ストーリーそのものも、抜群の笑いセンスで披露される地名ネタもすっごく面白かったです。特に地名ネタは、住んだことがある土地だったので、とにかく笑えました。始めは繋がりに気づかず読んでいて、2つめの地名が出てきた時にピンときて、3つめでクスッとなりつつ確信を持って人物紹介に戻って確かめて、王国の名前がダメ押しとなり吹き出してしまいました。この地名ネタは合計7つ、ラストは番外編にも出てきて最後まで楽しませてもらえました。
ストーリーも意外性があって面白かったです。全体の半分くらいで討伐の旅が終わります。思ったよりはあっさり終わったので、その時はちょっと物足りなさがありましたが大丈夫。後半は思わぬストーリー続きでなかなかスリリングでした。特にラスト1割辺りの展開は、かなりインパクトのあるドンデン返しで一気にヒートアップしました。
番外編は、イリス・オウギュスト・イヴォンそれぞれの後日譚でした。私はオウギュストの話が一番面白かったです。本編でもそうでしたけど、オウギュストのイヴォンに対する自己評価が…やたら客観的で正確で、自虐ではなく自分で自分を変態と認識しているかのような潔さが可笑しかったです。