R18漫画だと倫理観ぶっ飛んでても犯罪まがいでも何でも美味しくいたただける派なのですが、物語重視の作品になると急に許容範囲が狭くなる人間で…。でも、この作品は登場人物の苦い思い出の要素でも私の許容範囲内で、「えぇ…それはちょっと本人より私が気にしちゃうよ…」みたいな事が一切なかったので本当に心から楽しめました。地味な地雷が多い私からすると本当にありがたかったです。そして、読み終わった感想を真っ直ぐに言うと「お手本のようなBLだったな…」でした。設定からデザイン、登場人物にどんな言葉使いで何を言わせるか、その場の空気感をどんな背景・コマ割りで伝えるのか等、「相当な場数を踏んでらっしゃる作者様なんだろうな」と解らせられる作品で、何度も読み返したくなる読了感でした!