コロナ禍前の作品なのに、コロナ禍後に問題となっている性加害や人権問題を提起するかのような社会派オメガバースでした。
前作ともども主人公が法関係の職に携わっているからか、好きだ嫌いだの感情論から一歩突っ込んだ、論理的かつ説得力のある内容となっています。
αを装うΩのお話なので、発情シーンなどもちろんエロはてんこ盛りなんだけれど、人権意識だとか尊厳を描くことが前提なためか、αの仕打ちがわかりやすく暴力的だったり残酷だったりします。
ただ、αの性質にも時代をまたいだグラデーションがあって、前作とも主人公と番う俺様αはΩに対して理解があり、愛があります。
性的衝動を凌駕するプライドと、意志の力でバース性を乗り越える様をとくとご覧あれ!なんて強く推したい一作です。