生まれた環境によって、人生ってそこからもう差ができてしまうんだもんなぁ‥と、改めて思いつつ、苑生先生の世界にとっぷりと浸かり、とても良い心地で読み終えました。
恵まれた環境にいたのに、そのために好きな事を諦めて封印してしまった早川くん。
外見は「ワルっぽくて怖い」のに、真っ直ぐで裏表のない紺ちゃん。
そんな紺ちゃんに早川くんが抱いた感情は羨望、嫉妬、苛立ち、恋情‥こう書くとドロドロした感じにに思えますが、早川くんのとる行動は、時に子供っぽく、時に可愛らしく、時に切なく痛々しい‥
そんな早川くんを上手く受け止め、常に冷静で男らしい紺ちゃんが素敵です。
上巻で下半身ゆるゆる行動をとっていた早川くんの、下巻での紺ちゃんへの欲しがりっぷりがとんでもなくかわいいです♡
冷静で理性的な紺ちゃんが酔っ払っちゃうと‥こちらもまたかわいい〜です♡
下巻で梅さんが言った「好きだと思った人が異性なら異性愛者、同性なら同性愛者」そうですよね、そうですよね。胸にぐーっときました。
苑生先生の作品、とても好きです!もっと読みたいです!!
ありがとうございました!!