ネタバレ・感想あり白の無言のレビュー

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最終作
2025年5月6日
士官学校卒業後

二二六事件を舞台にした、タイトル作品
桐島と高橋の最後の話に涙します
短い作品ですが読みごたえはあります
同作者の「しのぶれど」を読んだのならこの作品は外せません
5作の短編集です
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白の無言 → しのぶれど
2022年5月21日
悲恋の「白の無言」と比較したら、
「しのぶれど」は、随分明るい展開になっている。

悲恋のままだと、ストレスがたまるだけだから
二人に恋を楽しむ時間があったという想定の
「しのぶれど」は気楽に読めるので良い。
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白の無言❗私は語りたい‼
ネタバレ
2021年5月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ ラストたどり着きました。最後のストンと切られて落とされる感じ。辛かったけど読んでよかった。大竹先生ありがとうございました。これ描くのとっても辛かったと思います。兄の話も、ラスト1ページの台詞が凄すぎて一瞬息が止まりました。昭和の混沌と死生観を少しだけこの肌身に感じることが出来た気がします。他の短編も良かった。先生の作品の雑多な緩急入り交ざるところ、控えめに言って愛してます。
「侍 ニッポン」の歌詞が…
ネタバレ
2021年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前、フォローしている方のレビューで「しのぶれど」を知って、先にそちらを読み、昭和初期の陸軍幼年学校・士官学校に学ぶ桐島と高橋のお話を楽しみました。その後、同じくフォローさんのレビューで、この「白の無言」を知りましたが、そのレビューが、もはや一つの物語のようでした。そして、あまりにも辛そうな結末に、読む勇気を持てなかったのですが、先日、期間限定の「麗人」で読ませてもらって、どうしても「兄」(厳密には叔父?)の話も読みたくなり、単行本も購入しました。本編も、兄の話も、すぐにレビューを書けないくらいショックでした。ある程度覚悟していても、です。「しのぶれど」の2人を知っているから、なおさらです。桐島は、高橋の前でも「聖セバスチャン」でした。でも、会えないままに知った桐島の答えは、国家ではなく高橋。この答えに、高橋は救われたのではないかと思いました。もちろん桐島は返りません。そのことに嘆き悲しみ後悔もするのだと思います。でも、高橋は、その桐島の答えを生きる糧とするのだろうなと思いました。
源平の頃を描いた「紅蕾」もとても好きでした。「古痕」の桐島もそうですが、このお話も、泣きたいのをこらえていかねばならない男の悲哀と強さがありました。そして、美しさと。「耽美」とは、こういうのを言うのですね…。
桐島と高橋の結末は、辛すぎますが、私は読んで良かったと思いました。フォローさん、レビューありがとうございました。
表題作のみ読了レビュー
ネタバレ
2021年4月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作品中時系列で、「しのぶれど」→「貴様と俺」 (しのぶれど番外編)→「白の無言」この単行本は短編集ですが、表題作のみ、麗人25周年記念小冊子vol 5(4月30日まで無料配信)で読みました。
背景にある二二六事件は、被害者側の家族、教育総監だった父親渡辺錠太郎を目の前で殺されたカトリック修道女の渡辺和子さんの手記を読んだことがあります。当時の若者にとっては国を憂うが故、家族にとっては全く謂れのない暴力が強く心に残ってます。それぞれの立場で迎えるこの事件。「しのぶれど」では多少なりとも牧歌的だった軍部が、この作品では転がるようにみな戦時へ向かっていきふたりは時代に巻き込まれ、目を疑う突然の幕切れ、んーできれば会わせてあげたかった、会わせてあげる世界線がほしいです、先生。。。
商業的には正直言ってあまり売れそうもないですが、(ごめんなさい!)この作品を掲載する商業誌の麗人の懐の深さも素晴らしいです。
フォローしてる方のレビューがなければ絶対に辿り着けませんでした。ありがとうございました。
「しのぶれど」から追って。
ネタバレ
2021年3月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高橋,桐島の終わり方は、背後から頭を殴られた様な衝撃でした。作者様の後書きで担当者の「高橋,桐島はBLではなく男色」のコメントを見て、いつの間にか自分は「フランダースの犬」はオリジナル版が好きだったのに、ハリウッド版の様な作品を好んでいたな、と気付きました。思い出すと、今も心に残っている作品の作者様は、優しい完結ではなく、描き切っていたな、と…。
「しのぶれど」から読んでいて疑問に思っていたことは、成績優秀の桐島がなぜ当時エリートと言われていた海軍ではなく陸軍を選んだのか でした。この作品を読んでやっと納得。よく考えたら桐島は眼鏡でしたね…。「風立ちぬ」の解説でもある様に眼鏡をかける必要のある男子は健康体とは言えず、とても肩身の狭い思いをしたと…。それにつけ肺を患った少年期。父親の後押しがないと、陸軍士官学校にも入学出来なかったんだなと、不遇な始まりが桐島にはあったんだなと思いました。
兄を追って軍人の道へ進んだ桐島。その兄が日露戦争の経験からPTSDの様な怒りを弟である桐島にぶつける。「しのぶれど」で、高橋が揶揄われて襲われそうになった時、「便所が近くなるぞ」と言った桐島の言葉の裏が、まさかここで繋がるなんて…💦高橋はずっとそんな彼を、芸者である母の影響だと思っていたのに…。
最後に落ち着いて桐島の人生を振り返ると、きっともうある程度の頃から覚悟を決めていたんだろうなと思いました。将校の宴席に呼ばれたら、身体の準備までして行っていたんだろうなと。それが稚児制度の残る軍人の道を自分の人生の道として選んだ桐島の人生だったんだな、と…。それはある意味、男色でも衆道の方に思っていたんでしょうかね…😩
高橋の想い対する返答は、彼が残した軍刀で自○した、そこに尽きるんだろうなと思いました。例え桐島が二.二六事件を生き残ったとしても、殆どの将校はその後 前線送りにされたので、作者様は最初から桐島には短い生涯を描かれていたのかな…。「聖セバスチャン」が冒頭から結末まで出ていましたが、作者様の描いた耽美な世界、ハピエンBLばかりを読んでいた自分にはかなりのショックで、良い意味でこの世界観が好きになったきっかけを思い出させてくれた物語でした。高橋はきっと戦争を生き抜き、戦後は家庭を持ったんでしょうね…。それが戦前の価値観を持った男性なんだろうなと思いました。
うっとりする
2021年1月30日
語彙力のなさを痛感しやす…。作者さまの持つ昭和初期から戦前の日本に対する感じ方がすごく好きです。ニニ六事件が背景にあるんですがすごく良かった。登場人物も魅力的です。色気があるんですが、当てはまる上手い言葉が思い付かないです。耽美なんですがもっと俗物的というか。お稚児趣味とか美少年趣味とか、なんだか見てはいけないものを見てしまった感というか…。全体的にシリアスなお話なんですが一つギャグが入ってます。それがめちゃくちゃ好きでした笑。絵が麗しいのでシュールでした。最後に義経が主人公のお話が入ってます。それも本当に耽美でした。物悲しいお話が美しいと思えるのは日本文化の特権ですね…
耽美
2020年11月14日
「しのぶれど」がとても気に入って、こちらも購入。「しのぶれど」は、この本のスピンオフで、明るい感じの話でしたが、こちらはかなりシリアス。切なさくもあり、とても耽美です。
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美しいです
2020年2月26日
とても良い、素晴らしい作品です。絵が美麗でウットリできます。耽美的。お話も色々と入ってますが凄く切なくもエロい、色っぽいですね~義経とか時代物も入ってまして読み応えがあります。なんせ絵が素晴らしい。戦争が絡んでますので胸がつまるシーンもあってまた何度も読み返す1冊です
美しくて哀しい
2011年9月4日
静かで美しい作品です。
絵もとても綺麗。時代背景と良く有っています!
日本人特有の詫び錆びを感じることができる良作です。
ヒトコトで言えば「美しい」
2011年3月1日
【白の無言】桐島の美しさには力強さが秘めている。
高橋はそんな目には見えない桐島の風格に憧れるが、それはいつしか愛情へと変わり…──
美しい作画や男同士の恋愛も見所だが、なんと言ってもこの時代背景。各所に細かく書き込まれた戦時下の日本の状勢。その中で起きる人々の苦悩や生きざまはとても切ない。
そしてまさに時代に翻弄された二人の青年の、悲しくそれでいて美しいドラマ。今にはない、真の美しさが垣間見れる一作。

【古痕】桐島信夫の生い立ち、暗い過去。彼の揺るぎない軍人としての意志の原点…そこには新月形の痕が関係していた。白の無言のアナザーストーリー。

【青蝉・患者H】前述の二作品よりもわりとライトでHな二部作。笑いあり、萌えあり。少年好き、お医者様(変態)好きは是非。

他、【紅蕾】

えー最後に、私としてはとっても満足な作品でした!(笑)
「しのぶれど」その後
ネタバレ
2021年4月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「しのぶれど」を読んでその後の二人が見られると期待しました。
一転して雰囲気が変わってシリアスになってます。
桐島の最後と表題の無言が重なって感慨深かったし、甘ったるい雰囲気が苦手なので
良かった。
関係ないし世代も違うのに、同じ悲恋で「春の雪」を思い出しました。
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切ない
2019年8月16日
読み放題で「しのぶれど」を読み、良かったので、同じ登場人物だというこちらも購入してみました。しのぶれどからは想像もできないほどシリアスな内容でした。桐島にああいう過去があったとは。。。しのぶれどを再読しようと思ってましたが、以前のように率直に笑えそうにないので、少し忘れた頃に読み直そうと思ってます。細やかな歴史背景は難しいですが、読みごたえがある作品でした。
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シリアス
ネタバレ
2018年2月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 内容はシリアスです。先にしのぶれどを読んだので余計にシリアス度が…。時代に翻弄されつつお互いの気持ちをおしころしてそれぞれの道を歩む。その先に待ち受ける悲劇…。時代が違ったら幸せな二人を見れたのかな、という気持ちになりました。
これだけ読むと悲しいのでしのぶれどを一緒に読まれると良いかと思います。
読む順番
2025年2月6日
発行された順では無く時系列で読みました。あの瑞々しく聡明な学生だった彼らに待っていた運命がこれだったなんて…特に桐島に関してはやり切れない思いでいっぱいになります。発行された順に読んでいれば彼らの青春は救いと思えたかもしれないですが、桐島の人生を考えるとやるせないです。
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ショック
2021年3月14日
「しのぶれど」の続きが収録されてるので、購入しました。
あんなコメディタッチだったのに、こんなシリアスな感じになるなんて・・しかも結末が。。
読まない方が良かった様な複雑な心境です。
他にも短編が二話収録されてます。こちらは、悲恋とハピエンで好みが分かれそうなお話でした。
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男色歴史悲恋譚
2019年7月30日
何か、BLって気軽に言えないです。レビュータイトルみたいに漢字で表したくなる1冊でした。表題の二人の、学生時代の話を別に読み、それは明るい感じでしたが、本編にあたるこちらは悲しい終わり方なんですね。全体的に、時代さえ異なれば幸せになってたのかな…と思いました。
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戦争もの
ネタバレ
2014年5月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 戦闘シーンもなく死んだというのもあとで知るみたいなが多いので、臨場感がないなあ。
医師に騙されてしてしまうやつは、二人が再開するのですが、自分ならめも合わせられんでしょうが、医師が悪いことしたみたいなこといっているけど、普通に話していて罪悪感感じているのか不明です。
戦時中
2009年7月28日
昭和初期の独特の時代背景と、背徳感 尊敬して 憧れていた人が 敗戦によって壊れてしまい、どうしようもない空虚…
やるせないですね。
戦争中の時代背景詳しい方にお勧めです
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