ネタバレ・感想ありライアテアのレビュー

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魂の叫びのような
ネタバレ
2025年2月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 好きな作者さんですが、表紙とためし読みで心踊らず、しばらく読みませんでした。でも読んでみると、短い映画をみたような思いでした。これは紙で読みたいなあ。片目の視力を失った写真家ゾノ。少年時代に島で美しい少年マニと出会い、ずっと探し求める。マニはたくましく、島の風習を堂々と誇りに思っていたのに、再開した時は島のことは一切語らない、周囲とも一線をひく研究者になっていた。なんとか一緒に島に行ってほしいゾノ、頑なに拒絶するマニ。島に着いたマニは、どんどん本来の姿を取り戻してくる。この展開は見事でした。一人でも多くの人に読んでもらいたいです。この作者さんは江戸時代物を丁寧に描きますが、この漫画も島の風景が細かく描かれています。島の風や熱気が伝わってくる思いでした。
出逢うことで自分が目覚めて
2024年12月14日
行くような、人生において、そんな愛に恵まれることがありますね。ギフトと思えるような。
好き嫌い、嫉妬、独占欲、駆け引き、純愛などの恋愛模様も、読んでて楽しいですが、それって恋愛の初期段階に限られると思っています。このお話は、言うなれば魂と魂が出逢うことでお互いが息を吹き返し、本来の道に戻っていくような、力強くて成熟した関係が描かれていると思います。だから、折りにつけ読み返したくなり、読むたび心が洗われる気持ちがします。登場人物も皆、歳を重ねた故のひと癖二癖あって、マニが気難しいのも味わい深く魅力的です。地球の生命力や自然の美しさを思い出させてくれるような作品でもあります。全て秀逸。
試し読みの13P目を見て‼ 😍
2024年1月20日
194P、1巻完結。エチは少なめですが構成がテーマを重視しているので無理矢理なエロは必要ないと感じます。てか、最初の出会いのシーン!😍 馬に跨がるこのシーンだけで、残りのページが全て白紙だったとしても買う価値があると思いますよ‼️。 うわあ~っ 一糸纏わぬ姿で馬に跨がる少年のマニ❤ その均整のとれた美しい裸体、長い黒髪、身体中の刺青、南国の熱帯雨林から生まれたような彼から目が離せない‼😍 カメラを手にした少年ゾムの前に現れたマニはまるで原始の神、太陽を背にしたそのあまりの存在感と美しさにゾムと共に私たちもマニに跪くのです。ふたりの出会いはおそらくマニへの島の意志であり成人を迎えたマニへの島からの祝福。その出会いからおよそ20年後、病気の為左目の視力を失った写真家のゾムとつらい体験のため島での過去を棄てた孤独なマニの、ふたりの魂の再生の為の原点への回帰がストーリーの軸になります。
作者の岡田屋先生は青年誌をメインに主に江戸時代の時代劇を描かれていて、その精密な筆致や構成力で読者から圧倒的な支持を受けており、その実力はこの「ライアテア」でもいかんなく発揮されています。
特に魅せ場の舞台となる南国の島の身体にまとわりつくむせ返るような熱量、温度と湿度、吹く風、浜辺の波音、生物の息づかいといったものが画面から伝わり、読者を南の島へ引き込みます。
母なる島の包容力は傷付いたふたりを優しく包み込み癒してくれるはずです。煌めく陽光の下では人工的な脚色を帯びた一切は形なく消え去り、人は最も美しい在るべき姿となるのです。刺青を施したマニの身体も事故でキズだらけとなったゾムの身体も温かく血の通ったものとなるはず……そんな場面を渇望しながら読みましょう‼️。 島の名前は出てきませんがおそらくタヒチ辺りかと…。賛否両論ある表紙はゴーギャンの油彩画を想像させます。初見の方を引き込むという点においてこの表紙絵は損をしていると感じますが、作品を読んだ後では作者様のこだわりと美しさを見いだします。
でも13ページ目のマニが表紙だったらな~~💕 カラーで見たいな~~✨
10年以上前の作品だし1巻完結となっているのですが、あとがきで作者様が「ふたりのこれから、それはまた別の機会に…」とされているので是非是非続編お願いしたいです!ゾムの撮ったマニの写真集もイラスト集として出して欲しいです❗ 是非是非‼
大傑作です。
ネタバレ
2023年3月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 傑作です。全ての人にお勧めします!Primitiveな力に魅せられたノゾムさん。孤児で、キリスト教の牧師さんに育てられました。キリスト教は一神教なのに、Primitive なsouth pacific の「島」の宗教とあからさまに対立しないんです。日本人だからこういうふうに描けたのかな、と思いますし、また、近代と原始的な自然との対立と和合、と言う意味にもとれます。素晴らしい作品をありがとうございます。
柔らかな光の空=ライアテア
ネタバレ
2023年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 写真家ゾムと神経生物学の研究者マニのお話。

マニはタヒチ、全ポリネシア人の故郷と呼ばれているライアテア島出身。その神聖な島で13歳のゾムはマニと一瞬出会った。その時の神々しい光景とマニの姿が忘れられず、ゾムはずっとその時の残景を追い求めている。難病に罹り失われていく視力の中でまたマニと再会するが…。

主人公ゾムの人生より、マニのそれまでの人生に心が締め付けられました。10代後半からフランスに居る父に引きとられ、父親と義理母、義理息子と過ごした5年。そこで受けた義理母達からの人種差別によって、マニのアイディンティティは壊されてしまいます。自分は何者であるか?という自尊心は、幼少期に育まれる大切な感情。マニのキラキラとした自尊心はあの島の生活文化の中で育まれた。それを全否定するマニ。それ程の経験(泣…😩)

大学時代のマニの回想シーンで、男性教授?との情事のコマに何故か泣いてしまいました。何がインスピレーション💦(教授のセリフ)ポリネシア人とネイティブアメリカンの違いも分からない教授よ💦 たった1人、辛かっただろうな。共同のプロジェクトとかあったとしたら…大変だっただろうな。それでも得た最高評価(A+)。不公平だという他学生のコマに、貴方はマニと同じだけの努力が出来ますか?と心の中で叫んでしまった。そして博士号まで取れたのは、マニ本人が言う様に彼は本当に天才だったからだろうなと…。

最後、ゾムとマニの島のシーン。この情事は神聖な儀式の様で、たとえゾムとマニが女性同士でも男女でも、性別なんて関係ないシーンだっただろうなと思いました。マニから感謝されるゾム。そんな風に感謝されたのは、地球を映すゾムの瞳が綺麗で個を超えた感覚が彼にはあるからかなと思いましたが…それでも地元の方、マニに受け入れられたなんて、なかなか出来ない事だなと。(同じタヒチに行ったゴーギャンは、死後現地の人達に家を焼かれている…)作者の凄い所は、そのシーンでゾムとマニのそれまでの人生の昇華もしてしまっている所。この物語の完成度の高さ…うぅ(泣)
あとがきの様な1ページも良かった。最後は読んだーという満足感に浸れる、素晴らしい作品でした✨
何か凄い!!
2023年3月6日
こういうお話を作れるのがただただ凄いと思います。表紙だけでは絶対スルーしてた作品ですが、(表紙で損してる作品多いですよね。何でだろ?)島でおすすめされていたので購入。結果買って良かった!ご紹介ありがとうございます。絶対自分では手に取らなかった作品です。
ただ後半ちょっと性急過ぎるような展開と、欲を言えばもっとイチャコラ見たかったな〜と思うので、続編読ませてください!よろしくお願いします!!
世界の中心でBL愛を叫…!!!(びたい気分)
2022年9月2日
叫…ぶとは小心者なので言えなかったですが、叫びたいぐらい〜〜素晴らしかったっ
最高ーーー
イントロは表紙の印象からか、少々入りづらかったのですが、美しすぎる黒髪ロングヘア・青年時代のマニ様が降臨した途端に、(ノ)ゾム同様、あっという間に引き込まれてしまった。。マニ様降臨シーンのインパクトたるや…
神~~~~!
私の性癖、黒髪ロン毛の男性、しかも全身トライバルなタトゥーだよーっ!美っっっ!かっこよっっ!
鼻血出しながら泣けるレベル!
さらには南の秘島、島の通過儀礼、2人の男の熱…これだけでも極上アイテムだというのに、、人としての成長をみせてくれるストーリーで、、、うぅぅぅ〜予想外の極上の物語に、もう、「だからBLは最高なんだー!!!」と世界の中心でBL愛を叫びたい!気分!
私はこれから何度も、この美しいマニの姿を見にこの作品をリピートしにくるんだろうな
フォロー様のレビューをみなければ辿り着かない1冊でした、深謝。
魂の深いつながりを感じる
ネタバレ
2022年5月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォロー様のレビューで知った本作品。正直、レビューを読まなかったら購入していなかったと思うので、この作品に出逢わせてもらえた事に感謝。

タイトルのティアテラ、最初読んだ時は太陽の光のことだろうかと思いましたが、調べてみたら「遙かなる楽園」「柔らかな光の空」という意味があるそうで、意味を理解してから再度読むと、ゾムが幼い頃の事故で両親を亡くし、そして自分の死も感じたであろうその生死の淵で救助の人達の声を聞きながら見上げた空に感じた「ライアテア」。その後ゾムが13歳の時に訪れた南の島で、偶然出逢った美しきマニ。マニの瞳の中にも同じ「ライアテア」を感じたからこそ、マニに対してここまで心奪われてしまったのだろうなと。
それを感じていた元恋人の別れ際の言葉が辛かった。
この女性は本当にゾムを愛していた、それだけにゾムの瞳の中には自分がいないことを過敏に感じてしまったんだろうなと。
ゾムは片目を失明した事で目に映るものではなく、自分の魂に素直に生きていく。数十年ぶりに逢うマニの容姿が変わっていてもゾムは魂をみているから何も欠けていない、変わっていないと強く言える。なんて格好良いんだろう。ゾムの再生を通してマニも再生していく…。
最後はマニの魂の美しさを私も感じることができて心が震えました。1冊でまとめずにもっとゆっくりと味わいたかったくらい素晴らしい作品。あとがきのラフの絵のストーリーはまた続編で読ませて貰いたい!文句なしに星5
すごい!!
ネタバレ
2022年5月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙がステキ過ぎる!タヒチ期のゴーギャンっぽい!
なんて深く美しい色なんだろうとしばし、てかかなり長く鑑賞。そしてやっぱりタヒチのお話!
表紙に見合った、心をガッチリと掴まれるお話でした。
出会わせて下さったフォロー様に感謝です!
………
これほど男同士が羨ましいと思った作品はありません。
男女じゃこの感動はなかなか出せないのではないでしょうか。
自身の寄る辺となるモノを捨てたとして生きる男、マニ。
自身の拠り所を手に入れるために前に進む男、ゾム。
それが故郷なのか信仰なのかアイデンティティなのか。
ゾムの別れた奥さんの気持ちがすごくよく解ってしまうだけに、男の中の『絶対』が憎らしくも憧れてしまいます。
それは男の『根源』なので、愛とか恋とかのレベルでは比較してはいけないのでしょう。
(そこはゴーギャンだけに、モームの月と六ペンスを彷彿させます。)
そしてそれを求める行いが、長く苦しんだマニを救うことになる。
太古の神の引き合わせだと言いたくもなるラストシーンは、熱く・強固で・絶対的な力強さを伴った美しさでした。
ああ本当に羨ましい。
惚れた、と言うひとことに収束しているのも、その中に「多くてたったひとつ」があると思うとかなり粋でした。
………
初読で感じた事を勢いで書いてしまったので乱雑なレビューですが、書かずにはいられなかった衝動と感動をもらいました。
ぐふっ!BL史上最高の受け様降臨!
2022年3月4日
間違いなく私の長いBL史上でダントツにいい男の受け様です!刺青姿の美しいマニ!若い時もかっこいいけど、オジ様になった時も最高!132頁の後ろ姿なんかもう、鼻血が止まりませんよっ!ゴーギャンの絵を見ているような表紙にひきつけられました。とにかく島のマニが美しすぎて素晴らしい美術品を見て感じる様な感動を覚えます。どんなお話にも似ていないオリジナリティ溢れるお話です。エッチも男女間のような甘々でなくオス同士の力強いそれでとても良いのですよ。くぁーーー興奮するわー。是非是非この続きが読みたいー!
表紙損?
2022年3月3日
骨太な人間ドラマ。
すっごくいい話なのに、表紙の迫力に敬遠してしまう人も多いのではないかと(実際にそんなレビューも散見される)…
それを乗り越えて、読んでみる価値ありだと思います。
男と男以前の、人間として互いを求め合うその姿に胸を打たれること間違いなしです。とにかくマニが美しいし、感情表現や演出が秀逸だから。
異国の地、世界を股にかけたストーリー展開があるからこそ、それぞれのキャラクターの心理状態をうまく表現できていると思います。
私にも見えた…!
ネタバレ
2021年12月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めてこの表紙を見たとき、
ゴーギャンの様ですごく惹きつけられたのを覚えています。
でも何となくハードル高く感じてその時は読まずに去りましたが、
ふと思い出したら急に読みたくなって。

フォローしている方々のレビューの通り、素晴らしかったです。
鳥肌と涙でした。
BLなのかもしれませんが、
そういう意味で感動して泣いたのではありません。
あれほどかつての光を失ったかに見えたマニ。
ゾムがシャッターを切ったあの瞬間、
本当に私にもマニの光が見えましたから…!
愛だ何だを越えてました。
愛にはその先があると思えてなりません。
終始美しい絵に惚れ惚れして読んでいましたが、
このシーンは岡田屋先生の画力に圧倒されました。

ストーリー展開に不満はありませんが、
1巻のボリュームでサヨナラするには名残惜しさを感じました。
是非是非続編をお願いしたいです。

最初は面食らう程インパクトを感じた表紙も、
もう読後に見返すとこれでなければ…と思えますね。
ライアテア、実在する島とのことで調べてみて、作品の深みが更に増した気がします。

この作品でしか味わえない感動がここにあると思います。
壮大!
2021年8月13日
久々に読み返しても改めて感動します。映画を1本見終わったような、何重にも重なった感情が沸いてきました。岡田屋先生の絵の素晴らしさ!マニの体の刺青も本当に美しく、生命力にあふれています。なんといっても前半と後半のマニの顔つきの違いたるや!です。ストーリーもたとえBLでなくても壮大で素晴らしいと思います。その後のゾムとマニはどうなっているのか知りたいですね。
すごい。
2021年2月18日
取っ付きにくいかと思いきや、するする読めてどちらかといえばあっさりした読み応え。しかしながら読み終わって思い返してみれば、これ以上ないほど濃い内容。本当に凄い。全ての場面がすごい。どの漫画も無駄なコマはないと思いますが、こちらの計算しつくされたカメラワークにはただならぬものを感じました。(表紙の目のカラーに最初違和感あったんですけど、そういうことか…と本当に感嘆してまいました。とかいって全然的外れでしたらすみません。)登場人物たちがみんな魅力的です。もっと彼らと触れあっていたかったので上下巻くらいで読みたかった気もしますが、十分に語りつくされている感もあります。恋愛と信仰は面白いテーマと思います。心を捧げているという点ではそれはもはや恋なんですかね…。他の方がおっしゃってましたが、表紙の感じは中身にはなく、とすればモデルとしてやってるのかなぁと思えば本当に微笑ましい。そう思うととても良い表紙です!
BL読んでてヨカッタ...
ネタバレ
2021年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1000冊以上のBLを読んでいるとさすがに既視感がしてきますが、時折すごく心をわしづかみにされることがあって、これはそういう作品でした。著名な写真家のゾムは原因不明の難病で左目の視力を失い、13才の時に楽園のような南の島で出会った神々しいほどに美しい少年(マニ)を再び同じ場所で撮影することを強く願います。マニは故郷を出てパリで研究職に就いていて島に戻ることを激しく拒否します。彼は島を離れてから差別と偏見に晒され、自尊心を損なわれて輝きを失い別人のようになっていました。そんなマニをゾムは20年前と全く変わらないと言い切ります。使い古された言葉でしょうが、これは愛と再生の物語です。ストーリー重視の方にオススメしたいです。ぜひ多くの方に読んでレビューを残していただきたいです。表紙でためらわれるかもしれませんが中の絵は違いますので試し読みしてください。岡田屋先生がゴーギャンをイメージして描かれたのでしょうか。ライアテアとはフランス領ポリネシアに属する島の名で、神話ではポリネシア人発祥の地とされているそうです。ちゃんと完結していますが、あとがきで そんな二人のこれから、それはまた別の機会に...とあります。読めたらとてつもなくうれしいのですが...本当に心からお待ちしています。
2013年8月 総194ページ 修正=見えない構図。
大好きな世界観
2019年8月31日
人間臭さ漂うキャラ達が最高です!人間同士の結びつきを味う事ができてとても良かったです。
表紙と中身のギャップ!
2018年2月16日
表紙のイラストを見て残留日本兵と南国の現地民との生々しい劇画タッチの男色ものかと思い込んでいましたw
そういうのも好きなので読んでみたら想像と全然違う!絵も上手だし、ストーリーのしっかりしたとても心温まる良作でした。Hシーンは少しあるけどBLというカテゴリじゃなくてもよいのではと思わされます。
読み終わった後すぐに岡田屋鉄蔵さんの他の作品も買いました。とても良い作家さんに出会えました。
表紙で回れ右している人もいるかもしれませんが、ぜひ読んでみて下さい!
一人の人間としての愛情
2018年2月9日
出てくるキャラ全てが魅力的です。体の描き方が上手で丁寧なので普通のシーンでも色気を感じます。
とてもきちんとしたストーリーなのでこれならば
上下巻で分けて少しゆっくり目に進めてもよかったのかも。
いわゆるチープな「BL」ではなく人間の持つ「愛情」「尊敬」などがメインに感じられていい話だと思いました。
BLジャンルではなく青年漫画とか別のジャンルの方がいいような気がします。お値段は他と比べるとちとお高めですが値段以上の価値があります。
できることならばもっと沢山の人に読んで頂きたい作品です。
ぜひ購読を、そして熟読を。
2018年2月4日
心ない人達の嫉妬と好奇にアイデンティティを傷つけられた、若いマニ。チャプター2の中表紙のマニ達の笑顔が眩しくて、悲しくて、読み返した時少し泣けました。
少し駆け足気味にも感じますが、彼らの心の動きを汲み取るヒントはたくさんこぼれています。表面をサラサラと滑るように読むだけでは、あまり感動しないかも。
岡田屋さんは、男性(の体)が大好きなんでしょうね。とっても美しかったです。……まぁ本編中、マニが頭に花をつけることはありませんでしたが笑。なんなんだろう、表紙のマニ。ゾムの写真集用でちょっとふざけてみたのかしら(そう思うとなんか愛しい)。
温かくて色っぽい話 ぜひお勧めします。
ネタバレ
2018年1月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙にびっくりして、無料立ち読みを開いてさらにびっくりして(モロ出しの原住民風お兄さん)←、好奇心で読んだのに、感情描写が丁寧で、Amazonで紙の本を買う程ハマりました。絵で好き嫌いが別れるとは思いますが、私はリアルな絵柄が好きなのですんなり入りました。表紙のロングヘアのおじ様、若い頃綺麗でカッコイイです。このお話で作者さんを知ってハマりました。

生命力や人の温もりを思い出したい時に読むと、胸がじんわりします(^^)ロングヘアのおじ様が受けです。おじ様受け、男前受けが好きな方にもぜひお勧めです。

表紙がリニューアルされれば、もっと手に取る方が増えるのではないか、と勿体なさを感じてしまいます。ぜひ、手に取る方が増えるといいなと思っています。
表紙は
2017年9月28日
なかなか手が伸びないと言うかパケ買いする人は少ないと思いますが、ストーリーが素敵。
部族とか人種とか普段は意識していないですが、考えさせられました。
表紙で損してる気が💦
2016年10月30日
マニの内からくる美しさや、力強やなど神々しい生命力の表現と、
マニやゾムの過去からなる死と、死とは一線を画すもの。
また、肉欲や絆。
そういう世界観が繊細に描かれている良い作品です。
映画の様な素敵な作品なのに、表紙がね〜〜。

かくいう私も、この作家さんの「千」が大好きで
レビューを書くきっかけにもなった作家さんなのに、
表紙で尻込みしてました💦

読んでみると、あーーーやっぱりいい作家さんだわ〜と。

マニの最後の試練は命がけで、切なくて尊い。見事でした。
生命力を感じる
2016年10月8日
生命力を感じさせる作品です。
過去の出来事や日々の生活の中で奥底に埋もれてしまった、でも決して消えていないその人にとって大切なもの、個人の根源にあるものが引き出される(再生される)というのが、生命力に感じるんですね。
表紙で一目瞭然ですがイケメン甘々BLとは全く違います。
BL要素なくても成り立ちそうな映画的作品。
意志の灯った瞳とガチムチに瑞々しい美しさを感じます。
難を言えば、ページ数の割に元の値付けが高いです・・。
総194ページ。
続刊希望! 美しい映画のよう。
2016年4月20日
一冊表題作。
まるで映画を観てるように鮮やかな色が感じられる。
表紙が損してる(なんで額に花??草冠でしょう!マニが美しくない。。)
試し読みもピンと来なかったけど千もそうだったし、レビュー信じて買って正解!
読むほどに惹き込まれる。
ムサイおっさんにしか見えないマニ。島の誇りと共に美しさに輝きが灯る。
ギリシャ彫刻もだけど、鍛え上げられた精神と肉体の美しさはアートだ。
楽園のような地でその美しさに心奪われ、写真家になったゾム。
出会いも再会も奇跡的な縁が聖地に相応しく神秘的。
2人共難しい性格だが、過去の因が解かれると共に変化していく。
ストーリーに深みがあり、読み返して意味が解って面白さが増した。
ラストの展開がすごく良い~。
ただそこでエンドなのが寂しい!
映画的には感動だけど、漫画的にはその先の話が欲しい!
2人がどう変化していくのか? 目は? 仕事は?

1巻じゃ勿体無い!
作者さん、続刊欲しいです!
オマケのラフな絵。。それ全部漫画にして欲しいです(泣)
これからはまた別の機会、ですか? 機会、お待ちしてますよ!
千も好きですが、ライアテアはもっと惹かれます。続きや背景、2人の過去ももっと知りたい。
いつかで良いので、よろしくお願いします。
生命のやりとり
2014年3月20日
1人の「男」が1人の「男」を求め、自分の中の失っていたものに気付いていきます。あまりに求め、焦がれると性別の概念は遙か彼方に消え去るものなのでしょうか。人の持つ本来の欲望の前には性別などは関係あるはずもなく、ただ、愛する者を愛する、という純粋な結び付きに昇華するのでしょうか。岡田屋さんの確かな画力のを前に原色の混ざり気のない生命のやりとりを堪能することが出来ました。線の細い今風な男性は出て来ませんが、恐ろしいまでの色香を纏った男性が出て来ます。岡田屋さん!凄いです!
1本の映画のよう
2023年11月19日
他の皆さんもおっしゃってますが、表紙で損してますね!
絵のタッチもあまり好みではないんですが、ただ、BLと言えどいやらしさはなく、ゆったりとした大人の映画を見ているような気分で、読み終わった後に満足感が得られます。
結末はまぁほとんどの方の想像通りなんですが、最後のおまけページのその先が気になって、色気が増して笑顔を見せる様になったマニの、その後の日常が見たいです!
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ロマン
2019年8月31日
男が昔の記憶に囚われて、またそれにロマンを感じて追い求める、という感じ。素敵でした。
読み手次第
2019年1月1日
幼いころから熱望していた島の写真を撮ることを追い求めるカメラマンと未開?の島出身の研究者の話。良く言うと話がとても奥深い。少し悪いうと人も話も少し硬い感じ。どう感じるかは読み手次第!
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表紙がすごい
2018年11月1日
なんて渋い表紙なんだ…と敬遠していましたが、レビューがいいので購入。確かに、他の作品とはひと味もふた味も違う!
最後に少しうるっときますよー、り
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いっしょに笑う
ネタバレ
2018年2月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ すごくコンパクトにいい話がまとまとまってるって感じでした。じっくり読めばものすごい情報量なんでしょうけどね。島にたどりついた二人が再会して笑いあうところ、こっちまでいっしょに笑っていました。すごく爽快!!そしてかっこいいっておもいました。人間が人間を愛するっていいなぁっておもいます。まわりのひとたちもそれぞれふたりのことを愛していて、辛いことをかかえていたふたりの幸せを願っている。BLのジャンルにいれておいていいのかな?なんかもっと人目にふれてほしいです。
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インパクトある絵♪
2015年8月12日
マニを苦しめていた正体をゾムが教える場面が印象的でした。儀式の事や入れ墨、偏見等に苦しめられていたマニですが、困難を一つ一つクリアする事で最後のシーンは神々しさを感じます。知らず知らずのうちに抱えていたゾムの悩みも解消されて良かった!
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高評価なので読んでみました
2017年7月11日
BLというか、より深いところ、魂で惹かれ合うような人間ドラマ。おもしろくはあるのですがBLラブラブを期待する人には向かないかな。そっちの熱量低め。あと私にはちーと絵がごつく感じました。
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刺青が美しい
2017年3月5日
全体的にアート的な感じ。マニ(刺青の男)が本当に美しいので、もう少し絡みを堪能したかった。でもハピエンで良かった。
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相変わらず人生もの
2014年9月15日
前半の主人公の過去のいきさつや、トラウマ系の話が多く占めて、
写真家との打ち解けるのがはやかったり、
自分が恐れて封印していた、故郷やらルーツ的なものを受け入れるのが早かった気がするがどうでしょう?
著者の「タンゴの男」が好みではなかったですが、気迫があったのです。
それに比べると2人で自己完結しちゃう物語だからか、
思ったより早大ではなかったな。
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作家名: 岡田屋鉄蔵
ジャンル: BLマンガ
出版社: 白泉社