎないのではないか。などなど。そんな事をオカメが哲学する平安ファンタジー作品であれば、この漫画はもっと別の意味でも面白くなっただろう。
  • 恋と弾丸【マイクロ】

    箕野希望

    出版社の感性を疑う
    2019年1月20日
    作品の感想はタイトル通り。作品作りに際して何ら構成も設定も伏線もされてないお粗末さ。これが編集が付いてるプロの漫画家作品なのかと、悪い意味で驚きを禁じ得ない。闇雲に刺激的な設定と過激なエロシーンを描写しておけば性的好奇心の強い女子中高生くらいには売れるだろうって考えでもあるのだろうか。少女漫画ファンを馬鹿にしている。本来漫画文化はもっと人生や精神性を豊かにするもののはず。文化への啓蒙も志もない出版社側の、落ちた拝金精神が露骨で不快。到底高評価がつくとは思えない内容に対する高評価レビューの数々に、表景法違反を感じる。
  • 肉食女子!

    城谷間間/青木健生

    キモい
    ネタバレ
    2019年1月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 生家が厳格なベジタリアンというヒロインの肉食生活。
    最近はこういうエロ×食を組み合わせた漫画が流行ってるのか知らんが、主人公の食事風景や肉への偏執ぶりや食事中の表情がとにかく下品で不快。あと、漫画主題とは逸れるがOLの勤務時の足元がサンダルってなんだよ。あり得ないから。
  • カラーレシピ

    はらだ

    続編出ませんの?
    ネタバレ
    2018年11月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 凄く面白かった。福介みたいな奴リアルでも居そう。
    自分の欲求を満たす為に能力の全てを傾ける福ちゃんは普通に凄い。そりゃ、能力あってルックスあってある程度以上の器用さやセンスがあれば、大概のことはやっちゃうかもな。でも、上っ面で生きてきたからこそ、福ちゃんは人としてある意味一番脆くて弱い。しかしその弱さや脆さまで交渉手段にしてしまう強かさにゾッとする。リクちゃんなんかは、割とその点で福ちゃんに近いのかも?
    とりあえずこの漫画で一番強いのは、常にまっすぐで駆け引きのない人付き合いをしてきたしょーちゃんなのかもね。
    上下巻で完結してるけど、この先どうなるのかまだまだ先を読みたい!
    そんな気にさせてくれる作品です。
    いいね
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  • 37.5℃の涙

    椎名チカ

    ご都合漫画
    ネタバレ
    2018年5月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ うーん、感動したというコメントもありますが、正直この内容で感動ってのはないですね。人間を綺麗事で描いて終わってる印象です。少女漫画に職業要素を付加しただけで、全てが主人公にや登場人物にとって都合よく円満に括られるところなど、ある程度年齢重ねてる世代からすると、逆に白々しく感じてしまいます。とりあえず幼児の描写一つにしても、子供はあんなに大人の表情や空気を読んだ行動なんてしないし、もっと野性的というか本能のままに生きてるので、大人の気持ちを察して納得するような知性はないんじゃないかというツッコミをして、感想と致します。
  • てんちょう、ダメ、絶対

    柴なつみ

    試し読み範囲ですが…
    2017年8月13日
    恋愛漫画?には珍しい男性キャラに、初っ端からラストまで笑ってしまいました。
    てんちょう君(なんて名前なんだ笑)がめちゃくちゃシャイで無口な16歳という事以外、まだどんなキャラクターなのか第1話限りでは分かりませんが、ちょっと続きの気になる漫画です。しかしあんな16歳、どんな高校生活送ってるんだろう…。
  • 姉の結婚

    西炯子

    地に足着いているようで、なお揺れる歳頃
    2014年3月16日
    西さんの作品は初めてですが、面白い作品ですね。
    主人公二人に限らず、皆それぞれ人生の中で積み重ねてきた過去や立場や主張があり、特に恋愛に関しては勢いや情熱だけでは突っ走れない年齢に差し掛かっていて、特に人生の中でも若い時期にはとかく先を求めて疾走する傾向がありますが、徐々に道の先が読めるようになる歳頃になると、物事色々慎重になるのかも…なんて事を、30過ぎた私個人も思ってみたりしながら読みました。
    また、どなたかも書かれてましたがイラストは可愛いらしくて丁寧です。人物表現や台詞一つ一つにも、ありふれたようでいてその実きめ細やかな人間味が垣間見え、人物一人一人が『立って』いると思います。

    漫画を読むのは久しぶりでしたが、次巻を楽しみに待ってみます。