「緑土なす
」のレビュー

緑土なす

user/みやしろちうこ

灰色狼がいい感じで描かれているのが嬉しい

ネタバレ
2026年9月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私は原作が大好きなもので、コミカライズに飛びつきました。
しかも、原作挿絵と同じuser先生であることも嬉しくてうれしくて。
感激でした。

1.2巻完結で原作ほぼ1巻分といっていいでしょう。
あとがきで仰ってますが、編集作業が非常に大変だったのではないでしょうか。
残したい場面ばかりでしょうから。

血族しか愛せない異能の王族のお話しです。
血が呼び合うシステムですから、愛情や感情が育ち、手と手を取り合うお話ではないです。
最初は確かにそう感じるかも。
そこにブロックがかかる読み手は最後まで受けいれられないと思います。
私は血が呼ぶという王族が原始的というか100%純粋というか、暴力的なまでの渇望というか。
気に入ったのです。
実際、本作でも獰猛な王の姿が描写されています。
私はそこが好き。
ちなみにコミカライズではマイルド表現。
チラリチラリと覗く王レシェの獰猛さあふれる視線に喉が渇くほどくぎ付けになる。
兄足弱を手放すくらいなら命を絶つことの方が容易いだろうと確信させる言動。
たまらないわ。

かなり編集されているのでこの2冊ではふたりの王族と守護一族灰色狼の愛と性と忠心をすべて味わうことはやはり難しいと思います。
でも世界観を味わうにはuser先生だもの、やっぱり最高の作品。
原作読んだ勢は「あ~あの場面が!」「レシェの顔!」「足弱よ…」なんて美しい作画に乗せて振り返ることができる至福の時です。
「この地をここから緑土なす」
もう!この場面の作画が凄い泣けてきちゃって…。
この一族はこうやって脈々と幸せを分け与えて愛を振りまいて生きてきたのだと。

寂しくも美しい王獰猛レシェと孤独な兄足弱のお話しは原作でも味わってほしいと思う強火勢です。
他のどこにもないファンタジーだと思います。

※勝手にレシェの一族はジ○リの天人・天女と同列であこがれてます。
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