表紙惚れ買いです。短編集で、表題以外の作品も収録。
【眠り男と… ジュードの『もうちょっと…うえ』このセリフにジュードの想いがこめられていて、本当に切ない。葛藤しながらも、期待してしまうその気持ち…片思いの切なさがいい。舞台はアメリカぽい渇いた空気感がよき。
【優しいディナー… 嘘をつかれたトラウマで食べることができなくなった子が自分を取り戻す話。騙す男タヒね、とつくづく思う。
【太陽と秘密…突然の別離から一年後、再会し恋人だった男の真意を聞かされる。何食わぬ顔でカイト(受け)に近づくコーディ(攻め)にムカつきますが、カイトが許しちゃうんだよなぁ。
ひとつマイナスを上げるならば、表題作最新(最終?)話の恋人ができたロイス視点エピソードが収録されてないことです。
他作品も短いながら、重くないけど軽くない空気感がよかった。