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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 昭和不老不死伝説 バンパイア

    徳弘正也

    とてもとても
    ネタバレ
    2025年2月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったです。
    主な登場人物それぞれがみな愛おしい。
    人間たちとバンパイアの真剣な表情が美しく、顔のシワや筋肉などの様々な線がみっちり描かれていて圧倒される。自分が子供の頃は気づかなかったけれど、とても凄い絵だと思った。
    時折出てくる赤ちゃんや子どもの頃の表情がみんなすごく可愛らしい。とてもシリアスな内容だし、読んでいるとこれからの日本の未来を憂う気持ちが呼び起こされるけれど、最後にそれでも、と思わせてくれるのが凄い。
    それでも、誰かが誰かを思って愛することが永遠となるのなら、それは素晴らしいことだし、生きるって、人間って、そんなに悪くないじゃない、と思わせてもらえた。
  • 蛍火艶夜【うす消し特装版】

    amase

    地獄の中でしか咲かない花
    ネタバレ
    2024年12月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 鳴子部隊編と読みたかった書き下ろし「戦後」の感想

    「鳴子部隊編」
    一緒に逃げてしまいましょうか、と言うソノを綺麗だと思ったことでヒソーチョは初めて自分の中の生きたいという気持ちを肯定できたのかもしれない。だから、十三話の無事の帰還は本当はソノとヒソーチョ二人でやり遂げたことなのかも。一式に乗って帰宅するソノを見送ったときにヒソーチョはあの状況が生んだ恋人を失ったんだと思う。だから、ラストのキスは彼にとっては最初で最後の恋人同士としてのキスだったのではないかと思った。
    途中の、2人の間に距離ができてしまった描写を見るのはとても辛かった。あのようになったことで、ソノから与えられていたものをヒソーチョは思い知ることになったのかもしれないけど、失う辛さもそこで受け入れてしまったようにみえたから。
    「戦後」
    文一郎の中には、生きていく上でソノが最も大事な存在だ、という想いが譲れないものとしてしっかりとあるようだ。対して、ソノは男同士でずっと一緒にいることが望みだったのだろうか?その違いがどうしても埋められない。
    ソノが、大嫌いです、と「攻め」てた理由、それは、、強く、優しく、正しくあろうとするヒソーチョだと、ソノのことを好きであるにも関わらず、本当にずっと愛し続けてくれていたソノに会わないし、愛に応えられないから、なのか?それとも、そうやって何もかも1人で背負い込んでしまうのが心底嫌だ、ということなのか。だけど、ずっとソノに会わないでソノのことを思い続けるというのが、在り方を変えられない文一郎の選んだ愛し方だったようだ。
    言っておきながらも、攫って逃げることなど出来なかった過去を持つソノ、、。比べて、トラウマに苦しみ震えながらでも現実のなかで生きると決めた文一郎の方が前に進もうとしているようには見えた。背中がどんなに寂しそうでも。

    常時であれば超えられないような壁を超えて逢瀬したのがあの夜たちだったんだな、、読んでいて胸が苦しくて辛い。でもどうしても読んでいたいし、これは自分にとっての大切な物語だ。
  • 結ばる焼け跡

    雨瀬シオリ

    素晴らしかった
    2024年8月14日
    読後に、この日本で生き抜いてくれた祖先たちに感謝したくなる内容でした。
    生き抜くために必死なのはみんなそうだけど、それだけではなくて、それぞれに活かしあって生きていけるようになりたい、と思わせてくれる作品です。
    雨瀬先生の絵を手元に置いておきたいと思い、こちらは紙でも持っています、これからも何度も読みたいと思います。
  • 蛍火艶夜 単話版

    amase

    唯一無二の光を放つ作品
    ネタバレ
    2024年5月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本当にこのひとたちが存在してたのではないか、と感じてしまうくらいに真に迫った描かれ方が凄まじい。
    最近出た十話が好きで繰り返し何度も読んでいます。相手を好きかどうかよくわからないうちに致していたように見えた今までの登場人物たち。だけど今回、まっすぐに目をみて好きだって言っちゃう人が現れました。ヒソーチョがとても可愛いらしい。死が近くにあることが伝わってくる過酷な状況の中、彼らがどうなっていくのかとても気になります。
    追記,11話読了。
    ソノの「増やさんと」というのは、失った命を取り戻したいという気持ちからくる本能的欲求なのかな。そしてそれはヒソーチョに対して向けたいものなのかも?ヒソーチョの方は、ソノとの体の接触に縋る気持ちが徐々に出てきている感じなのだろうか。
    12話読了。一人で雨を見上げるヒソーチョの姿とその瞳が哀しくも美しい。状況ゆえの容赦のない想いのぶつけかたをしたソノ。ヒソーチョはみんなを死なせたくないと感じているはず。それをソノは感じ取っている。ヒソーチョの座椅子となっている時の嬉しそうなソノの姿を見ると、2人の仲がより特別なものに変わっていく様をみたいと思ってしまう。
    13話読了。12話の最後で、ソノを見上げたヒソーチョは、一緒に逃げちまおうか?とでも、言おうとしたのかな。きっとハッキリ言われなくても真剣に愛されていることは感じていたはず。だけど、ソノのことを思ってか、又、異常な状況での性的欲求を女性の代わりとして受け止めたという意識がヒソーチョにあったからか、愛を受け入れなかった。現実的な受け応えをしたことで、地獄の中での楽園が終わったように思えたし、ヒソーチョは温もりを失ったかのようにみえた。彼は孤独に震えて自分自身とソノの気持ちを理解していったのだろうか。最後に無かったことになどできず、ヒソーチョが愛を受け入れて心を曝け出す姿をみて胸が震えた。いろいろ考えてしまうすごい作品。人の死も愛にも全て意味があり、ほんとうは祈り思うことで繋がっていけるのかもしれない。ラストキス素晴らしかった。ヒソーチョが与えてソノが受け取っているかのようで、すごく素敵だった。ただ、やはり文一郎のこころの状態がとても心配ではあるのだが。
    彼らの大切な仲間や愛する人との辛い別れを描いたこの自分にとって特別な物語を心に刻んで生きたい。
  • 鴆 天狼の眼

    文善やよひ

    救い救われる様がもたらす感動
    ネタバレ
    2024年3月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この方の作品では救済が描かれることが多いように思う。
    哀しく底に沈んだ人間を助けたい、という思いが伝わってくるから、いつもこの作者様の作品からやさしさを感じる。
    失望・喪失を味わった者のその先の生を、性愛を絡めて鮮やかに蘇らせようとする様が描かれているのだと思う。
    毒って自分にとってはマイナスの、良くないイメージを持つものだったけど、この作品においてのそれは美をなすものであり、ティェンランのセリフにあるように本来は大切なものを守るためのものだったんだ、と気付かされる。物凄く美麗で読み応えのあるこちらの長編を読了するころには感動で胸が熱くなっている自分と出会える。
    それから、先生の描く人間の体はとても素敵。ジェンだけじゃなくて人間も綺麗。物語も絵も素晴らしいから、何回も読み返してしまう。
  • ごちそうΩはチュウと鳴く【コミックス版】

    はなさわ浪雄

    なんじゃこりゃあ、おもろすぎるんじゃあー
    2023年6月25日
    びっくりするほどおもろかった。
    皆さんがすごくいい、すごく面白いって言っている意味がわかった。。随所に差し込まれる笑い、萌え、キュン、、いろいろ魅力がありすぎて、次は何が来るんだ、と一コマたりとも無駄には出来ないぞ、と読む方も自ずと気合いが入ってしまう。お2人さん、どうぞ末永く続いていってくれよ。
  • 仕事おわりのランデブー

    草間さかえ

    人、食事、建物、植物、、すべてを味わおう
    2023年6月23日
    最初読んだときはあまり良さがわからなかった。でも、2回目読んで凄くギュンときて、3回目読んで背景に描かれている植物や建物や美味しそうな食事やら、いろんなものをじっくりと見て、すごい満足感と静かな力強い感動を感じてる。草間先生の漫画は1ページから受け取れるものがとてもたくさんあって。これはこういう話なんです、なんて言葉なんかでは簡単に表すことなど絶対にできない世界が展開されてる。最初はきっとどちらかがゲイなんだろーなあ、なんて腐った目で見てたからこの漫画のよさがわからなかったのかも。BLを読みたいと思って読んでいたとしても、あえて腐っていない目で草間作品については読んでいくほうがいいのかもしれないとさえ思った。瞬間瞬間に恋愛感情のようなものが差し込まれていく。すると、いつの間にか恋のど真ん中に落ちているんだ、、日常生活をイキイキと生きているあたたかな人たちに囲まれて。はあー、素敵。いいもの見たなあ、、。先生、今回も素晴らしい作品を、ありがとうございました!
  • 25時、赤坂で

    夏野寛子

    麻水さんは彼のこと大好きなんだよね
    ネタバレ
    2023年5月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻すごく良かった〜。
    元々、麻水さんってすごく感情をコントロールして生きてる人だなあっていう印象があって、この巻ではなんでそうなったのか?というバックボーンが垣間見える。
    で、そんな麻水さんが受けた強い感動が芝居することと白崎くんだったんだっていうのがよーく伝わってきます。特に、78ページ、、白崎くんの強い瞳と対比するかのような、麻水さんのまじりっけのない透明な白崎くんを見つめる眼差し、、ここは必見です!!!
    先輩と後輩、というよりグッと恋人同士らしくなってきてる二人、、
    次の巻もこのままいけばぜったい面白いでしょ、、
    期待してお待ちしております!
  • ihr HertZ

    HertZ&CRAFT編集部

    取り急ぎ、囀るの感想2023.5月号
    ネタバレ
    2023年4月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まだ「囀る〜」しか読んでないんですが、、
    まさか八代さんの本心を引き出すために百目鬼、お前墨入れたんか??というくらい八代さん、瞬間的に出してしまいましたね、、ほんとの気持ちを。八代さんが取り繕うことの出来ない強い気持ちを露呈する瞬間をずっと見たかったから今号読めてよかったです。
  • SEX PISTOLS

    寿たらこ

    すごい面白かった ⑩巻の感想です
    ネタバレ
    2023年4月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 正直、金森先生とカガシくんが爆弾になっちゃったあたりからの展開をちゃんと理解できているわけではないのですが、それでも引き込まれたし面白かった。
    自尊心のくすぐり合いではない、お互いを強く求める姿が見たくってBL読んでるところがあるからかな、、まだわけわからんとこも何回も読んで出来れば理解したいと思った。
    打って変わって、ゆづ先輩とマイロのお話は攻のクズさが気になるもののすごい楽しいんです。エビフライ食べたくなった。
  • 同居人シンドローム

    勇の字

    とてもいい作品です
    2022年8月28日
    キャラクターにパワーがあります。
    しっかり丁寧に描かれていて、少しずつ読んでいくうちにいつの間にか大好きなお話になっていました。登場人物の表情や目つきをみてるといろいろ想像が膨らんでたまらない感じ。
    続きを楽しみにして待ちたいと思います。
  • 外村探偵社の招かれざる客

    草間さかえ

    とにかく素敵すぎる草間の男たち
    ネタバレ
    2022年1月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 出てくるひとたちがいつも魅力的なのが草間さかえの作品。
    こちらの作品もまた、素晴らしいんです。
    日常を感じる生活感のあるお話のなかでところどころ挟まれる2人の熱を感じるやり取り。。いいなあ、、やっぱ草間さかえ大好きだ!
    お互いがなんとなくの惰性で関係を続けていっているように見えて、その実、相手に対する強い関心と好意・愛着を持っていることが感じられる展開、最高!
    これは、いつまでも続いていって欲しい・いつまでも読んでいたい物語。
  • 薫りの継承

    中村明日美子

    血と狂気と愛
    ネタバレ
    2021年10月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 登場人物の体の線はみな魅惑の曲線で、それを眺めるだけでも溜め息が出そうになる。しかもこの物語は、細部まで美しい画面の中で展開される、狂わしいまでの抗えない愛がテーマ。耽美的要素満載なのだけど、それだけじゃなくて最後には切なさが押し寄せてくる。ほんとすごい、、、
    天才・中村明日美子が描くんだからいいに決まってるでしょ、と思わずに素直な気持ちで読みたい。そうすると、読後には描く技巧だけでなく、人間を描くことへの真摯な姿勢にも感動を覚えるはず。
    二人が性行為に及ぶようになる前も後も、兄さんはずっと竹蔵のことを受け入れまい、としてきた。交わる際には目を覆うことでその相手がだれなのかを隠す必要があった。
    竹蔵は兄さんのことしか見つめていないにもかかわらず。
    目を隠す、香りに惑わされる、、現実を見ない・受け入れないなら続けられたことも、現実を突きつけられた瞬間、それは破滅の道を突き進むことに変わる。
    兄さんにとって竹蔵の愛を受け入れること、そして自分の竹蔵への愛を認めることの代償は死。結果的に、死がこれ以上ないほどの愛の証明、ラブレターになってしまうなんてね、、、(涙)
    切なさと人間のままならなさに感じ入った上・下巻でした。
  • スマホ越しのアイツ

    おものやま

    背徳感と興奮
    ネタバレ
    2021年9月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちら、フォローさんのお読みになっている本でしたので読んだのですが、、面白かった!
    特に盗撮の話と寮の同部屋の話がよかったです。
    短編集ですが、どのお話にも背徳感が滲んでいて、興奮させられます。犯罪性すらあるんだけど、さわやかな読後感なのが不思議。登場人物の一瞬の表情にもグッとくるものがありました。
  • 羽生山へび子作品集

    羽生山へび子

    大好きなへび子先生
    2021年9月2日
    こんなにすてきな作品を描いてくれた先生がもういらっしゃらないことがすごく寂しい。
    これからもへび子先生が遺してくれた作品を愛し続けます。
  • gift

    一ノ瀬ゆま

    やっぱり
    ネタバレ
    2021年8月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごい作品です。

    愛を得るために自らを捧げ物にした先に、ほんとうの希望が姿を現します。愛による魂の救済を描くひとつの奇跡の物語。
    たくさんの方に読んでほしいです。そして一生懸命に描いてくださった先生に感謝いたします。

    宥ははじめのほうからさまざまなことを知らず知らずのうちに勁に与えてきたのかと、、。で、勁も彼に贈ろうとするのですが最終的に自分自身を差し出す、という暴挙に出ます。
    どこまでも噛み合わず、うまく行かないまま終わるのか?というところではじめて愛を受けとめて生きるということを成し遂げる。
    中巻の見惚れるほど素敵な口絵が示すような、別々の人間が離れがたくキツく結びつく様を描いた凄まじくも素晴らしいお話です。
  • Love gift

    一ノ瀬ゆま

    読めてよかった
    ネタバレ
    2021年8月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本編ラストで見ることのできた明るい兆し、光あふれるようなその後の彼らの姿を読むことができてうれしかったです。
    たしかに、宥がすごいやらしくみえましたよ、私にも。
    けいくんが宥を求める気持ちがやっぱり切実なものなんだってことが、双子たちの会話から伝わってきましたね。。
    絶賛発育中か、、最後まで可愛らしかった!
  • あさはらたそかれ

    はやりやまい

    はやりやまい先生!
    2021年4月8日
    大好きな作家さんです。
    この方の作品は、読了後にいつも私を幸せな気持ちにしてくれる。
    登場人物がちゃんと相手のことを「みつめてる」んですよね、、それがたまらなく素敵です。