クラスの中心人物の蜂谷と、陰キャで自信のない花織。花織はプライドが高い割に劣等感や憧れを蜂谷に投影し、自分勝手に自己完結するタイプ。蜂谷に惹かれつつも、「蜂谷は何を考えているか分からないし、自分を振り回す気分屋だ」と、勝手に傷ついて逃げ出す。大学生になり少し成長した花織は、等身大の蜂谷を認識できるようになり、初めて気が付く。「彼も同じ不器用な、単なる高校生だった」と。一つ一つの思い込みが可愛くて仕方がない。蜂谷目線の話も最後に描かれていて、滅茶苦茶良かった。本番は最後の方に2回ほどだが、高校の空き部屋でこっそりイチャイチャ多いのも良い。目線で表情を描いたり、雰囲気の出し方がとても上手い作家さん。