王族や憲兵たち企みにより窮地に追い込まれる調査兵団。「もうあんたたちは敗けたんだ！」と話す商人フレーゲルに、不敵にハンジが返したセリフです。
壁の外に出ては巨人に蹂躙され仲間を失い、民衆や王族・憲兵からも「金食い虫」と邪魔者扱いされてきた調査兵団。勝ったことなど一度もない――！それでも巨人と戦い、そのために王政とも戦う覚悟を感じる名言です。
「負けたことしかないから、こんなの負けに入らない」という考え方は、究極のポジティブかもしれませんね。

王政と憲兵の企みを覆した調査兵団たち。そこには、調査兵団の力だけでなく、王政に反対し世界の真実を知るべきだと考える市民たちの力もありました。王政を倒したことを驚くリヴァイに、ハンジが言ったのが上の名言。
武力や権力ではなく、人々が変わろうとする意志が世界を変えていくというのは、現実の歴史や世界情勢でも同じこと。物語中では地味な話かもしれませんが、ハンジを中心に市井の人々を描いたクーデター編（13～15巻）はかなり熱いエピソードです！