春、結婚して
」のレビュー

春、結婚して

HISADA

ふわりと、沁みる…

ネタバレ
2026年5月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 半年前に彼女と別れ将来にも漠然とした不安を持つ玉水に、高校時代からの友人花海から天体観測のお誘いが届く。
試し読みで読める一話が何とも懐かしい感傷を思い出させ、なのに二人を取り巻く空気はふわりと、柔らかく優しい。
つい、予定にない新刊購入をしてしまった。

既に同性婚が認められている時代。
いつも突拍子もない誘いをしてきた花海が、誰かと一緒にいたいと言う玉水に、俺と結婚する?と提案をする。
決めるのは一年後の春。そして始まるルームシェア。
この流れが全く不自然ではない。
穏やかな玉水と、思考が自由な花海。友達としての相性がとても良く、仲良しな二人は見ていて楽しい。
けれど友情が愛情に変わった瞬間が、花海にはあって…

ああぁ〜、キュンとする。
沁みる。エモい。
しかも、めっちゃ丁寧。
読み進めるのが勿体無く感じるくらい良かった。
友情と愛情の間で揺れる感情が素晴らしい。
二人の歴史が愛おしい。
表紙が神。タイトルも神。

全196ページ、内25ページは読み切りの別作品。
ギャグ系のそちらも楽しいお話でした。
両想いっぽいけど言い出せないあの瞬間がサビ…わかる笑

後から気付いたのですが、「恋わずらって日常」を描かれた先生だったのですね。あちらも良い作品でしたので、今回の先生初コミックス、早々に購入できて嬉しいです。
恋わずらってのアキオの涙ぼくろも色っぽくて好きだけど、本作の玉水は頬ってのも実にいい。
花海の、センター分け前髪が顔にかかる瞬間も良い。

先生の作品は友人達も、周囲の表現も、良いですね。
先生の人柄でしょうか。
これから応援していきたいです。
いいねしたユーザ24人
レビューをシェアしよう!