2作品収録されていて、一つ目は大企業を若くして継いだイケメン環と窓拭き職人陣のお話。一般的な感覚とはかなりずれている環の心情を、言葉ではなく絵や画面全体を使って表現していて、共感しづらいところの理解が補われて読みやすかったです。陣の方は「そりゃそういう反応になるよね」と隅々まで分かりやすいキャラだったので、そんな彼がどうほだされていったのかも見物でしたし、自分の感情の認識が雑な環が、陣への想いと向き合うことで変化していく様子も見応えがありました。あと、環を信じてあくまでも見守ることに徹した秘書の滝山さんも素敵でした。
2つ目のお話はタイトルまんまな二人のお話。受けのみいさん、見た目は全然可愛くないけど、反応や思考回路がいちいち可愛すぎて、そのギャップがたまらない。攻めの渉、見た目は溢れんばかりの色気を纏う長身のイケメンなのに、ちょっぴり寂しがりでお祖母ちゃんっ子。見た目とは裏腹に中身はフツーで子供っぽいところもあり、こちらもギャップ萌えでした。かなり年下のワンコ×枯れ始めたオジサンの組み合わせ、好きだな~。ストーリーは攻めも受けも可愛すぎかよぉ~ってなる、シンプルで短くても満足感の高いものでした。私はどちらかといえば2つ目のお話の方が好きかなぁ。