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今月(10月1日~10月31日)
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シーモア島


投稿レビュー
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キラキラしてない中年、なのにキラキラ2025年9月24日受け攻めとも40歳オーバーの中年。若くもなければ、スパダリ、イケメンというような符号もつかない。ついでに富豪でもない。平日乗車率50%程度でも居そうなごく普通の中年男性がたまに会うだけの関係を3年。本名も職業も知らない約束もしないっていうのが、大人のそういう目的のためだけの関係を強調します。
でも二人で過ごす時間を二人ともすごく慈しんでいるのが伝わってくる会話だったり、行為だったりするんですよ。特にアキちゃんがかわいくて。メガネの中年リーマン、スーツに黒ソックスが本当にかわいいです。ソックス否定派なんですが、アキちゃんの黒ソックスふくらはぎ丈だけはなぜかかわいい。攻めがかわいいって思うたびに、うん、かわいいって復唱してました。
スッキリとした線で描かれるおじさんは哀愁と色気だけでなく清潔感も漂ってます。ガッチリしてるけど、ムキムキではない体も魅力的で、程よくメンテナンスされた攻めの大臀筋を存分に拝めます。
中年のリアルとおじさんのファンタジー具合が絶妙です。 -
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まさにタイトル通り2025年6月19日サブカルショップの店員×店長(既婚) 居心地はいいけどスキンシップゼロの結婚生活を送る店長がさみしさを抱えながらも折り合いをつけている日常に現れた趣味も合って優しくてフリーのバイで都合のいい攻め。実は初回読んだ時店長のあまりの切なさに攻めに出会えてよかった!なんて思ったんですけど、なんかもやっとしながら二回め読んで膝を打ちましたね。もやっとの内容はタイトルにすでに明示されていたのでした。
「不倫」なんですよ不倫。不倫の状態をいち早く脱することも出来るのに、妻への罪悪感を感じながらも関係継続。店長が吉田さんに惹かれる気持ちがすごくわかるように描写されているから二人のことを応援してるんです。だから店長から吉田さんへの誠実さが見えないのがすごく残念で。手に入らないなんて言ってないで店長の一番欲しいものはなんなのかきちんと向き合って欲しいです。続巻楽しみにしてます。 -
不惑だからこそ成立する関係2025年6月12日元同級生(全然仲良くない)ノンケ同士40歳 もしアラサーだったら絶対一緒に暮らせてないし、何なら声も掛けてなさそうな二人ですが、40歳になり人生のいろいろを味わってきたからこそ成立するCPです。同居当初は受けはギャーギャーうるさいし、攻めはだいぶスンとしてるんですが、小競り合いでコミュニケーションを取りながら、気が付けば 変わらない表情と少ない口数で受け止める愛情(それも思いの外深いヤツ)がクセになります。
結婚や子供など人生のイベントの大半に目途のついたアラフォーなので、残りの人生を誰とどう過ごすのかを考えだすそんな頃に二人が出会えてよかった。
BL読みながら、人生とか家族について考えさせられたい方にお勧めの作品です。 -
犬化するイケメンと犬大好きトリマー2025年6月7日そりゃあ相性は最高でしょうけど…犬だよ⁈ という気持ちで読み始めたのですが、さすがの山田南平先生でした。相性抜群の二人が運命の出会いなんですけど、きちんと気持ちの変化を追ってくれているので、漫画内に出てくるモブの声の方々と同化しながら夢中で二人を応援しちゃいます。そして驚くほどキャラクター設定がしっかりされているので、巻数がすすむほどハマります。中盤で出てくる子供時代の事件や家族の関係もとってつけたようなものではなくお話全体の奥行きがひろがるような素晴らしさでした。読み返したときにすでにこれらのエピソードに絡むコマがいくつも書き込まれていることに気付き驚きました。やっぱり人気作を生み続けるプロの漫画家さんて凄いんだな。感動。
本編読んで、スピンオフのためにまた読み直して新たな発見をしたりと何回でも楽しめる作品です。 -
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「秘密」を暴く、ということの重さ2025年3月31日お試し読みの大統領の話がすごくわかりやすく流れるように第九の舞台に連れて行かれました。
ところが、第九でのストーリーは結構グロかったり心を抉られるような事件ばかりで途中休憩が必要でした。
そこで、スピンオフの創世記(season0第一話)を読んでみることに。これが休憩以上の効果がありました。薪さんの生い立ちや鈴木との出会いに触れられ、薪さんの人物像が深まり、急いで本編に戻ると..賢く強く美しい薪さんですがそれだけではなく彼の哀しみ孤独思いやりに溢れた姿勢までも描かれていることに気づけました。
本編途中でも創世記オススメです。 -
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寵妃ヒュッレムの成り上がり一代記2025年3月25日奴隷から寵妃となり権力を手にする主人公の人生記なのですが、恋愛だけでなく、史実に基づいた歴史ロマンあり、おまけに後宮サスペンスもついてくるお得な展開です。
史実に絡める創作部分がヒュッレムとイブラヒムと皇帝スレイマンの絶妙なバランスで成り立つ(恋愛だけではない)三角関係で構成されており、最終巻までドキドキしながら読めました。
三者の言葉も行動も、その背景を鑑みればどれも最後まで納得のいくもので作者さまのキャラクター構成力と辻褄合わせ力に恐れ入りました。
世界史もカタカナも苦手なのに夢中で一気読みし、ついでにWikipediaまで調べちゃうほどハマった作品です。 -
五感で感じる唯一無二の空気感。2025年3月20日シーモア島でストーリーがあるBLとしておすすめされていたので購入。
結果、すごーーーーーくイイ、大好きな作品になりました。(おすすめしてくれていた沢山の方ありがとう)
主人公二人の会話や距離感の縮まり方がいい。そして、家と持ち主と歴史と新入りの関係もすごくいい。家が生きている、人が生活している様が書き込まれていて、読んでる自分も五感で家を感じているような気になれます。
40を目前として再会した二人だからこその、
大切なもの、変わっていくもの、手放さなくてはならないものなど、年月を重ねていくと避けては通れないいろいろな感情が織り込まれており、いろいろなことを感じることが出来ます。 -
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