両片思いは いつも 焦らされます。この作品は 3巻もあるのに、1巻目から 雲行き怪しいし、幼馴染だからなのか、その手をつなぐことが出来ず、心の距離が 離れ離れになったり くっつりたりして その過程は まるで 宙が 大人になるのを待っているかのようではありました。弟のように思っている宙を 泣かさないでおこうとすれば するほど、上手くいかない年上のてっちゃんの葛藤もわかるけれど、ほんと、手を離さずに、二人で ゆっくりと 関係を育めばよかったのになって思いました。だって、二人とも ほんとに お互いのことを思っているのだから。幾千もの夜を超えて、二人がやっと 心身ともに くっついた時は もうね、涙腺崩壊。最後のおまけ漫画が 良い味出してました。木下先生は 心情を言動で上手く表現する天才だと思います。