「いや、悩んでなんかいないね、たんに甘ったれているだけだ。」→「いっぺんでいいから本気で悩んでみろ!!」→「自分というものをしっかり見つめろ。悩んで悩んで悩んで悩みぬくのだ。そうすれば…、そこに新しい道がひらけるだろう。」
特に、「悩んでなんかいないね、たんに甘ったれているだけだ」の部分が刺さる人も多いのではないでしょうか。誰かに「悩みがあるんだよね～」と話すのは、実は甘えているだけという場合があるもの。悩むというのは、一人で考え抜くことなのです。
（出典：34巻「のび太もたまには考える」）

続いて、しずかちゃんの名言。一見、友だちの大切さや友だちを助けることについての名言に見えますが、実はもっと深い意味が隠れているセリフです。
このセリフが出てくるのは「しずちゃんさようなら」というエピソード。しずかちゃんを将来幸せにできないと思ったのび太が、“ムシスカン”というみんなが自分を嫌いになる道具で一人になって、しずかちゃんにも嫌われようとするというかなり気弱なのび太らしいお話です。
ところが、しずかちゃんは道具の効果にも負けずのび太を助けに行き、最後は「心配してくれたの？」と言うのび太に「あたりまえでしょ!!お友だちだもの!!」と言うのです。
つまり、友情という意味だけでなく、のび太を叱っている一言でもあるんです。さらに深読みすると「（現段階では）友だちとしか思ってないよ」という意味まで読み取れるという……。めちゃくちゃ深くないですか……さすが藤子・F・不二雄先生です。
（出典：32巻「しずちゃんさようなら」）

ジャイアンの名言。「心の友よ～！」や「おまえのものはおれのもの」が有名ですが、今回ご紹介するのは妹のジャイ子に言ったセリフです。
漫画家を目指し応援するジャイ子のため、何があっても応援すると励ますジャイアンのお兄ちゃんっぷりが分かるセリフ。しかし、ジャイアンは実際に「笑わないと殴るぞ」とみんなを強制的に笑わせるのでやり方は間違ってるんですけどね……。
やり方はともかく、何があっても応援してくれる人がいるというのは、とても心強いもの。特に夢や目標に向かう人のことに対して、「何があっても自分がついているぞ」と応援するのは、とても大きな助けになるのではないでしょうか。
（出典：24巻「まんが家ジャイ子」