「極夜
」のレビュー

極夜

文善やよひ

目にも心にも響く極上のファンタジー

ネタバレ
2026年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 芸術的な絵画のようであり一編の詩のようであり
その切ないストーリーに心の奥までぎゅう~っと掴まれました

先生のおススメの順番どおり『鴆』の1巻の後こちらを読んで(こちらに、1巻を先に読まないとネタバレになる『鴆』の番外編が収録されてます)
2巻に進みましたが、もうこの『極夜』のお話が刺さりにささってしまったので・・こちらを先に。

以下ネタバレです

ツクヨミの忘却の奥底に天野への確かな愛がずっとあるのが切なくて泣いた・・
覚えてなくとも永遠に消えることはないんだろうと…
それに応えるように真相を秘めたままツクヨミのそばにいることを選んだ天野の想いもまたせつなくてあたたかくて。
口にしないのは天野の優しさなのだろうと思えてずっとはらはらと涙が止まらなかった。

上から煌々と照る光ではなく、ほわっと照らす間接照明のように柔らかく、でも決して消えないような愛がまさに月のようでじわじわと心に沁みました。
行間を読ませるようなお話で、わかりやすく手放し万歳のハピエンではないけれど私には極上のハピエンに思えました。
とても素敵だった。

『鴆』の短編!かわいい・・弱ってるツァイホンの色っぽさとフェイのポンコツ感がたまらん。あんな有能な男がこんなに骨抜きになるとは・・・恐るべしツァイホン
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