暗殺教室 名言集

中間テストを目前にひかえながらE組の生徒たちはあまりやる気を出そうとしません。「E組だからがんばってもしょうがない」「暗殺に成功して賞金をもらうほうがいい」といって、最初からテストをあきらめてきる様子。「オレ等には暗殺があるからそれでいいや」という態度に対し、殺せんせーはこう怒ります。

プロの殺し屋が暗殺をする場合、予備のプランを用意せず、ひとつのプランだけで実行に移すことはありません。常に状況や不測の事態にあわせて複数のプランを用意しておくことで、自信に満ちた暗殺者になれるのです。ところが今のE組の生徒の場合、もし暗殺に失敗した場合、あるいは、ほかの誰かが先に殺せんせーを暗殺してしまった場合、暗殺だけしか取り柄がないE組にとって、あとに残るのは劣等感のみ。そんなE組に対して殺せんせーからの警告のようなセリフになっています。

ひとつのことを言い訳に、それ以外の努力を怠ってしまうことの危うさを教えてくれる『暗殺教室』流の実践的な名言といえますね。
★「暗殺教室」2巻に掲載

こちらは期末試験後のワンシーン。期末テストの順位でA組と勝負することになったE組。しかし、A組は椚ヶ丘中学校でもっとも優秀な生徒が集められた特進クラスになっています。A組に勝つため、それぞれ真剣に勉強するE組の生徒たち。しかし、前回の中間試験においてE組でもっとも点数の高かった赤羽業（カルマ君）だけがあまりやる気を出しません。というのも、カルマ君は今回の期末試験を「通常運転でサラッと勝ってこその完全勝利」と考えていたため、ほかのE組の生徒のように特別頑張ったりはしたくなかったのです。

しかし、試験が終わってみればカルマ君の順位は中間よりも低い結果に。そんな彼に対し、殺せんせーは手厳しい説教をします。そして上記の名言へとつながります。もともと才能に恵まれていると本気でなくても勝ててしまいます。本当の勝負を知らずに育つ危険を回避するために、殺せんせーは手を抜いたカルマ君をわざときつめに叱ったのでした。
★「暗殺教室」7巻に掲載

期末試験を甘く見て、その結果、テストの順位が下がってしまったカルマ君。カルマ君の能力が高いからこそ生まれる油断を、殺せんせーは厳しく指摘していました。そして、期末試験が終わり椚ヶ丘中学校は夏休みに。E組の生徒は夏期講習ということで沖縄の離島に来ていました。

しかし、離島でE組は思わぬトラブルに遭遇してしまいます。殺せんせーにかけられた懸賞金を狙っている殺し屋の襲撃にあい、プロの殺し屋たちと戦わなければいけなくなるのです。素手での闘いを挑んでくる殺し屋グリップ。カルマ君は一人でグリップに挑みました。

グリップの攻撃を鮮やかに避けるカルマ君に、グリップは不意打ちの毒ガスを浴びせます。しかし、それすらも予測して、逆に毒ガスを浴びせ返すカルマ君。期末試験での失敗を糧に、油断なく敵を仕留めてしまいます。そんなカルマ君の成長を認めた殺せんせーの一言です。
★「暗殺教室」8巻に掲載