3つの神通力を分け合った三つ子のお狐の半獣たちと彼らに仕えるもふもふの狐たち。三つ子の1人、三(みつ)とその世話係つむぎのお話。
狐、半獣、三つ子、主従関係、もふもふ…どれをとっても美味しいテーマです。つむぎはヒト化しても獣姿のままでも可愛いし、三つ子は3人とも見た目も性格も違うけどそれぞれ良さがあるし、ケモ耳かわいいし…。
耳と尻尾って、意図せず感情が現れちゃうからイイですよねぇ。しょぼんってなってるの可哀想だけどかわいい。ぴょこんってなってるのもかわいい。ずっとかわいい。
お話としては、三が離れに静かに暮らしたいがために世話係のつむぎとの結婚を強行…から始まって、力の弱い三とヒト化できないつむぎが足りないところを補い合っていく…と思いきや、三にはつむぎに黙っていたことがあったり、つむぎが一(いち)を想っているようなことを匂わせたり…静かで自分の居心地のいい場所を得たかっただけかと思っていた三がつむぎに計らずも振り回され、そんな三にさらに振り回されるつむぎの無自覚両片思いなお話。