何だろう、いっっ…ろんな感情が渦巻いてるんですけど、、一言で表すなら「複雑」に尽きます。スッキリ爽快なお話ではないです。後味が悪いというか…、口に苦味が残る感じです。登場人物の感情が、地中深くで絡まって蠢いてる感じ。読後、心にモヤモヤが残ります。だけど、登場人物みんなに共感できるんですよ…。その行動や言動に至ってしまった動機に、すごく共感できてしまうので、誰も責められない…。モヤモヤの吐き捨て場がないんです。モヤモヤは残るけど、複雑な心情だけど、それは決してマイナスの意味ではありません。はらだ先生の力量に感服します。ストーリーが深い。というか、人間の心情への理解が深い。いやぁ…、はらだ先生お見事です。セールを機に購入しましたが、大正解でした。