大人買い、一気読みしました。
一緒に住む叔父に好意を寄せていた13歳の駿人が、ある日告白し…そこから10年の軌跡が描かれています。
激しく真っ直ぐに感情を露わにする駿人に変化を恐れ、どう受け取ればいいのかわからない10歳上の優士。
そこから時が流れ、最後、ボロボロの優士と、世界を舞台に輝く駿人という変化と対比。
そこで優士にかける駿人の言葉には打たれました。
変わらないものがここにある、と。
側からは歪とも見える中山家の「家」に住む面々、それを取り巻く人達のそれぞれの家族、恋愛、思春期、人生…様々な思いが交錯した人生を垣間見た、そんな印象を持つ作品。
一定の温度のまま進むストーリーに、印象的なモノローグが効いて、いろいろなことを考えさせる余韻が残りました。秀良子先生、また一人素敵な作家様に出会えて幸せです。
続編はコウ×日高でしょうか。
別でスピンオフでしっかり読みたかった2人♡