年齢のせいにして、毎日がルーティーンワーク化し、変化を怖がる四十路の野末の気持ちが現実味があって共感できました。若い子のキャピキャピした楽しさに生き甲斐というものを感じ、憧れや羨ましさがあっても、今更変化を受け入れられないが、外川のように無理なく連れ出し、日々の生活に潤いを与えてくれる存在がいるって、素敵だなと思います。だんだんと近づく2人の気持ちが無理なく丁寧に描かれていて、切ない展開もありますが、野末が変化を素直に受け入れられた時、外川の女の子ごっこ作戦の意味を感じました。お互いが自身の生き方に良い影響を及ぼしている事、恋をする事も日々の潤いの一つに思え、野末と外川それぞれの年齢の良さを感じるストーリーで楽しめました。