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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 仮面探偵

    秋乃茉莉

    面白いネタ漫画
    ネタバレ
    2023年6月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ミステリの楽屋ネタ漫画。生暖かい目線で読み始めたらけっこう面白かった。ミステリを小賢しくかじった高校生作家達のお話。霊感商法〜の常磐先生もっと露出してほしかったな(笑)
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  • 冥黒の奏音

    秋乃茉莉

    架空の国のファンタジー
    2023年5月26日
    楽器に宿る神が制する国家の存亡のお話。
    ヒロイン(?)の宦官が驚異的な歌声を披露する設定なで巻末にカストラート(ヨーロッパの去勢歌手)の解説がありますが、広く浅くにしても明らかな誤認が散見されます。
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  • クイーン オブ ディストピア

    秋乃茉莉

    主人公…
    ネタバレ
    2023年4月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単話レベルだと個々の世界遺産候補の土地にまつわる因縁や事情が面白く秀逸だったのに、ラストの主人公のアイデンティティについてのオチが突拍子もない酷さで拍子抜けした。
    終盤手前までは世界ふしぎ発見感覚で楽しいです。
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  • 幻獣の星座

    秋乃茉莉

    苦手
    2023年4月29日
    秋乃先生作品は好きですが、とりあえず全14巻+続編6巻+スピンオフ数巻で壮大に見たいテーマでも内容でもなかったので全巻読破は難しそう。
    ファンタジーと宗教臭強め&ヒーローヒロインが子供with動物達で苦手なもの満載だったので早々にリタイアしました。
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  • ライジング!

    氷室冴子/藤田和子

    読み出すと止まらない
    2023年4月29日
    宝塚は嫌いで興味がなかったが一日で全巻読破。
    ヒロインはこの漫画の中では平均的な容姿かつ甘ったれ&思慮にかけ魅力を感じないし、ヒーローは終始仏頂面で無神経にも程があり言動にかなりイラついたのですが、読み出すと止まらない止まらない(笑)。それだけ原作がしっかりしていて飽きさせない筋立てで、絵も綺麗で舞台ものの魅せ方が上手い作品なのだと思います。
    次の舞台は何やるの?と前のめりになっている自分がおりました(笑)。氷室先生と藤田先生はやはり素晴らしい!
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  • 伝染(うつ)るんです。

    吉田戦車

    やっぱり面白い
    2023年4月4日
    小学生以来で読み返し、山崎先生がめちゃくちゃ良い先生と解って再発見(笑)。しかし吉田先生の描く泣き顔やショックを受ける顔は本当愛くるしい。
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  • 賢者の石(5)千の夜の旅人

    秋乃茉莉

    幻想的
    2023年4月3日
    1話目の表題作は出だしから静謐さが漂ってて不思議な話。シリーズ通して世界史ガイド的な話が大勢を占めるので、こういう幻想的なホラー回があると予備知識無しに気軽に読み進められる(完成度高いしそれなりに怖いけど)。
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  • 快感フレーズ

    新條まゆ

    意外と
    2023年4月3日
    新條先生の別作品「覇王愛人」よりはギャグ要素少なめ、キャラだってたまにまともな台詞を吐いている。
    突っ込みどころ満載なので良さを見落としがちだが、新條先生作品中ではヒロインはまだ骨のあるほう(彼氏のファンに弁解せずボコられる、敵に啖呵を切る、仕事で圧加えた大人にアップキメ顔で見得を切る、等)。
    ただその良さを以てしても、彼氏とラブラブ→イケメン(笑)にちょっかい出される→彼氏がドヤ顔で退治、のループで17巻は辛い。
  • 賢者の石(3)ゴシックアナトミア

    秋乃茉莉

    残酷さ増しの佳作揃い
    2023年4月3日
    ボローニャ大バラバラ殺人、ヴェネツィアを訪れたアジア人使節団の謎、オスマン帝国後宮の幽閉制度。どれも色んな意味で残酷でディープなネタ。特にヴェネツィアのアジア人使節団とオスマン帝国のお話は、バッドエンドとも取れるオチが絶妙。何かしら救いがあるスッキリした終わり方が多いシリーズなので、こういうモヤッとしたラストは印象に残りました。オリエンタル要素とダーク色の強い濃いめな巻。
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  • 瞬殺怪談 碌

    平山夢明

    手抜き
    2023年4月2日
    表紙に平山夢明の名を入れている割に、相変わらず寄稿が少なすぎ。他に一ページでゾッとさせてくれる上手い作家さん達も参加されていますし質が低い訳ではないが、平山夢明目当てに買うとがっかりするシリーズ。
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  • 「リング」シリーズ

    鈴木光司

    ホラーじゃない
    ネタバレ
    2023年4月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あくまでホラー要素は小道具的な位置付け。全体としては推理もの…までいかない稚拙なミステリといった所。
    最初の事件発生まで、少し冗長かつあまり改行せず字数をやたらと詰め込むので読みづらかった(笑)。
    この内容なら、多くとも3分の2のページで納まりそうな内容。
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  • もろおか紀美子傑作集~史実の中の魔薬~

    もろおか紀美子

    絵が劣化
    2023年4月2日
    〜2000年頃までのもろおか先生の絵に親しんでいたので、画風の変わり様にびっくりしました。冗談でなく「アシスタントがかいてる?」と思った程。顔が皆パーツのバランスが悪い童顔、人体はやっつけ的な線など全く描き込まないかつ平面的なテキトーさ。
    レディコミでバリバリ描いてらした頃の絵に戻って!
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  • 現代百物語

    岩井志麻子

    いわゆる人怖話
    2023年4月2日
    幽霊譚そのものではなく、それを語る人やその話の登場人物、要するに幽霊譚を取り巻く人間について考察し、「人怖」話に昇華する話が多い。不思議・不可解な話も同様の手法で、全巻「人間が一番怖い」を百話ずつ収録。
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  • ベルサイユのばら『フェアベル連載』

    池田理代子

    キャラが別人
    2023年4月2日
    アンドレは初期の扱いは本当にモブだしほぼいい加減なギャグ顔なのに、中盤からイケメンキャラになったのは当時画期的だったのでは(「〇〇したら実はイケメン」キャラの元祖?)。
  • なみだ

    ももち麗子

    時代を感じる
    2023年4月2日
    学生で読んでいた連載時から改めて読み返し、今とは全く相容れない、つくづく暴力的な時代だったなぁ~と。教師の軽口感覚の暴言・人格否定が日常風景で咎められなかった時代の話。+αセクハラ描写も多めなので、しんどくない時読むべき。
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  • 名探偵・金田一耕助シリーズ

    JET/横溝正史

    ダイジェスト的
    2023年3月31日
    骨太の独特な絵柄なんだけど、いまいち男も女も色気を感じない。その上、白痴的美魔女な設定なのにごく平均的な容姿だったり、不美人な娘がかなりぱっちりお目々の整ったお顔になっているからあまり人物設定に忠実ではない。
    原作な内容に対してページ数抑えめな為、ダイジェスト的な目まぐるしさを感じました。
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  • 江戸川乱歩異人館

    山口譲司

    丁寧
    ネタバレ
    2023年3月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ エロい現代風な山口先生の絵は通常運転だが、意外にも合っている。それだけ山口先生の脚色がセンス良く、損なっちゃいけない原作の抜き取り方が上手いので、今風の肉感的美人の絵に文句がつけられない(絵自体はめちゃくちゃ上手い)。
    言葉遣い漢字遣いはなるべく原作から採用、背景の片隅のポスターやらビール瓶まで世界観を損なわない絵はノスタルジーを煽りとても綺麗。浅草十二階もめっちゃ綺麗。
    ここまで色んな作業が丁寧な漫画化は、タイプは全然違えど丸尾末広作品と本作位では。

    又、原作に大変失礼だが、原作より面白かった話が少なくない。特に2〜3巻の『押絵と旅する男』と4巻の『妻に失恋した男』は、どちらも「代表作」とされているがタイトル負け幻想ものとつまらない短編推理ものと思っていたので、骨子そのままにこんな毒の足し方があるのかと脚色力に脱帽。
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  • 薬屋のひとりごと

    日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス)/ねこクラゲ/七緒一綺/しのとうこ

    説明的で判り易い
    2023年3月20日
    もう一方の漫画が、とにかく展開が唐突で話の焦点が目まぐるしく変わる為、人物や背景の設定が掴みづらく粗さや矛盾ばかりが目についたが、
    こちらの漫画は場面場面で詳細な状況説明文が挿入されており、少なくとも話の展開は無理くりに見えずかなりの説得力を持たせている。
    最初に双方の漫画を読み、次に原作のごく断片をネットで目にしたのみの感想だが、やはり人物設定が記号化しているというか浅く、文化の設定も多くの矛盾を抱えたお話。
    ただ、その多くの矛盾を抱えた話を、視覚化で分かりやすく読者に伝える事に成功しているのは文句なくこちらの漫画。
  • まんがグリム童話 吉原 華の乱

    岡田純子

    ネタとして読めば
    2023年3月6日
    性描写は人体構造と物理の法則をことごとく無視しているが、ジョークというかネタと割り切って読めば楽しめる。
    主役が主体性に欠け優柔不断でもうひとつ惹きつけるものが足りず、ヒーロー役はいまいちヘタレで脇役にカッコよさを持っていかれているのだが、
    それらを補うかのように敵役の清が魅力的。凄味のある美貌の容姿はもちろん、キャラと心情描写が主役を喰ってしまう程強烈で徹底しているのでつい圧倒され、彼女を見届けたいが為だけに最後まで読み切れた。
  • 賢者の石

    秋乃茉莉

    毎回旅行気分でわくわく
    2023年2月26日
    ルネサンス時代のヨーロッパ全域を舞台にした錬金術師の世界ふしぎ発見withお宝探し。〜5巻目位までは史実に基きながらも幻想・神秘的なホラーが主、それ以降はホラーとファンタジー要素はごく小道具的に扱われ、伏線しっかりな話が主でミステリー要素多めの作風に変化。単〜数話完結で舞台が移る。
    作風がかなり変わった事で作品に漂っていた神秘性は失せたが、
    マイナー地域・文化が舞台になる事も少なくなく、それらを興味をそそる切り口でしっかり魅せてくれるので、イケメン主人公ガイドの旅行気分で毎回飽きずに読み進められる。
    主人公は絶妙なさじ加減の設定と影のある美貌が魅力(2巻と14巻で神話のディオニュソスに例えられ、なるほど!確かにアポロンではないな…と妙に納得した)。
  • 霊感商法株式会社

    秋乃茉莉

    詩的なホラー
    2023年2月7日
    出てくる霊や妖怪はどれも悲しいか同情しやすい事情があったり繊細な線で美しく描かれている為、全く恐ろしくない。
    話のまとまり方と言葉の選び方が詩的かつ情緒的で、綺麗な絵も相まって少し大人向けの寓話か絵本を読んでいる感覚がしました。ホラーとするには評価が分かれやすいのでしょうが、作品としては間違いなく傑作だと思います。(ホラーなら別作品ペットショップオブホラーズの方が残酷描写多めで分かり易い。)
    久々に読み直してつくづく思ったが、
    秋乃先生は色気ある黒髪イケメンを描くのが超絶上手い(常磐先生、『賢者の石』シリーズのロレンツォ、『PetShop〜』シリーズのD伯爵と劉太子、等々)。ちょっとした微妙な表情の変化一つとってもしっかり色香を纏っていて、最高です。
  • 源氏物語

    牧美也子

    妖しくエロティックな源氏物語
    2023年1月17日
    牧先生の源氏は、女性は皆艷やか、可愛いというより美人顔が多く、某少女漫画家作と違い、美しい肢体とバンバン濡れ場が出てきます。しかし、女性陣の黒髪がなんとも美し過ぎる。あれだけで場面場面の妖艶さを演出していると言っても過言では無いくらい。
    何としても完結してほしかった〜!
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  • 中国・冥婚ビジネス ~息子が死んだら女人の死体と埋葬します!~

    宮島葉子

    中国の蛮習
    2023年1月17日
    絵が綺麗であっという間に読めましたが、
    いつの世も、国籍身分に関係なく女は下に置かれるべきものなんだと痛感しました。しかし少し前にまでの中国は田舎都会問わず時代遅れの野蛮な習慣が多すぎでゾッとしました。
  • まんがグリム童話 金瓶梅

    竹崎真実

    あくまで原典でも
    2023年1月17日
    あくまで「原典」から物語を展開したのは百も承知だが、
    主要キャラの容姿はまだしも性格は激変しすぎ、重要局面のあらすじまであらぬ方向にしょっちゅう行くし、どう収集つけるのかある意味楽しみ。しかし下らない内容の無い回が多すぎて、人気作だから無理に連載引き伸ばされているのが分かりやす過ぎて少し興ざめ(竹崎先生は何度も体調不良で連載誌原稿を落としている)。
  • Petshop of Horrors

    秋乃茉莉

    シリーズ元祖、最高!
    2023年1月17日
    ホラー要素と妖艶で蠱惑的な伯爵のキャラが見事に絡み、またタイトルにある肝心要の「ペット」の設定や存在感も毎回素晴らしい。
    伯爵の優美な語り口とお香で、読んでいるこちらもトリップしてしまいそうな位、艷やかで蠱惑的な傑作ホラー。
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  • 日本のいちばん長い日 無料試し読み版

    半藤一利・原作/星野之宣・漫画

    試し読みでも一読の価値あり
    2023年1月17日
    天皇と陸軍の長年の関係性を説明する為に、前日譚として幕末から端折りながら基本用語や要点を解りやすく説明しているおかげで、本編にすんなりついて行ける。
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  • 日本のいちばん長い日

    半藤一利・原作/星野之宣・漫画

    魅せ方が下手
    2023年1月13日
    映画版を視て、半藤氏の他の昭和天皇関連の書籍を読んだだけで本作が原作にどの程度忠実かは分かりませんが、
    この様な題材を漫画にする以上、読者を引きつける強烈な見せ場や主軸になる人物をそれと判る様に描く作業が皆無なので退屈この上ない。
    大半が機械的に、恐らく原作文章を絵に起こしただけで淡々と話が進むので物語として楽しめる要素が薄い。
    そして作者の想像と前置きした部分は蛇足。
    終戦工作の大詰め部分の流れを垣間見て勉強になったので☆一つ足して2つ。
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  • 廃妃は再び玉座に昇る ~耀帝後宮異史~

    はるおかりの/ミナミ

    全く興味無かったが
    2023年1月7日
    妖術や呪いの類に全然興味が無かったが、試し読みでヒロインのキャラ設定に興味を持ち恐る恐る購入。
    この手の絵柄だと大抵ヒロインは無条件で持ち上げられ男性達に恋されるのに、それらが見事にないのと女の子言葉でないのにギャップ萌えしました。憎まれる覚悟と貴人としての態度がカッコいい。
  • Petshop of Horrors パサージュ編

    秋乃茉莉

    テーマ被り
    2023年1月6日
    怪盗アレキサンドライトに似すぎだしたまに丸被り。国と時代設定が同じだから仕方無いのだけと、わざわざ同じにした利点が解らなかった。ホラー回は皆無だわ伯爵は毒がすっかり抜けててシリーズ初期の面影は微塵もない。
    アレキサンドライトとエリキサシリーズでも多かった、少女漫画の様な夢見がち高級娼婦ネタ満載で胸焼けがした。媒体ハーレクイン誌なので生々しいのはダメにしても、毎度小娘が生娘のまま成り上がれちゃったり、ほぼ文句を変えず「高級娼婦=花魁=カッコいい権高な貴婦人」の薄っぺらい講釈をたれ続けるのはいい加減うんざり。
    ヨーロッパが舞台の新作発表してもまた同じネタやりそうで、多分もう買わないかな…
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  • 新 Petshop of Horrors

    秋乃茉莉

    相変わらず。でも
    ネタバレ
    2023年1月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前作より絵はより線が鋭く美しくなっているし、毎回のテーマだってアイデア満載。でも他の方同様、前よりスケール縮小感が半端ない。登場人物のバックボーンが限定される中、オルコット刑事が演じたピエロ役を日本人にせず上海人にしたぶん、かろうじて話の間口が狭まらずにすんだ印象。D伯爵のキャラを観るに、「欧米人に蠱惑的な笑みを浮かべ幻覚を魅せるチャイニーズ」の耽美な世界観がシリーズのウリの一つだったと思うのでちょっと残念。
    シリーズ終盤になると日本の環境問題とか震災等、凄く身近で説教臭い話が多くなり興覚めした。
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  • 傀儡華遊戯~チャイニーズ・コッペリア~

    秋乃茉莉

    途中までは良かった
    2022年11月28日
    傀儡師と人形が1話完結で色んなゲストキャラ達や事件に遭遇して、人間性を形造る様々な「感情」を彼らから奪い、人形に与え日々人間に近づける…。
    設定と画力は言う事ないし、人形を何故人間に近づける理由等どうでも良いというか、謎にして1話完結で市井の様々なお話を描いて欲しかった。
    傀儡師はあくまで狂言回し役だったのが良かったのに、後半から一気に話が宮廷を中心としたきな臭く血の気の多い争いのお話に様変わりして興ざめした。
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  • Petshop of Horrors 漂泊の箱舟編

    秋乃茉莉

    ネタ切れとやる気なし
    ネタバレ
    2022年11月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ このシリーズでもうひと稼ぎ!という作者の思惑が全面に出ており、続編を作る度にクオリティーはガンガン落ちる。
    一番直近の今作は最も酷い。「同一の」D伯爵が時空を超えるってのが突飛だし、そもそも最初のシリーズで説明された設定が破綻している。色んな時代と文化を描くなら、なにも方舟なんか出さず話ごとに「その時代に生きた」伯爵って体で描けば良かったのでは(と読み進めたら、寄港地六の序盤では、最初のシリーズ設定そのままに実際描き分けられていたりもする)。
    歴史上の超有名人を主人公にしている話は、既に他の作家さんが散々描写してきた人物設定や話の運び方と比べると、実に薄っぺらく、特にエカチェリーナ二世と西太后をヒロインにした物としては最低の部類でした。無理に伯爵とコラボした感半端ない。
    その上、送られるペットやキャラを象徴するペットの存在感が余りに薄かったり、役割について矛盾と不明点が多い回もあり…
    このシリーズは初期が傑作だっただけに、D伯爵の絵を描く為だけに作品のクオリティーを下げるのは止めて欲しい。
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  • 吉原下級遊女 ~変態客に畜生道に堕とされて~

    月森雅子

    壮絶、一読の価値はあり
    2022年11月28日
    全話を通し女性が虐げられるシーンの多いこと、またそれがかなり悲惨な描写で目をそむけたくなる場面も何度かあったが、「洗衣院」は話には聞いていたが視覚化されると壮絶で、しかも実在のヒロインに絡んだ事件を描いた軸がしっかりしたお話でした。
    他の話も女が虐げられ犠牲になる話だが、当然フィクションで脚色してあるが、風俗史・歴史をに興味を持つきっかけとしてはじゅうぶんな内容。
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  • まんがグリム童話 ブラック

    まんがグリム童話ブラック編集部

    肝心の童話は少なめだが
    2022年11月18日
    古今東西の事件・実在人物・社会問題を扱って作家の各々の個性が出たアレンジが利いており、オール読み切りなのでとても読みやすい。
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  • 有閑倶楽部 カラー版

    一条ゆかり

    大人向け
    2022年11月17日
    子供の頃は絵は綺麗だけど内容が難解でいまいち解らす読み飛ばしていましたが、今読むと改めて素晴らしいエンターテインメントだと解る。
    文庫版はカラーページ&おまけページがサービス精神旺盛で素晴らしいです。
  • 紅霞後宮物語~小玉伝~

    栗美あい/雪村花菜

    ヒロインの男前さに惚れる
    ネタバレ
    2022年11月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインのサバサバな素と皇后としての公の場の振る舞いのギャップが楽しく一気読みしてしまった。巻が進むにつれ、どんどん威厳と気品が増す表情は素敵だし、格闘シーンの肢体が踊っているみたいに美しい。
    総じてヒロインの魅力で保っている作品かな~と。
    ヒーロー役は臣下との政治的駆け引きが全く出来ない…というか上から目線であるべきと決め込んでする気すらなく(この人の姪で皇族の王太妃も同じ見識だったので一族揃って政治センスゼロな模様)、有力妃らを全く立てず後宮に不和の原因を作り続ける超絶無能な皇帝だし、
    敵役もモブみたいな老人家臣連中と阿呆な妃のみで精彩を欠き、強烈な個性や魅力のあるキャラが見当たらない。
    ヒーローと敵役達がそんな調子なので、話も練りに練って…なんて事はなくラスボスも早い段階からはっきりしていて最終決戦も結末もかなり予定調和。
    ヒロインに対等に渡り合える不倶戴天の敵役か強烈な個性を持つ悲劇的キャラがいたらもっと楽しくなったんでは。
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  • 怪盗 アレキサンドライト

    秋乃茉莉

    ラストが…
    2022年10月7日
    概ね1話完結で、実在人物や文化・芸術など幅広いテーマで面白かった…のに、結末が端折った感ありの安直過ぎて少し残念でした。
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  • 高級娼婦たちの寝室~闇聖母スカウトキャラバン~(分冊版)

    葉月つや子

    夢いっぱい
    2022年9月28日
    似た世界に身を置いていましたが、一言でいうと夢物語です。いやぁ~金銭の描写がちょっとバブリーだし、お客だってシブちん・ヤバ客皆無の景気の良い話ばかり。
    こういう話って盛らないと面白くないのは解りますが、それでもトラブルの宝庫な職種なのに少女漫画並みに都合の良い描写が多くて胸やけがしました。
    白けつつキャラの顔の区別があまりつかないまま読んでいましたが、高級ソープのシーンまで嘘まみれだったので離脱。流石にそれ位取材しようよ…
  • 悪意怪談

    エブリスタ

    厨二病風の文体の短編集
    2022年9月8日
    各話の内容自体は可もなく不可もなく目新しさや斬新さは特に無い。それ自体よりも、素人の厨二病的な文体や描写、人物の言葉遣いに白けてしまいました。
    やはり実話怪談系の短編集には質は遠くおよびません。
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  • 恐怖実話 狂葬

    渋川紀秀

    じっとりした狂気
    2022年9月3日
    結構な配分でいわゆる「人間が怖い」話が収録されているのですが、設定やグロなどの派手さはなくとも、あえて言及が無い部分を読者に想像させたりとじわじわくる怖さがあります。
    怪奇現象や幽霊モノは平均的であまり印象に残らなかったので、「人怖」系に特化した短編集も読んでみたいです。
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  • 恐怖箱 厭還

    つくね乱蔵

    さすが大御所
    2022年9月3日
    竹書房の大御所ホラー作家の先生の作品は安定して怖いし筆が冴えていて安心して読める。
    既読の内容かぶりもなく、日常に根ざした馴染み易い設定ばかりでサクサク読めました。
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  • エロスの種子

    もんでんあきこ

    絵と話は最高
    2022年9月3日
    各話のヒロインと相手役男性が皆似たような顔だが、それでもめちゃくちゃ絵が綺麗。
    話の設定も時代が色々飛んでいて内容も興味深く、悲劇的な内容の場合であっても女性のしなやかな強さを印象付けて、どこか希望を感じさせるラストに仕上げるのはさすが。
    青年誌掲載だからか、性描写が完全に男性の妄想なのだけが残念。
  • ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ 連載版

    尾羊英/中村颯希/ゆき哉

    話は面白いが
    2022年9月3日
    お話は面白いし、宮廷独特の高貴な言葉遣いが優雅な世界観にスッと入っていける。
    これで主人公二人の顔の描き分けがもっとはっきりしていたらなあ…混血の美人設定でひがみからイビられていたヒロインの侍女も平均的な容姿で全くピンとこない。全キャラに言えそうだが、顔に個性をもたせたり絶世の美女を描ける画力があればもっと楽しめたと思う。
  • ダーク・ロマンス~異形コレクションXLIX~

    井上雅彦

    質の低下は否めない
    2022年9月3日
    光文社以前からの常連組多数参加だが、いつにもましてテーマが抽象的過ぎるのか冴えないというか、少々期待外れというか肩透かし食らった様な。
    小説を書いた事もない怪談本作家はいるわ、スター作家は平山夢明くらい。久々の刊行なのだから、もう少し知名度か話題性のある実力派作家を使っても良かったのでは。
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  • しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~[ばら売り][黒蜜]

    左藤真通/富士屋カツヒト/清水陽平

    解りやすい!
    2022年9月3日
    保田先生の飄々としたキャラが面白い。ふざけているようで、法律問題に限らず、常に物事の本質と核心を付く内容を簡潔な言葉でズバリ言っています。
    情報開示請求等、身近なネット関連の法的措置の説明も大変解りやすい。
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  • 恐怖箱 怪画

    加藤一/雨宮淳司/神沼三平太/高田公太/橘百花/つくね乱蔵/戸神重明/内藤駆/ねこや堂/服部義史/久田樹生/三雲央/渡部正和

    少し期待外れ
    2022年8月20日
    美術品にちなむといっても、どこかで見聞きしたようなありきたりな題材が大半で特に目新しさや余韻が残る様な異様さは無い。
    竹書房ホラーのベテラン作家が2人程しか参加していないのも敗因の一つでは。
    いくらでも拡がり様のあるテーマ本なのに残念。
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  • 淫婦・阿部定 ~性器切断、あの人は私のもの~

    北上祐帆

    説明的だが
    2022年8月20日
    この先生の作品全般にいえる事ですが、特に実在事件ものは台詞以外の注釈的な細かい説明文が多い。
    頭が疲れている時は読むのが少しキツいですが、
    時代背景や文化・人物の背景など、分かりやすい説明かつ、絵が安定して綺麗。
    タイトルの阿部定事件も、やはり詳細を小さい枠で補っており脚色も最低限で興味深く読めました。
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  • 隣人 内田春菊ホラー傑作選

    内田春菊

    ホラー漫画は良作
    2022年8月19日
    この先生はホラー系の短編は上手いし非常に
    センスが良いと思います。
    短編小説も収録されているのですが、作者自身がそのまま投影されたキャラとその言動のみの内容で、文筆になると創作が全く出来ない先生なんだと妙に納得しました。
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  • まんが名前のない女たち

    水槻れん

    お約束な内容ばかり
    2022年8月19日
    一昔前の性事業に従事する女性のイメージのみの内容で目新しさはないし感覚が古くさい。
    風俗嬢=負のイメージが根強い年配の作家さんが企画・著作したとしか思えない駄作。
    嘘も多く、取材もろくにしていないのが良くわかります。
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  • The 洗脳―心理学で読み解くオウム真理教事件―

    森園みるく/岸正龍

    肝心の洗脳については…
    2022年8月19日
    洗脳のメカニズムこそ最低限触れているが、それほど掘り下げたり追及したりはなし。
    本書のテーマは洗脳というより、洗脳されたオウム幹部達のドキュメントであり、そこに度々ちょっとした洗脳についての簡素な解説が入るという感じ。
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  • 小野双葉単行本未収録作品集

    小野双葉

    ふざけ方のセンスは良い
    2022年8月19日
    もっぱら面白おかしくふざけた内容で、それはそれで好きですが、絵が好みでない。
    美女の設定でもパーツが全部同じで丸いので美女に見えなかったりだとか…
    話や描写の仕方はセンス良いしそこそこ面白い。
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  • アウターゾーン

    光原伸

    ミザリィ最高
    2022年8月10日
    各話20ページ程で世にも奇妙な物語風の不思議な世界を楽しめる。内容はホラー・哲学・教訓・サスペンスと多岐にわたり、何よりこの不思議な世界の案内人ミザリィが美しく妖艶で非常に魅力的。
    週刊ジャンプ連載当時から長い年月を経た現代の視点でも存分に面白く読めます。
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  • アウターゾーン リ:ビジテッド

    光原伸

    前作と作風が結構違う
    2022年8月10日
    連載が青年誌に移った事で、登場人物の年齢層が全体に高め、一話辺りのページ数が多めかつ小難しいSFテイストの話がかなり多めです。そしていっそ小説にしたら?と言うくらい説明的な長台詞の多いこと。
    前作からの我らがミザリィが登場するだけのかなり別物のテイストと割り切って、それなりに楽しんで読みました。
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  • まんがグリム童話 女帝たちの淫らな寝室

    本橋馨子

    綺麗だし面白い
    2022年8月9日
    よく絵が独特と言われたりする先生ですが、ぶれないし綺麗で安心して視ていられる絵です。
    この手の内容にありがちな多少の史実の無視と改変も、見せ場をうまく配置してテンポ良く短編に仕上げてくれているのでそんなに気になりません。
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  • ベルサイユのばら【新装版】

    池田理代子

    アンドレが報われて良かった
    2022年8月6日
    実はオスカル様は世間知らずで瞬間湯沸かし器的な所があって、まぁ~美しいから許されるキャラとして一番好きではないけれど楽しんでいました。
    アンドレの大ファンなのですが、髪を切り隻眼になってからまさかのキャラ変をして、外見も一気に色気ムンムンになり、オスカルのなだめ役に徹し、時に恋に激情的な行動も見せる、とても素敵な男になってびっくりしました。
    あ、フェルセンは容姿含め終始魅力を感じなかった。どうみてもアンドレの方が良い男じゃん、と(笑)。
    惜しむらくは、両想いになった時点ですぐに当時常識だった秘密結婚でもして、事実婚でもう少し長く幸せな状態を描いて欲しかった。とはいえ2人が恋人同士になってから萌えと号泣ポイントの連打で感情輸入しまくりでした。
    フランス革命における政治家・革命家達に分りやすい悪役がおらず、皆それぞれの正義と信念に基づくキャラになっていたのも、片寄った描きかたになっておらず読みやすかった。
    恋愛漫画の不屈の名作。
  • 天智と天武-新説・日本書紀-

    中村真理子/園村昌弘

    創作は良いけれど
    2022年8月5日
    人物の身位が+漢読み(皇子みこ→オウジ)、中大兄皇子(中大兄は普通名詞の敬称。さらに皇子を付けるのは誤り)等、人物名だけでなく役職名も誤った表記を連発。
    古代・中世の物を扱うなら、初歩から当時の大和言葉・漢語・呉語の読みがな位は勉強してからにして下さい。
    派手なコスプレに現代語の会話や音読み・訓読みのごっちゃになった語彙連発で呆れました。
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  • 皇帝ナポレオン【新装版】

    池田理代子

    説得力あるナポレオン
    ネタバレ
    2022年8月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ チビで美男子から遠いとされたナポレオンがイケメンになっています(笑)。中年以降禿げて肥満体になってもカリスマ性があり、非常に魅力的。内容は数々の戦争の話に括っており、政治的実績や家族との交流はかなり省略されている。軍人としてのナポレオンを格好良く描いた傑作。
    惜しむらくは「ベルばら」から続投の面々。アランがあんなギラついた女性(これが容姿も性格も全く魅力的でない)に惚れるとは到底思えないし、ベルナールとロザリーは極端で時代遅れなジャコバン派を盲信していてバカさ加減に呆れる。
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  • オルフェウスの窓【セミカラー分冊版】

    池田理代子

    詰め込みすぎだが
    2022年8月1日
    ミステリー要素たくさんなので大人になって再読しそこは理解できたのだが、恋愛、歴史大河ドラマ、ミステリー、芸術論等々てんこ盛りで一つの作品としてバランス悪いのは確か。。
    とはいえ第2部はウィーンを舞台に芸術と恋愛に懊悩するピアニストの物語として一級品だし、第3部はロシアが社会主義国家になる過程を綿密に描いた壮絶な歴史ドラマとして楽しめる。
  • 世にも奇妙な漫☆画太郎

    漫☆画太郎

    期待を裏切らない画太郎先生
    2022年7月18日
    全巻中、9割近くがお約束のコピー乱用使いまわしです。そのような蛮行は画太郎先生のみに赦される行為であり、その結果たる作品も決して期待を裏切りませんでした(途中1冊9割の作品が全く同じ作画コピーとオチでシメだった巻は購入した自分に怒りを覚えましたが…)
    とにかくいつもの画太郎先生です。
  • まんがグリム童話

    まんがグリム童話編集部

    看板連載の体たらく+α
    2022年7月18日
    金瓶、声なきものの、美醜の…三大看板連載が皆一様に中だるみでどんどんつまらなくなり、最早連載を無理に引き延ばされているのが見え見えで白けます。
    加えて、ここ一年程は他に目ぼしい連載はなく、派手な単発作品は減る一方。単発は本橋馨子先生・まれに森園みるく先生辺りに期待するしかない。
    昔は大物ゲスト先生の参加があったのに、
    どんどん全体の質が落ちている。
  • イノサン

    坂本眞一

    続編より断然良い
    2022年7月3日
    続編rougeの後に本元のこちらを読みましたが、続編描かずこちらでフランス革命まで描ききっていたらなぁ…と思う程、主役のキャラが泣き虫だけどまだ安定感があり読み進められた。
    絵の線が細かすぎて目がしょぼしょぼするのでマイナス1です。キャラ達の奇抜な髪型といい、作者さんはゴスロリ好きか?
    上手いのは間違い無いが、好き嫌いが極端に分かれる絵。世界観も唐突にミュージカル調になったりと独特。
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  • イノサン Rougeルージュ

    坂本眞一

    画力は素晴らしいが
    2022年7月3日
    ゴシック美術を彷彿とさせる画力。キャラ達の髪型がぶっとんでるのもままご愛敬。
    私は個人的に苦手な絵で、その上話の時間軸が前後するのが多めで終盤すんなりついて行けなかったのでこの評価です。

    線が非常に細かくかつ平面的なので、「だまし絵か?」って位背景と区別が付かなくなり何度見もして確認しながら読んだ。話の内容はともかく絵だけでも気張って読まないと駄目な作家と解りました。

    内容的に最も大事であろう終盤はカオス状態、これなら淡々と時系列通りに誰をクローズアップする事なく描いてくれた方が読みやすい。

    マリーは私情のみで職務に当たるから共感は難しいな…
    兄のシャルルの様に国家と人にとって処刑人とは?って客観的目線と思考は皆無だから、男のなりをしてても仕事が出来ないダメ女を煮詰めたようなキャラで痛々しい。
  • まんがグリム童話 マリー・アントワネットの首飾り

    板東いるか

    史実を無視でも素晴らしい
    2022年6月28日
    史実を無視というかかなり脚色していても、ずば抜けた画力と展開に説得力があれば許されるという手本。
    この先生の作品は、細かい衣装や文化考証を楽しむのが醍醐味かな…特にこの巻は。
    お話としては「うば捨て山」が好き。こういう派手な見せ場の無い人情ものを、丁寧に描いて読ませるのが上手だと思いました。
  • 中国・生娘孕ませ小屋

    本橋馨子

    主人公は皆弱者
    2022年6月15日
    今回の主人公は、いわゆる悪女は1人もおらず、過酷な環境に身を置く健気で根底に情のある女性達。心が綺麗なヒロインばかりなので、読後感はとても良かったです。
    何より絵が綺麗だから読み進め易いです。
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  • まんがグリム童話 私は、大奥性奴隷

    本橋馨子

    安定の綺麗な作画
    2022年6月15日
    身体の線など作画は独特ですが、美女キャラは相変わらず綺麗。醜女キャラも味わいある作画で好きです。また、ヒステリックな女性の醜態を描くのがとても上手い(笑)。
    物語性と展開は正直構成がお上手ではないと思います。
    それでもつい読んでしまうのは絵が美麗だから(笑)。
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  • 陽炎 稲妻 水の月

    飴あられ

    もっと勉強して欲しい
    ネタバレ
    2022年6月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 相変わらず吉原の公娼制度にあって、あり得ないお話ばかり。
    女衒が花魁候補の遊女を拐かせば、戻った遊女は隙があって傷ものにされたとして折檻とセットで格下の見世行きが既定路線。まず出世なぞあり得ません。それを江戸中期以降なのに(髪型から推測)に高尾太夫として全盛を築くなんて(笑)。
    少女誌のなんちゃって花魁ものですから、期待してはいけないと解っちゃいるのですが…
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  • ひらひら

    飴あられ

    少女漫画にしても…
    2022年6月15日
    キャラの作画で色々な制限は有るのでしょうが、やはり男女共にあの髪型と着物の着付け等は目に余ります。
    公娼制度のとんでもない誤認も多く(江戸時代中期に太夫が君臨している、等々…)、
    この作家さんは歴史漫画を主戦場にしておられる様ですが、ここまで雑な歴史考証にはびっくりしました。
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  • 仇討ち娼婦 ~家族惨殺から始まる血の報復~(分冊版)

    飯島淳子

    決して人間性を失わない
    2022年6月15日
    主人公が魅力的。作画がとても綺麗で美人なのもありますが、
    最下層と云われる所を点々としながらも人間性を失わない性格に惚れました。
    仁義を守る、恩を忘れない、仲間への思いやりもある。こんな静かで強い女性になりたいものです。
    主人公の終着点を見届けたいと思います。
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  • 北九州連続監禁殺人事件 ~鬼畜~

    北上祐帆

    報道規制されたあの事件
    2022年6月9日
    本も出版されていますが、事件概要を知るとっかかりとしてはとても良い。北上先生独特だが、四角枠の短文で状況説明結構な頻度であるのも、より把握する手助けになる。
    他作品もそうですが、絵は安定して綺麗、何より取材力に脱帽です。
  • 獄中結婚の女~極愛・塀の中のラブレター~

    北上祐帆/石原伸司

    獄中婚のリアルな実態
    2022年6月9日
    拘置所内の文通~夫婦となってからの刑務所での接触。実体験だからこそ細々とリアルが挿入されていて興味深く、あっというまに読んだ。北川先生のキレイな絵も大好きです。
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  • 伊勢物語

    木原敏江

    原典にないエピソードも
    2022年6月8日
    代表的登場人物の藤原高子と伊勢の斎宮がどのような境遇の人物なのか、理解しやすい創作パートがちょいちょい挿入されていて良い。通りいっぺんの学習漫画より断然おすすめ。
  • 鬼灯の聲~昭和連続射殺事件~

    稲垣みさお

    風がふいても人のせいにする人種
    2022年6月8日
    過酷な環境で育ったからといって、壮絶な生い立ちの人皆がこのような凶悪犯になるわけではない。まして、犯した犯罪の情状酌量と弁護の材料にならない。この主人公のセリフとモノローグを読んでいると、全てが他人と環境のせいにしている。極めて不快な作品でした。
  • 罪と罰

    漫F画太郎/ドストエフスキー

    原作の本質をしっかり押さえた佳作
    2022年6月8日
    原作の小難しいセリフやら登場人物の主義主張を画太郎先生流に超訳・要約して見事にギャグ漫画で表現。(マルメラードフの酒場の有名な名演説が遮られ「なげーよ!何が言いてーのかさっぱりわかんねーよ」は笑ったが)。各巻末に各話毎の学術的な解説があり、決してふざけているだけのお下劣漫画ではない。
  • まんがグリム童話 廓源氏

    板東いるか

    美麗な絵だけでも一見の価値あり
    ネタバレ
    2022年5月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 繊細な線による芸術性の高い絵、綿密な時代考証による言葉遣い…板東先生の時代物は安心感が半端なく、その時代のその国にトリップ出来ます。
    本作は女性キャラの一人、六条がキャラとしてもエピソードとしても完成し過ぎてしまった為未完にしたとのことでした。納得。
    確かに話が中盤から原典の「源氏物語」から外れてしまいましたが、六条は原典の六条の御息所の本質をしっかり捉えてのエンディングで、私は大満足でした。まあ、彼女の前には主人公の筈の源ちゃんは霞んでしまいますが(笑)。
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  • 十億のアレ。~吉原いちの花魁~

    宇月あい

    10億の価値無しの主人公
    2022年5月8日
    設定は面白いし、ひたすら主人公持ち上げ設定と展開も嫌いじゃない。ただ主人公の容姿があまりにも平均的で個性が無く、横兵庫髷を結われたらモブの花魁といまいち見分けがつきません。絶世の美少女扱いなのも全くピンときませんでした。その上ひたすら自己中で学習しない性格も…
    主人公に全く魅力を感じなかった為、最後まで読み続けるのは無理そうな作品でした。
  • 源氏物語

    とみ新蔵

    言葉遣いに疑問
    2022年5月6日
    絵も力強いのですが、現代語訳にしても、台詞がいちいち武家風と言うか猛々しく力強すぎ(笑)。そして『大后殿(皇太后に「殿」)』など、超初歩的な間違いもたまに有り。とはいえ、内容について隅々まで詳しくゆき届いた作品。
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  • 西太后 ―孤独の女帝―(単話版)<中国醜悪女帝~斬首・毒殺・妊婦腹裂き~>

    空路

    健気で悲劇的な西太后
    ネタバレ
    2021年12月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 様々な作品化をされる西太后ですが、本作の彼女は、親の厳しい躾に耐え期待に応えようとする健気な娘。妃になってからは、国と愛する者を守ろうと奮闘し、周囲に理解されない孤独な女性になります。
    少し美化しすぎなのが気になりますが(国を傾ける散財をした事、寵愛する宦官の専横を許した事等都合の悪いエピソードは皆無)、筋の通った毅然としたヒロインなのでまあまあ良かったです。
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  • 春駒 ~吉原花魁残酷日記~ 【単話】

    望月帝

    とにかくリアル
    2021年12月26日
    実在の人物の原作を漫画化。よくある吉原モノと全く違い、現代語を遣わず当時の言葉づかいがとてもリアル。花魁の扱い・貨幣価値及び料金体系・諸経費もリアルで分かりやすく非常に興味深い。
    他レビューの補足だが、江戸時代の吉原の大・中見世の昼三筆頭呼出し~付け廻しまでを花魁と呼ぶ慣習は吉原遊女の質が下がった江戸後期に急速に廃れ、以降娼妓デビューすれば皆「花魁」。時代考証は間違っていない。
  • とはずがたり

    美桜せりな

    あらゆる面で最低
    2021年12月25日
    人物名は間違う(二条の亡き父を後白川院と表記。時代すら違うw)、衣装が平安時代もどきでグチャグチャな着方、主要人物が全く出てこない(東の御方:洞院氏、二条の祖父・四条の大納言など)、重要事件(粥杖・女楽など)が全く出てこない…
    突っ込みどころ満載な上に絵も下手。あと、昔の宮中独特の恋愛感や男女感が現代風でものすごい違和感。愛人であることを嘆くシーンが度々あるが、いち女房は愛人どころかものの数にも入らぬ存在。更に男女とも複数人と契り関係を持つのは当たり前なのに、やれ浮気だ嫉妬だと騒ぐ。
    作者は「古典大好きなんです」と著作でのたまったというから失笑。
  • かみびと太子!

    まさる

    本当に作者は聖徳太子ファン?
    2021年12月25日
    私は聖徳太子のファンでも何でもないが、蘇我氏の扱いが間違っていたり(あくまで皇別であって皇族ではないのに皇族と書かれている、官位こそ授ける立場に成り上がったが皇族として遇された事実はない)馬子との血縁関係が間違っていたり(叔父ではなく実際は大叔父である)…
    ギャグ風にするのは構わないし、どんなジャンルで書こうがそこはどうでも良い。歴史上の人物を扱う際は最低限の情報を調べ間違わないのは礼儀だと思う。
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  • 昭和天皇物語

    能條純一/半藤一利/永福一成/志波秀宇

    リアルな昭和天皇
    2021年7月7日
    宮中での家族関係が度々出てくるのがとても良い。中でも、大正天皇皇后・節子の存在感が抜群で、読んでいて惚れ惚れする女傑に描かれているのがとても興味深い。
    昭和の時代に入り、戦争に向かって徐々にきな臭くなってゆく過程が非常に解りやすく、続きが楽しみ。
  • 薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~

    日向夏/倉田三ノ路/しのとうこ

    いかにも
    ネタバレ
    2021年7月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 謎解き一つ一つは面白いのに、浅い人物設定が残念。ヒーロー役の美形宦官の分かりやすい正体もそうなんだけど、ヒロインの主人・玉葉妃が何につけても手放しで絶賛され幸福一辺倒な設定だとか、原作も薄っぺらいいかにもなライトノベルなんだろうな…玉葉妃って表情も言動もあざとく小賢しいだけで、全く頭の良い女とは思えないが。これじゃ全巻読まなくても行く末は想定できる。
    そして疑問だったのが、『梨花妃の実家は皇帝の外戚で妃自身も皇族出身』とあり、言葉通りならば「梨花妃の父は皇太后安氏の親族で、母が皇族」又は「梨花妃の父と皇太后安氏は親族かつ皇族」という事になる。いずれにせよ梨花妃は現帝と母皇太后を通した親密な縁戚という事になり、お話の序盤で子が立太子しているのに自動的に皇后に冊立されていないのはかなり不自然で、
    逆に明らかに出自で劣り西方との混血である玉葉妃をさっさと立后させるのは(原作では男児誕生→即立后したらしい)無理筋過ぎる。
    十六世紀中国をモデルにしているとの事だが、ならばなおさら皇帝・天皇の正配選びは外戚(普通母又は妻の一族を指す)を最重要視するのは常識な時代であり(しかも神話時代から徹底した親族血統主義の王朝という設定)、あれでは賢帝どころか母皇太后とその親族の面子を潰し自らの権威を下げ、只の寵姫をスピード立后させた馬鹿主上ではないの?
    そういう根本の設定がいい加減でご都合主義な割に、後宮や妃制度を随所で語っているから滑稽。
  • 淫売監獄

    森園みるく/岩井志麻子

    豪華競演!
    2021年5月26日
    岩井先生の書く、独特なジメーっとした女の心の機微を、森園先生が美麗な絵で見事に表現されています。全て岩井先生の有名な作品なので、漫画で読めたのはとても嬉しかったです。
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  • 華の王

    市川ジュン

    描き分けが下手
    2021年5月21日
    同時代の他作品の、丹後局と見分けがつきません。他登場人物も、記号化されたみたいに丹後局の話に出てくる人物達と似たような容姿ばかり。
    性格も言動も、丹後局とそっくりのため、自称女傑といった感じで全く魅力を感じません。
  • 昭和・平成タブー事件 ~犠牲になった女たち~(分冊版)

    朱目キクヤ

    臨場感あり
    2021年5月19日
    新聞紙面や裁判記録では得られることができない、臨場感や被害者の恐怖の端緒を、ほんの少しでも共有・共感できる。
    惜しいのは、加害者氏名が仮名であること。彼ら野獣に保護されるべき人権はない。
  • どうしようもない僕とキスしよう【マイクロ】

    北川みゆき

    美女の設定だが
    2021年5月14日
    主人公が、衣通姫や、牡丹に例えられるのは役不足過ぎでしょう。せいぜい、可憐な儚げなカスミソウ辺りが順当では。
    気の強そうな言動は所々ありますが、基本的に芯のないメンヘラの女性と感じます。いい女という位置づけに疑問。
    とはいえ、北川先生の描く人体のデッサンが飛躍的に美しくなっていたので、星1つのところ2つに追加しました。
  • 恋ひうた~和泉式部 異聞

    江平洋巳

    艶かしい!
    2021年5月12日
    今まで、和泉式部が主役の漫画は幾つか読みましたが、、、この和泉式部が断然美しい!艶かしい!これなら、弾正宮と帥宮が魅せられたのも納得です。素晴らしい画力。
    少し気になったのが人物の諱の読み方です。
    当時の本来の訓読み(許子:もとこ、昌子:まさこ)と、後世の便宜上の音読み(定子:テイシ、彰子:ショウシ)。このお話はほとんどの人は判読可能な為、当時の読み方の訓読みに統一して欲しかったです。そうしたところで臨場感が損なわれる。
  • ワタシ以外みんなバカ

    かたおかみさお/egumi

    え~…
    ネタバレ
    2021年5月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 問題行動が多いクソ女な主役だけど、仕事がある程度できて身だしなみに気を遣ってるのは間違いないようだし、彼女の陰口叩いてる同僚たちもなんだかな~。何か陰険で子供みたいな職場ですね。必要以上の主役への人格攻撃が、勧善懲悪ものみたいで不快。ことに、服装や身に付けるものまで嘲笑するのは何か違うわ…言動を突っ込むのはまだ解るんだけどね。黒部さんみたいな、問題点があるなら本人に伝え陰口も叩かないキャラが出てきて少しすっきりした。
  • サバイバー~破壊される子供たち~

    犬木加奈子

    悲しい
    2021年5月6日
    犬木先生はホラー作家にもかかわらず、昔から虐げられる側の悲哀を描くのがとても上手かった。
    この作品も名作のひとつ。悲しすぎるけど。
  • ママ友はたたりちゃん ~親同士のイジメ・カースト・マウンティング~

    犬木加奈子

    待ってました!
    2021年5月1日
    子供の頃はまってました。実際、人気作で長期連載になったのですよね~
    子供時代と変わらず、優しいたたりちゃんのままで嬉しいです!
  • ゴー宣SPECIAL いわゆるA級戦犯

    小林よしのり

    日本人ならぜひ読んでみるべき
    2021年3月21日
    A級戦犯の中でも、東條英機他数名の半生を描き、後半では東京裁判の法的な根拠・実態を詳しく描いている。
    更に、刑死したA級戦犯、禁固刑になったA級戦犯、釈放となり名誉回復したA級戦犯と分け、一人ひとりの人柄と半生を丁寧に紹介している。
    かつて、東條英機は日本のヒトラー、と日教組に教え込まれた世代の方は、特に一読すべき。
  • その男、タカ 加藤鷹ゴッドフィンガー伝説

    もんでんあきこ/加藤鷹

    嫌悪感で身震い
    2021年3月10日
    悪名高い指入れガシガシを、現在のAV業界のみならず、一般人の男の脳裏に刷り込みをした加藤鷹の罪は重い。
    女性の身体を傷つける行為を編みだし、普及させながら、『相手への愛がないセ○クスはダメ』なんて事をのたまう。美化しすぎ(言動・容姿ともに)ですし、それを女性作家が賛美する描写と共に描いている事に身震いした。
  • 今夜、義父が夜這いにきます~禁断の花嫁共有~

    藤丞めぐる

    お義父様のフェロモン一択
    2020年5月19日
    夫や下男やその他の糞男どもはさておき、
    このお義父様が色気も男気も素敵!犯されてみたいと割りと本気で思いました
  • ダイナー

    平山夢明

    駄作
    2020年5月1日
    平山氏の今までの作品とネタ帳を切り貼りしただけの、刺激に欠ける駄作。
    ポプラ社出版と聞いて妙に納得。
    この方の真骨頂はやはり短編小説だと思います。長編小説はもれなくダレる。
  • 乱歩

    犬木加奈子/江戸川乱歩

    最高のコラボ
    ネタバレ
    2019年10月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ホラーの女王・犬木先生が、あの独特のタッチで乱歩の鬱蒼とした不気味で妖しい世界を見事に表現なさっています。各短編、目羅博士が通しで語りべ役に改変されていても違和感無し!『防空壕』が好きだったので、あの異常な設定の物語が、美しく臨場感ある語りとセリフで彩られていて嬉しかったです。
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  • SCRAMBLE!

    柴田亜美

    無知でも
    2019年10月5日
    ガードゲームに無知なのですが、じゅうぶん楽しめました!宇宙という大きなテーマも近未来的でゲームの特性にぴったりだったかと。独特のギャグの応酬で、テンポよく笑わせてくれました。近年の先生の作品中では良作、佳作だと思います。
  • お天気お姉さん

    安達哲

    最強ヒロイン
    2019年9月16日
    これ程強烈なヒロインはなかなかいません。ヒロイン圭子さん以外の女性陣も、皆さま強くたくましすぎて。正義という詞が一切見当たらない清々しい仁義なき漫画です。バブルの時代を全く感じさせず、組織における力関係、社会の女性の立ち位置存在意義など、現代人にも直結するテーマが随所に盛り込まれており、引き込まれ楽しく読ませていただきました。
  • 新 怖い絵

    中野京子

    読み手に優しい
    2019年9月12日
    歴史の教義に疎くとも、筆者の感覚に訴える、人の心のを射つ圧倒的な表現力で読ませてくれます。あまり高名とはいえない画家の作品を取り上げるのも大変な功績だと思います。
  • まんがグリム童話 猟奇殺人鬼たちの告白

    小野双葉

    一見
    2019年9月10日
    一見、理解不能な歴史に残るサイコキラー達。単なる事件資料の羅列だけでなく、殺人犯達の心理描写がとても丁寧に描かれています。
  • 覇王・愛人

    新條まゆ

    ギャグ漫画としては最高
    2019年9月10日
    部下達を呼びつけ「昨夜俺の子猫が逃げ出した」と キメ顔のヒーローに腹がよじれる程笑ってしまいました。この漫画をギャグとしてではなく恋愛モノカテゴリーで描いた新條先生は天才すぎます。
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