重い実先生独特のタッチとテンポで理系男子の性欲を絡めたラブコメが本作も炸裂...程ではなく、控えめなウェーブでストーリーが進みます。
もちろん面白いんです。
でもね、多分ほのかな恋心はあったものの興味本位で始まった男子高校生のオイタがゆるっと独占欲や嫉妬心が芽生えて〜などなどなんですけど、さらり〜と終わってしまった印象でした。
しかしー!!
「その後」セクションが凄く沁みました!
横井くんのモノローグなんですが、どえらい切なくて恋心の光ではない部分を描いていらっしゃる。
焦りを知らなかった横井くんの震える心が、ゾワゾワと伝わってきました。
わずか15ページ程ですがこのセクションだけで私は大満足でした。
非凡なセンスをまたも浴びせられました。
**169ページ**