水井恭一のTEENAGE LUST
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水井恭一のTEENAGE LUST

つづき春

経験豊富な水井恭一が、初めて手に入れる恋

ネタバレ
2025年10月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 時代的・倫理的・地雷的に引っかかるとこはあるけれど、そんなもので拒絶してしまうには勿体無い、つづき春先生のBL作品。紙発売は2003年の作品です。
小声で言いたいのですが、昭和に発売した先生のちゃお付録漫画まだ持ってる。原島工業高校、サイケくん好き!BL描かれているの知らなかったので、見つけた時は嬉しかった。

とても「十代の恋」と一括りにはできない、モテ男・水井恭一の男性遍歴。この作品で振り返るのは、彼の13才から16才まで。どのお話も、別作品として読めそうな内容の濃さ。

特に13才の彼に色々と教え込んだ、ハタチの大学生本城。
この出会いと関係がなければ、水井の初めてもその後の生活も、もっと苦しいものだった可能性がある。
水井と関係を持った14の時の彼も、15の時の彼らも、16の時の仲間達も、そのひとつひとつの経験が、大学生となった今の水井恭一を作り上げていく。
そして、原点とも言える恋に出会い、立ち向かう。

自分じゃ言語化できない事まで、他レビュアー様たちが全部書いてくださっています。
愛があれば他人の人生を変えてもいいのか。いいも何も、それが恋愛。恋って怖いものですね。とても深い作品です。
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