面白くて、どんどん読み進めていきました。
生き死にがある戦乱の世。身分の違いを超えて、誰かを愛する気持ち。大切な想い。誰かを護って戦い、誰かを守って死ぬ道に誇りを持つ人たち。本当は死ぬのは誰だって怖い。怖くてたまらないはず。
権力、力をエゴに使うか、万民のために使うか。人が生まれ持った立場や環境の中で、自分が持つものをいかに生かして生き切れるか。王族の立場、奴隷の立場、臣下の立場、商人の立場、異民族の立場。女という立場、男という立場。
平等などない世の中で、それぞれが、自分の中の本当の望みに正直に、あきらめず生きようとするか、ただ流されて生きるか。
主人公の成長と、聡明さ、頑張って生きる姿に、胸が熱くなり、読み終わったあとも、余韻が残りました。読み応えのある作品でした。