ラーメン屋に並ぶお兄さん達をBLにしたい話
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ラーメン屋に並ぶお兄さん達をBLにしたい話

はちみつパン

「こうしたい」を18頁に持ってきたのが神

ネタバレ
2026年3月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ ラーメン屋で偶然となりに居合わせたリーマン(32)とお兄さん(24)という、「偶然並んだだけっていうシチュでBLになるの?」という興味で読み始めた本作。ラーメン屋で並んでいるという、食べたい物が同じであること以外共通項がなくって、ノンケな2人が、すこ~しずつ、距離を縮めて友達になって…と、そろりと始まったな、と思ったところで先生がぶっこんだ18頁の関係図で目がテンに。
 なんと、先生がこうしたい、と手書きで書いた字の下に、「…ただのメシ仲間のはずがなりゆきで〇〇関係に…!?」とあって、えっ期待していいの?まだ、全然そんな雰囲気じゃないのに…!!そもそもタイトルの「BLにしたい」も新鮮だと思ったのだけれど、そんな作者の願望が叶うのか叶わないのか、という新しい視点が加わり俄然テンションが高くなったのです…!!

 が、先生の丁寧な絵柄と同様、主人公2人の心の動きの描写も丁寧で、実利で始まった関係が、いつしかかけがえのないものになっていく過程がじっくり描かれていて、名前のつかないほのかな感情に、名前がついたときの感情の高まりとかに読んでいるこっちもキュンキュンしちゃって。
 Twitterで掲載されたものを完結後に書籍化することになったのだとか。なので、四コマでテンポよく、コミカルに進む頁や、ストーリーを描くために何ページかかけて描いている部分があったりと、雑誌連載などのお約束にとらわれない作品作りも魅力的だと思います。
 どこまでも人が良さそうなリーマンにも、お兄さんにも少し重めの背景があって、リーマンの男同士という障壁を乗り越えてでも人恋しくなる気持ちに共感できるし、お兄さんは障壁はそこまで高くないんだけれど、リーマンを大切に思うからこそ、ぐいぐいいかずに控えめに接しようとする当たりがかえって相手を大切に思っている気持ちが伝わり、じんわり沁みるのよね…。

 18頁目で受けた衝撃から身体の関係も期待してしまったけれど、そういうことより偶然だった出会いが必然になる過程に心が持っていかれる作品。心が浮き立つ読後感が最高…
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